全国で急増する空き家。その対策に、国や自治体は、頭を悩ませていますが、この問題に真正面から向き合い、いち早く取り組んでいるところがあります。NPO法人尾道空き家再生プロジェクトが立ち上げた「空き家バンク」がそれ。「空き家バンク」とは、空き家の大家さんと住まい手をマッチングする仕組みのこと。尾道は、坂の町として、今や人気の観光スポット。小道と石段が複雑に交差し、歴史ある仏閣も数多く点在。町歩きを楽しむ人が後を絶ちません。とはいえ、住み暮らす場所としてみると坂が多いだけでなく、クルマは入れないし建て替えも用意ではない、とくに高齢者には少しきつい場所であることも事実です。そんなことから、とくに斜面地は、近年空き家が目立ってきたのです。一方、細街路が作り出す路地空間や古い建物にむしろ魅力を感じ、移住を希望する若者たちがあらわれました。満を持して、登場したのが「空き家バンク」。買い手や借り手がいない空き家をかかえて悩んでいたオーナーさん。また、買いたくても借りたくてもどんな物件があるのかもわからず悩んでいたユーザーさん。簡単に言えば、その間をとりもつのが「空き家バンク」です。昨日は、尾道空き家再生プロジェクトが、そうした空き家をまとめて見て歩こうという、恒例の「空き家バンクツアー」。その様子を、『city&life』を一緒に編集している斎藤夕子さんと取材してきました。詳細は3月末発行の『city&life』no.103に掲載予定。乞うご期待。
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