「公共性と例外状態」インタビュー3人目は早稲田大学政治経済学部教授・齋藤純一さん。4号館の研究室を訪ねる。なんと階段がないのに5階。足を骨折リハビリ中の写真家鈴木理策さんにはこたえたようだ。話は、公共性の再定義から始まって、アーレントの考えに沿いながらプルラティ=複数性の議論へ。「自分ではない者が自分の前に顕れる」という他者がいる空間が公共圏だという。また、公/私を問い直すことそれ自体が公共性だという。親密圏と公共圏の関係は言われているほどには単純ではない。親密圏の有効性を掘り下げていくと、それは公共圏のあらたな地平を切り拓くことになる。最後に、現在の社会のモードになりつつある「自己統治」について触れながら、自由をどう捉えるかという議論。約2時間、とても内容の濃いインタビューになった。