秋田県西馬内・羽後町へ取材旅行。大曲から奥羽線に乗り継いで湯沢下車。さらにクルマで30分、やっと目的地に着いた。なぜにそんな小さな町に? じつは、今、羽後町は「萌えおこし」でちょっとは知られた町なのだ。そう、美少女イラストの西又葵さんがお米のパッケージを描いたというので、オタクたちは大盛り上がり。JAうごの「あきたこまち」、このイラストのおかげで、一年分の出荷量をわずか一月で売り切ってしまった。その後、西又さんのイラストを使用した「レトルトカレー」やこまち野「うご野いちごちゃん」、菅原酒店「花嫁道中」が商品化されると、いよいよヒートアップ。あっというまに、オタクたちのいわゆる聖地(らき☆すたの聖地鷺宮神社とはもちろん違う意味で)になってしまったのである。で、それを確認すべくやってきたというわけ。詳細は、『city&life』のno.92号「かわいいまちづくり」を読んでいただくとして、この取材で新たな発見があったことを記しておこう。じつは、あの巨匠白井晟一さんの設計した建物が羽後町周辺にいくつか現存しているというのだ。飯倉町交差点に建つノアビルや渋谷の松濤美術館、静岡の芹沢?介美術館の設計でしられる白井晟一さんは、秋田の湯沢町に何年か住んでいたということもあって、湯沢市の秋ノ宮村役場、雄勝町役場、羽後病院、稲住温泉浮雲(離れの別室)、他に住宅をいくつか手がけている。白井晟一さんはドイツ留学時代にカール・ヤスパースに師事していたことに興味をもって、一時期調べていたのだが、羽後町の仕事のことはまったく知らなかった(というか忘れていた)。事前に知っていれば、取材日程を伸ばしてでも見て回ったのに。残念だ。
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