11月末から始まる企画展示の図録をつくることになって、その打ち合わせをする。デザイナー候補がMさん。エディトリアル的に図録するのなら、うってつけだ。それにこのテーマにきっと反応するはず。Mのスタッフのみなさんもいい感じのひとたちばかり。やり始めるとモーレツ大変だけれど、面白い仕事になりそうだ。終了後現在会期中の「万華鏡の視角」を鑑賞。大急ぎで見て回って(といってもレシーバーで解説をしっかり聞いてしまった)、急いで次の場所、両国へ。シアターXで始まった「第5回国際フール祭」を観劇するため。『TASC monthly』に寄稿していただいたアフター・クラウディ・カンパニーの大島幹雄さんからお誘いを受けたので。どんなものか見たことがなかったが、結論から言えば、とても面白かった。僕の見た演目は、「1+1」パントマイム、大道芸、役者をこなす山本光洋とパントマイマー、コ・ジェギョンの二人によるコメディ。旅の途中で出会ったちょっとした出来事がとんでもない事態へ発展していく。行為、動作、感情のズレがなんでこうなるの? という結末へ雪崩れのごとく収束していくさまは、二人のシャープで緻密な構成力があってこそなしえること。最後には、かなり本気で笑いころげてしまった。終演後、大島さんにお礼のご挨拶。今度は、エンタメの講師としてお呼びしよう。帰りに駅のそばの「やよい軒」という御飯屋に入る。なんと宮崎県の「冷や飯」なんてメニューがあるではないか。氷入りの豆腐の味噌汁に、アジをほぐし、ごはんと一緒に入れる。それをレンゲですすりながらいただく。蒸し暑くなりはじめた今の時期にふさわしい御飯。