国立情報研究所より、当該研究所が刊行する「情報研シリーズ」16、河原林健一、田井中麻都佳著『これも数学だった!? カーナビ・路線図・SNS』(丸善ライブラリー)を贈呈いただきました。サイエンスライター/インタープリターの田井中さんの著者代行発送だと思いますが、じつは、面白い本をつくっているという話は聞いていたので、発行を楽しみにしていました。もちろん買うつもりでいたのですが、まさか刊行元から贈っていただけるとは、感謝です! 今、さまざまな分野で離散数学が応用されていますが、その離散数学について、これでもかとばかりに懇切丁寧、詳細至極に解説したのが本書です。最近話題のビッグデータの解析にも、離散数学的モノの見方が役立つそうです。新書の体裁ながら、コラムやクイズ、通常の書き下ろしの他にQ&A形式の章が設けられていたり編集が立体的。また、随所に浅生ハルミンさんの猫の挿画があしらわれているのもうれしい。しかし、この既視感は何だろう…、ということは問わないとして、店頭でみかけたらぜひ手に取ってみてください。余談ながら、『談』no.87特集「偶有性」の津田一郎さんと木本圭子さんの対談やno.77特集「〈いのち〉を記録する」の金子邦彦さんのインタビューを併せてお読みいただくことをおススメします。離散数学的モノの見方の「モノの見方」の方の議論をやってますので。
これも数学だった!?: カーナビ、路線図、SNS (丸善ライブラリー) [新書]
これも数学だった!?: カーナビ、路線図、SNS (丸善ライブラリー) [新書]
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