70年代アイドルものを聴きながらクルマで出社。なぜならば、今日のインタビューは音楽プロデューサーの酒井政利さんだからだ。今回は、僕の好きだった歌手、アイドルがテーマなのでわくわくする。

15時30分に文春の玄関でカメラマンの伊奈英次さんと待ち合わせ。迷路のような廊下を通って、別館応接室へ。準備をしてもう一度玄関へ。時間より少し早く酒井さんマネージャと参上。素敵な紳士だ。

インタビューは最初の仕事の紹介からスタート。青山和子のヒット曲「愛と死をみつめて」は、マコとミコが主人公。小学生の時、同じクラスに美恵子ちゃん(ミコ)というかわいい女の子がいて、僕(マコ)はよくからかわれたという話を披露する。酒井さんは、南沙織が一番のお気に入りだったのはちょっと意外だった。百恵は、別格だったようだが、南沙織は、それとは違った独特な魅力があったらしい。

アイドルとアダルトと両方を同時に手がけていて、結局プロデュースした曲は7000曲。じつは、事件屋さんで押しの強い人と書いてあったので、ちょっとどきどきしたけれど、それはまったくの取り越し苦労。腰の低い、とても柔和な紳士だった。帰りぎわ、沙織ちゃんと今でも会うから、今度誘おうかといううれしいことを言ってくれた。実現することを祈っています。