昨日、福島有佳子さんと山下柚実さんによる対談を工房アルテ(大阪市)にて行いました。福島さんは、先天性の障害や事故、病気などで失った身体の一部を、外科手術なしに復元する人工ボディ製作の第一人者。一方、山下さんは、人間の身体とは何かということを、五感を中心に研究しているノンフィクションライター。『談』では「別冊たばこ」で鷲田清一さんと対談、また『tasc monthly』へも寄稿していただいております。今回は、「カラダの復元…自分らしさを求めて」というテーマで、福島さんの手がけられた人工ボディを見ながら、カラダの復元にとって大きな意味をもつ「自分らしさ」「その人らしさ」について、語り合っていただきました。自分のカラダは、決して自分のためだけに存在するのではなく、他人とのかかわりのなかで成り立つもの。だからこそ、逆に人々は自らのカラダに固執する。そのために、福島さんはクライアントのこころの声を聞くことから始めます。私にとってカラダとは何か、また、それを見る他者とは何か、白熱した議論が交わされました。今回の対談が収録される『談』は、2012年3月初旬発行予定、こうご期待!