ピーター・ポール&マリー(PPM)が1964年にオーストリアで行ったライブを見る。円形の舞台で、360度観客が取り囲む。照明を下から当てているうえに、シロクロの映像なので、なんだかものすごく怖い映像。まだ3人共20代のはずだが、みんな年齢よりずつと老けて見える。ザ・バンドと同じ? ただ、歌はバツグンによかった。ちょうどケネディが改革を謳って大統領になった時代。「change」を合言葉に、改革を始めようとするオバマ次期大統領の現代と、ものすごく似ているような気がする。PPMの歌うディランの「時代は変わる」は、まさにこの時代の気分がストレートに表現されている歌だ。アメリカは、民主主義の国。それが、歌からにじみ出てくる。なんだか、すごく感傷的な気持ちになった。そして、ちょっぴりそんなアメリカという国がうらやましくも思った。