『TASC MONTHLY』(2007年11月号 no.383)に「バール・タバッキ」をご寄稿いただいたノンフィクション作家島村菜津さんより『スローシテイ 世界の均質化と闘うイタリアの小さな町』(光文社新書)を贈呈いただきました。
「日本を覆う閉塞感の一つに、生活空間の均質化というものがないだろうか。郊外のショッピングモール、巨大なシネコン、画一的な住宅地、駅前や国道沿いのチェーン店…。そんな世界の均質化に反旗を翻すイタリアの小さな町々の諦めない大人たちの奮闘ぶりを、十年越しで追ってみました」(著者による紹介)
ヒューマンスケールの町をめざすトスカーナ州グレーヴェ・イン・キアンティ、空き家をなくし過疎地に人を呼び込むリグリーア州アブリカーレ、ありえない都市計画法で大型ショッピングセンターを撃退した町エミリア・ロマーノ州カステルノーヴォ・ネ・モンティ…、本書には、すぐにでも行ってみたくなる町がいっぱい出てきます。ローマやミラノやフィレンツェやナポリだけが町ではありません。イタリアにはステキな小さな町が沢山あります。そんな小さな町を実際に歩き、見て、味わい、体感する。そうした身体的経験を通して、今町から何が失われ、逆に何を取り戻すべきなのか、島村さんは真剣に考えます。そして下した結論とは、センス。今、町に必要なのは「場所のセンス」だった!なんと島村さんらしいもの言いでしょう、でも、僕は、全面支持します。そして、今度は、日本にそれを探しに行きましょう、って、じつは島村さん、日本のステキな小さな町もいっぱい知っています。町に不満をもっている人、こうなったらもっといい町になるのにといつも思っている人、ぜひお読み下さい。

スローシティ 世界の均質化と闘うイタリアの小さな町 (光文社新書) [新書]
「日本を覆う閉塞感の一つに、生活空間の均質化というものがないだろうか。郊外のショッピングモール、巨大なシネコン、画一的な住宅地、駅前や国道沿いのチェーン店…。そんな世界の均質化に反旗を翻すイタリアの小さな町々の諦めない大人たちの奮闘ぶりを、十年越しで追ってみました」(著者による紹介)
ヒューマンスケールの町をめざすトスカーナ州グレーヴェ・イン・キアンティ、空き家をなくし過疎地に人を呼び込むリグリーア州アブリカーレ、ありえない都市計画法で大型ショッピングセンターを撃退した町エミリア・ロマーノ州カステルノーヴォ・ネ・モンティ…、本書には、すぐにでも行ってみたくなる町がいっぱい出てきます。ローマやミラノやフィレンツェやナポリだけが町ではありません。イタリアにはステキな小さな町が沢山あります。そんな小さな町を実際に歩き、見て、味わい、体感する。そうした身体的経験を通して、今町から何が失われ、逆に何を取り戻すべきなのか、島村さんは真剣に考えます。そして下した結論とは、センス。今、町に必要なのは「場所のセンス」だった!なんと島村さんらしいもの言いでしょう、でも、僕は、全面支持します。そして、今度は、日本にそれを探しに行きましょう、って、じつは島村さん、日本のステキな小さな町もいっぱい知っています。町に不満をもっている人、こうなったらもっといい町になるのにといつも思っている人、ぜひお読み下さい。

スローシティ 世界の均質化と闘うイタリアの小さな町 (光文社新書) [新書]
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