カーテンを開けたら、一面銀世界。しかも、まだふり続いている。
豊後高田「昭和の町」の「昭和ロマン蔵」へ。まず、「駄菓子屋の夢博物館」にお邪魔する。04年に斉藤夕子さんが取材させていただいた夢旅案内人藤原ちず子さんがやってきて、ご挨拶。にこにこしながら機敏に対応してくれる元気のいいおばちゃんだ。ざっと博物館を見る。昭和30年代のものを中心にポスターや印刷物に生活雑貨、電化製品、レコードやおもちゃといったグッズ類,ありとあらゆるものが所狭しと並べられている。昭和の遺品を集めた一大倉庫、豊後高田のスミソニアンといった感じ。館内には昭和歌謡が流れている。「お〜、これは僕のもっているコンピレーションアルバムだな」と感動してみたり。
事務所で豊後高田市観光まちづくり株式会社の代表取締役・野田洋二さんと豊後高田市商工観光課・安田祐一さんにお話しを伺う。観光振興をはかりつつもそれだけに留まるのではなく、周辺の地域と協力して、新たな産業の掘り起こしと育成をはかりながら持続可能なまちづくりをめざしていくという、構想、将来像について、ヒヤリングした。たまたま昭和の町が注目されて観光客が予想をはるかにこえてやってきた。しかし、しょせんは商業活性化策の一つでしかない観光を、より継続的にさらに他の産業と連携させていくためには何が必要か。いろいろかんがえているのですよ、彼らは。豊後高田の戦略は、ずっと先を見ていることに驚き、共感する。
外は雪もやんで、陽がさしている。商店街へ。たばこの自販機に、昭和を代表する「わかば」「しんせい」「ゴールデンバット」が並んでいる。「大寅屋食堂」で、昭和58年より値段据置きで消費税もとらない、「350円」のちゃんぽんめんを食べる。少し小ぶりではあるけれど、これが美味い。野菜もたっぷり、海老だってちゃんと入っている。特にスープが美味しかった。プラスティックの柄付きカラーコップに麦茶のサービスというのも泣かせるぜ。感激しました。
そのあと、学校給食の店とか、高田テント店とか森川豊国堂とか「昭和の店」を覗く。「二代目餅屋清水/杵や」へ。ここのおかみさん(ひまわり娘と呼びたい元気一杯の女性)にお話しをうかがいながら、かきもちをご馳走になる。サソリを樹脂で固めたキーホルダーなどを売っている昆虫の店とか「おからコロッケ」が美味しかった「肉のかなおか」、昭和のおもちゃ・グッズの専門店「雑貨商/古美屋」などなど、一軒一軒覗きつつ撮影しながら歩く。
昭和の洋菓子店を彷彿させる「かいえ」でコーヒーとお菓子。再び商店街を戻りながら撮影。すると、団体客が次々にやってくる。「野郎の集団じゃなぁ」と思っていたら、ちゃんとおばさん、お譲さんの団体もやってきて、コロッケを立ち喰いしたり、給食メニューに歓声をあげたり。「杵や」でお土産を買おうと入ると、博物館の 小宮さんがたむろっていた。そして、本日最後の撮影、「昭和ロマン蔵」内の「昭和の夢町三丁目館」と「昭和の絵本美術館」を撮っておしまい。帰りに藤原さんにたっぷりと駄菓子のお土産をいただいた。
帰りは、クルマで宇佐に出てここからJRで朽網(くさみ)下車。クルマで北九州空港へ。小雪の散る空港で食事をして無事帰宅。
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