橋爪大三郎先生から、新刊『誰が決めたの? 社会の不思議』(朝日出版社)を贈呈していただきました。
「社会には、きまりがあります。でも、このきまりは誰かがきめたものではありません。気がついたら、そうなっていたのです」(「はじめに」より)。
「大人にきいても答えてもらえなかったこととは?」「先生や親に聞いてもムダだと思うけど、やっぱりきいてみたかったこととは?」などのアンケートをもとに、子どもたちにテーマを選んでもらい、ぶっつけ本番で授業をしたのだそうです。本書は、その授業を再現し、コラムなどを加えて編集したもの。目次には、「なぜ勉強しないといけないの?」「死ぬってどういうこと?」「大人はずるい?」「なぜお金でものが買えるの?」……、などという大人にも興味津々の見出しが並んでいます。そうしたテーマをQ&A方式で、橋爪先生が懇切丁寧に説明していきます。
「ホンネで語った」という殺し文句がクリシェになっている今、本書はほんとに「ホンネ」が語られています。やっぱ、橋爪先生だわ、と思わずうならせる本になっています。ただし、「たばことお酒」については、厳しいご意見も。そのへんは、今度、直接聞いてみましょう。「橋爪先生、ほんとうにたばこってそんなにいけないものなんですか?」

だれが決めたの? 社会の不思議