犬と交信できる人がいるらしい。そのお方が来日すると、毎回たくさんの人が愛犬をつれて、そのお方からありがたいお話を賜るのだそうだ。性格がよくて家族とも仲良くやっているように見えるけれども、じつは家族をバカにしていて、自分が天下さまだと思っている犬、一見臆病で会う人誰にも吠えるが、じつは本人は、何も考えていなくて、ただ条件反射的に反応しているだけのおとぼけ君、とか瞬時にその犬の性格を見抜くのだそうだ。中には、一目見ただけで、この犬は心を病んでいる、飼い主とは心の触れ合いができない、即刻お互い離れた方がいいといわれてしまった人もいるとか。飼い主にはうれしい言葉ばかりではなく、こんな青天の霹靂的お言葉に、かえって不快な思いをすることもあるのだそうだが、相談料は一律1万5千円。「○○ちゃんは、いつもなに考えてるのかしらねぇ」と気軽な気持ちで相談したら、即刻、飼い主をバカにしているとか、早く別れなさいとか言われたのでは、なんのために相談したのかわからない。このお方は、その犬の前世までわかるらしく、飼い主が百姓で、愛犬はその地主だと言われた人もいたとか。ニセ心理学者が横行するなかで、犬の心をもてあそぶ(いや飼い主の心をもてあそぶか)こうしたニセ・ドッグ・セラピストにはご用心、ご用心。
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