ユーラリール・センター内にあるジャン・ヌーベル設計の「Lille Europe」に宿泊した。色とりどりの外壁が印象的なビルディング。ポルザンパルクの異彩を放つリヨン・クレジット・タワー、駅舎をジャン・マリー・ディティルール、全体計画をレム・コールハウスが担当。さながら、現代建築の博覧会場だ。しかし、なんと寒々しいことよ。未来の墓場とかガラクタ品評会とか専門家からもきわめて評判のおよろしくない再開発である。 イギリス、ベルギーに接続するTGV乗換駅にあわせて新設された駅のとなりには既存駅舎のリールフランドル駅がある。その前には、旧市街地が広がっている。こっちは中世の町並みが残るフランスのどこにでもある街。
新旧の対比があまりに極端で、しばし言葉を失ってしまった。博多のネクサスワールドでポルザンパルク、コールハウスの住宅等に出会い感動しすっかり現代建築が好きになってから20年余り。その同じ建築家の作品を見て、寒気すら覚えることになるとは、いったい誰が予想しただろう、って自分でツッコミいれてどうする。とにかく、ぼくは、旧市街地の方がずっと落ち着けたし、こっちの方が親しみを感じたことだけは確かだ。単なる年齢からきた感傷か。いや、そうでもあるまい。都市とはなんだろうか。都市とは誰のものだろうか、改めて問い直したいテーマである。
リヨン・クレジット・タワー:設計ポルザンパルク
新旧の対比があまりに極端で、しばし言葉を失ってしまった。博多のネクサスワールドでポルザンパルク、コールハウスの住宅等に出会い感動しすっかり現代建築が好きになってから20年余り。その同じ建築家の作品を見て、寒気すら覚えることになるとは、いったい誰が予想しただろう、って自分でツッコミいれてどうする。とにかく、ぼくは、旧市街地の方がずっと落ち着けたし、こっちの方が親しみを感じたことだけは確かだ。単なる年齢からきた感傷か。いや、そうでもあるまい。都市とはなんだろうか。都市とは誰のものだろうか、改めて問い直したいテーマである。
リヨン・クレジット・タワー:設計ポルザンパルク

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