藤原辰史先生著『ナチスのキッチン』(水声社)の刊行記念 としてトークショーが開催されます。
ジュンク堂書店池袋本店HPより

■2012年5月31日(木) 19:30〜
「食べること」から見るファシズム
藤原 辰史(東京大学大学院講師)×山室 信一(京都大学人文科学研究所教授)

モダニズムの洗礼を受けつつも、「血と土」を標榜したナチス・ドイツ。
このいっけん背反するヒトラー政権のイデオロギーのもと、民衆のキッチンはいかに設計され、どのような器具が用いられたのか。
そして、どのような食材が調理され、何を食べて戦時下を生きたのか。
―19〜20世紀にかけて刊行されたレシピやキッチンカタログを駆使してこのテーマに挑んだのが、水声社より4月下旬に刊行が予定されている、藤原辰史さんの『ナチスのキッチン』です。
では、かつての日本の現実はどうなっていたのか?
そしてわたしたちが生きるこの社会で、「食」の未来はどう変容してゆくのか。
近代日本政治史をめぐって先駆的な研究をされている山室信一さんをゲストにお招きして、とくに第一次世界大戦後からファシズム時代にかけてのドイツと日本、この2つの国の「食・政治・思想」をめぐる問題を語り合っていただきます。

◆講師紹介◆
藤原 辰史(ふじはら・たつし)
1976年生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科講師。専攻は農業思想史・農業技術史。
主な著書に『ナチス・ドイツの有機農業』(柏書房、2005、日本ドイツ学会奨励賞)、『カブラの冬』(人文書院、2011)など多数。訳書にE・ブロッホ『ナチズム』(水声社、2008)がある。

山室 信一(やまむろ・しんいち)
1951年生まれ。京都大学人文科学研究所教授。専攻は近代日本政治史・法思想史。
主な著書に『キメラ―満州国の肖像』(中公新書、1993/2004、吉野作造賞)、『思想課題としてのアジア』(岩波書店、2001、アジア・太平洋賞特別賞)、『複合戦争と総力戦の断層』(人文書院、2011)など多数がある。

■会場 ジュンク堂書店池袋本店 4階カフェにて
■定員 40名(お電話又はご来店にてお申し込み先着順)
■入場料 1000円 (ドリンク付)
■受付 お電話又はご来店(1Fサービスカウンター)にて先着順に受付。
※トークは特には整理券、ご予約のお控え等をお渡ししておりません。
※ご予約をキャンセルされる場合、ご連絡をお願いいたします。

イベントに関するお問い合わせ、ご予約は下記へお願いいたします。
ジュンク堂書店池袋本店
TEL 03-5956-6111
東京都豊島区南池袋2-15-5