『tasc monthly』8月号で「生存の外部…嗜好品と豊かさ」というテーマで寄稿いただいた國分功一郎さんに、今度は、「豊かさとは何か、楽しむとは何か」というテーマで講演をお願いした。「豊かさは〈無駄〉と切り離せない。何もかもが必要のギリギリしかなかったら、誰も豊かさを感じることはできない。とはいえ、無駄を肯定するというのもしっくりこない。ぜいたくをして、ものを浪費して、それでいいのかという疑問は当然である」。ここに難問が生まれると國分さんは言う。じつは、この難問は「楽しむ」という行為そのものの意味とかかわっているというのが國分さんの主張だ。現代社会は私たちから「楽しむ」ことの可能性を奪っているのではないか。「〈楽しむ〉ことを巡る諸問題は、たとえば消費社会、環境問題、あるいは現代の健康志向など、さまざまな問題と絡み合っている」という。嗜好品というものをヒントにしながら、現代社会の問題点、そしてこれからの社会のあるべき姿についてお話いただいた。
講演内容は、『tasc monthly』に掲載予定。
講演内容は、『tasc monthly』に掲載予定。
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