今日は朝一で、まず「鈴木家住宅」を見学する。母屋は江戸時代後半に建てられたされる茅葺き屋根。重文に指定されている。現在も一部を住まいとして使用している例は全国でもここだけらしい。赤子を抱きながら、若いお嫁さんが部屋を案内してくれた。この地域は、茅葺きの民家が100棟ほど現存しているといっていた。家をぐるっと波板のようなものでつつんでいるのは積雪対策のため。連休の前後にはずすらしい。肝心の茅葺きはまだ葺き直したばかりで、今度は、私が60歳になる30年後ですと。隣接している蔵も拝見する。床に漆が塗ってあるのでぴかぴかしている。なんと贅沢な! 再びタクシー。途中でおそらく白井晟一が設計したのではないかと思しき建物を発見する。ミケーネ書店に立ち寄って「櫻山」へ。少し早いがランチをいただく。昔迎賓館として使用されていたという民家をリノベーションしたカフェ&レストラン。目の前には千坪の庭園が拡がる。「樹齢数百年を経たケヤキの巨木のほか、山のように咲き乱れる桜の木々が立ち並びます」と案内にあるように、なるほどステキな庭だ。肝心の桜は、八部咲き。おそらく今週末が見ごろだと思う。庭園から河川の土手を散策。やはり桜が美しい。なんとのどかな風景。大嫌いな言葉「癒し」が脳裏をよぎってしまったのは不覚中の不覚。それはともかく、池内紀さんのように、「山あいのちいさな村を旅してみたい」と思ったのでありました。
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