談』にたびたびご登場いただいている稲垣正浩さんから、監訳書『ボクシングの文化史』のご進呈をいただきました。稲垣さんによれば、「カシア・ポディ(著者)のこの作品は、古代ギリシアの『オデュッセイア』から現代のマイク・タイソンまで、ボクシングという大河を〈文化史〉というアングルから描き出した、みごとな大作である。珍しい図版もたくさん収集・掲載されていて、それらを眺めていくだけでも垂涎を誘う。加えて、これまでのボクシング叙述に、まったく新しい視点から一石を投じた画期的な作品」とのこと。なにせ600ページにとどく大著、読み終えるには相当な体力が入り用だけど、著者は英米文学、メディア論の専門家。ざっと目を通してみたところ、興味深いトピックスが随所に登場し、初めて目にする図版も多い。喫緊の課題をかかえてう〜う〜いっているこの時に、こんな面白そうな本を贈ってよこすなんて、稲垣先生、罪な人ですわぁ。
ボクシングの文化史
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