『city&life』no.87「美味し国」の景観論……フランス、都市景観の新たな創造」が発行になりました。
フランスには古くから「美(うま)し国」という言葉があります。自らの生きる場所を、「美しい」ところと称したのです。「美し」は、「旨し」であり、「美味し」でもある。グルメの国フランスとは、じつは景観においても、「美味し」=グルメの国という意味でもあったわけです。
景観法の施行によって日本でもにわかに景観保全への関心が高まっています。しかし、そこで言われる「美しさ」の中身に関しての議論はほとんどないに等しい。「美」という言葉だけが、もてあそばれているようにすら見えます。さらに言えば、都市計画、都市開発との連携もあいまいなままであり、土地利用計画との連動となると皆無といってもいいでしょう。そこで、景観保全および新たな都市景観の創造について、都市計画との関わりを踏まえて、風土と文化、市民と公共性という視点から捉え直してみました。
パリ市、フォーブル・サン・タントワンヌ、ムフタール、ベルシー公園、セーヌ・リヴ・ゴーシュ、モントルグイユ・サン・ドゥニ、モンマルトルetc、リヨン市、パント・ドゥ・ラ・クロワ・ルス、ヴィルユルベーヌなど写真多数

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