「タンパク質の構造解析をゲームで解明」、つい最近、新聞にこんな見出しが躍りました。科学者が10年以上解けなかったエイズ治療のカギを握る酵素の構造を、ゲーム化することで3週間で解明されてしまったからです。ゲームの手法やノウハウを“ゲーム以外”の分野に活用していこうという動きが、今、急速に拡がっています。その名も“ゲーミフィケーション”。突然ですが、本日(25日)放映のNHK「クローズアップ現代」で、この「ゲーミフィケーション」が紹介されます。番組ゲストは『談』no.84に登場された、濱野智史さんです。ぜひご覧あれ。
NHK番組案内より。
若者の車離れにあえぐ自動車業界では、運転技術を採点し、ドライバー同士で競わせる機能を搭載した新型車が登場。ゲーム的な手法の導入は、外食・旅行・小売りなど他の業種にも拡大し、2014年には世界のグローバル企業の70%以上にのぼるという予測もある。更に、米国ではタンパク質の構造解析をゲーム化することで、科学者が10年以上解けなかったエイズ治療のカギを握る酵素の構造を3週間で解明。食糧危機やエネルギー問題などを解決するアイデアを競わせるゲームを通じて、人類が直面する課題の克服に役立てていこうという試みも始まっている。広がる“ゲーミフィケーション”の世界を検証する。