工作舎時代からの友人K君から突然電話。手紙の続きを書いたから読んで、という報告。思想的モティーフに若干の変更あり。彼にとっては宗旨替えするほど重要な路線変更らしいのだが、本質においてまったく変わっていないよ、と正直に感想を言う。しかし、イリイチはともかくとして、「ガンジーについてどう思う? 」と聞かれた時には驚いた。だって僕にとっては、ガンジーは唯一尊敬できる人だもの、キング牧師とともに。しかも、アッシジの聖フランチェスコ、スピノザ、ドゥルーズ系列で。もちろんK君も同じ。われわれは、正真正銘の同志であることを再確認した。ついでに、マザーテレサも好きなんだと告白したら、あたりまえじゃないか、と速攻応えが返ってきた。まったく僕らは、非暴力のゲバリスタだ。そして、僕らの関心は「解放の神学」へと向かう。『談』のno.47で「南における解放 解放の神学から考える」というテーマで、上智大学教授の山田經三先生にインタビューをしたことを突然思いだした。「解放の神学」を、また本気で考えてみようか。