木田元先生の取材用レジュメの作成。先生の本はとっても読みやすいと改めて思いました。レジュメがつくりやすいからです。それは、構成と論旨が明確だからでしょう。中央大学へ。すでに退官されておられるのですが、毎週月曜日に読書会をなさっていて、そのために大学に来られるのだそうです。読書会は、72年からほとんど休むことなくやられているとのこと。なんと30年以上! 中には結婚されて今では主婦として参加している方もおられるとか。読書会ではここのところずっとハイデガーの講義録をテキストにしているとのことでした。もちろん原書。現在の関心はとお聞きしても、ハイデガー、何か面白いものはと聞いてもハイデガー、とにかくハイデガーなのです。でも、インタビューは大変面白かった。粉川哲夫さんのことも知らなければ、「中国女」にフランシス・ジャンソンが出ていることもご存じなかった(先生はジャンソンの唯一の邦訳『現象学の意味』の訳者)。現象学もメルロ=ポンティもユクスキュルもあのマッハでさえもハイデガーに流れ込んでいく。でも、最大のキーパーソンはシェーラーだというのが、最近の先生の発見。ご友人をだいぶ亡くされて寂しいようですが、先生は元気溌剌。まだ頼まれている翻訳の仕事が山のようにあって、「自分の本がかけないよ」とにこにこしながらおっしゃっておられました。インタビューは「en」の10月号に掲載されますのでお楽しみに。