稲垣正浩先生から『myb(みやびブックレット)』の最新号(212 Spring No.39)を贈呈していただきました。ブログでも告知した「西谷修さんを囲む会」(青山学院大学/3月19日)で配布されたものです。最新号の特集は「スポーツが問われている」。稲垣正浩先生の他に、西谷修氏、今福龍太氏、森田浩之氏、松浪健四郎氏が寄稿。稲垣氏がオリンピック・ムーブメントと原発推進運動の類似性を指摘するかと思えば、西谷氏はグローバリズムに飲み込まれるアスリートの現実を論じ、今福氏は、コンタクト・ゴンゾなるパフォーマーの身体的即興の批評性に注目。森田氏は、メディアスポーツがねつ造する「絆」言説をいぶかり、松浪氏は、「スポーツ基本法」の画期的意義を強調。立ち位置も論点も異なる五人が俎上にあげるのはスポーツ文化。同じ対象についてこれだけ多様な議論が展開できるのだから、やはりスポーツは面白い。あ〜なんと陳腐な感想。しかし、それをも許してくれるところに、スポーツのほんとうの懐深さがあるのです。