文藝春秋発行の季刊雑誌『嗜み』の「鼎談書評 ほんの嗜み」の編集のお手伝いをしているが、その著者活字中毒者連盟のお一人千倉書房編集者・神谷竜介さんから『MINAMATA NOTE 1971〜2012 私とユージン・スミスと水俣』を贈呈していただいた。
公害病の原点であり、発生から60年近くが経過した水俣病。しかし、水俣病は本当に終わったのだろうか。本書は、ユージン・スミスのアシスタントとして水俣を取材した写真家石川武志が40年にわたる取材をまとめたフォト&エッセイだ。水俣病がまだ「何も終わっていない」ことを過去と現在を往還しながら活写する。何よりも、表紙の写真、お母さんに抱かれる孝子さんの姿がこの本のすべてを語っているといえる。
MINAMATA NOTE 1971-2012  私とユージン・スミスと水俣
MINAMATA NOTE 1971-2012 私とユージン・スミスと水俣