SYNODOSは、オシャレなマンションの1階。本日のインタビューイーは慶應義塾大学、京都造形芸術大学講師、「SINODOS」代表の芹沢一也さん。ちなみにとてもイケメンだ。取材は、ご著書を例に出しながら、その動機とテーマについて、順番にお話していただくところから始まった。もともと臨床心理を学んでいたことから、精神医療に関心があった。フーコーは、精神医療を貫く権力の構造を析出するが、日本では、そうした権力構造を精神医学に見出すことはできなかった。その違いがどこからきているのか。その構造自体が、しかし変容する。狂気あるいは精神病の患者さんは、治療の対象から犯罪者の予備軍に仕立てられていく。日本では生-権力が、まさに下からやってくる。そこから民主主義の暴走が始まる……。『談』の最後を飾るには、じつに当を得たインタビューとなった。3月末発行予定なので、ぜひ期待してください。