14時より『談』no.81号の企画会議。特集案を2本提案する。一つは「〈共に在る〉哲学」、もう一つは「世界はサウンドで満ち溢れている……人びとの音を探して」。最初の方は以前一度提案させてもらったが、人選を一部変更した。ところが、その人選に「ちょっと待った」コール。J.J.ギブソンの生態学的心理学、アフォーダンスから、共在という考え方にアプローチしようと思ったが、それがわかりにくいというのだ。それより普通にネットワーク論とか社会心理の方がいいのではというご意見。しばらく議論したが、スケジュールのことも考慮して提案した企画でいくことになった。アフォーダンスについては、今どきの中学生の教科書にも載っているような考え方、あまりにあたりまえすぎて、かえってむつかしいと感じるんだと思う。サウンドの特集も同時に進行させることにした。
事務所にもどって、さっそくインタビューを予定している3人にメールで依頼状を出すと、一人から即レスで快諾。それが、それが渦中の人だった。ぼくがなぜこの人にお願いしたいと思ったのかというと、きっとこの企画に乗ってくれると思っていたからだが、そのとおりだった。この特集にあえてアフォーダンスから切り込むというのが、じつに『談』らしい、とでき上がってみるときっとわかっていただけると思う。