松谷さんのインタビュー原稿をアップして、チェックに出す。すぐに、饗庭さんの原稿にとりかかる。インタビューのテープを起こしていて驚いた。ちゃんとストーリーになっていて、「都市をたたむ」というアイデアが、一つ一つ段階を踏みながら広がり、深まっていくのだ。思いつきではなく、理論的にも説得力のある議論になっている。今回のトップにもってきてもいい内容だ。
地下鉄「三越前」駅へ。「東京R不動産」「オープンA」の取材。株式会社スピークの三箇山泰さんに話しを聞いていると、「遅れてすみません」と言いながら馬場正尊さん(オープンA代表)が飛び込んでくる。もともと佐賀県の商店街にあるたばこ屋さんのご子息。(突如「たばこ屋からみたまちづくり」! なんてアイデアが閃く)。馬場さん、商店街の衰亡、都市の縮小については、ずいぶん前から実感していたという。建築家として、まちづくりにかかわりながら、縮小という現実をどう受け止めて、何をやるべきか模索してきた。その経験から、人口と面積によってまちづくりの取り組み方がまったく異なることがわかったという。現在、日本橋、金沢、山形と、まさに人口と面積が違う三つの現場でプロジェクトを進行中。何にフォーカスを当てるか、それがカギ。このあたりの話は、『city&life』最新号を読んでください。
近くにある小出由紀子事務所のギャラリーを訪ねる。「TEXTACY」、文字を扱う何人かのアール・ブリュットの作品。J.B.マリーさんの作品が面白かった。小出さんと立ち話をしていたら、勝本みつるさんの作品をたくさんもっているというコレクターSさんが来られる。古本屋で今日手に入れたと、ギャラリー・イヴで開催された個展の際に発行された、四方田さんがテキストを書いた勝本さんのカタログをかばんから取り出し見せてくれた。ところで、小出さんと勝本さんのつきあいは、みつるさんのお兄さま(滋賀県)とアール・ブリュットの関係かと思ったら、ぜんぜん違って、以前女性の4人展をやった時の作家のお一人だった。縁は異なものですね。それはさておき、一角をギャラリースペースとして開放している編集事務所は、東京広しといえどもここだけじゃないだろうか。ユニークな場所だ。
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