昨日から「おわら風の盆」で有名な富山市の越中八尾に来ている。今日から始まる「坂のまちのアートinやつお」を取材するため。昨日、このイベントの実行委員であるCAPの山下隆司さんと実行委員長の越中和紙の製作と展示、販売をしている桂樹舎の吉田泰樹さんにインタビュー。その成り立ちや、「おわら風の盆」との関連、また町おこしとのつながりなどについてお聞きした。今日は、そのサーベイ。
今年で12回目。44個所で20人の作家が参加。八尾の民家や店舗が協力して、作家と共につくりあげるアート・フェスティバルである。旧色街の置屋だった杉風荘とその周辺のいたるところに設置されたぶたのぬいぐるみとたくさんの箱でつくった犬のオブジェのインスタレーションを見る。
八尾毛利館へ。玄関入ったところの吹き抜け空間に設置された富山出身のアーティスト三隅摩里子さんのワイヤーアートのインスタレーションに圧倒される。それから昨日と同じように東町、上新町、諏訪町をぶらぶらする。昨日はまだその準備で作品が展示されているところはほとんどなかったが、今日は参加した店舗や民家は、コラボレーションの場所、ギャラリーにすっかり様変わりしていた。
現代美術系もあれば、平面、立体、陶器、あるいは写真などの作品や、作家ばかりでなく地元のアマチュア作家も参加していて、バラエティにとんでいる。会場に作家さんがいらっしゃらなくても、その会場の提供者である家主さんが入り口に出ていたり、いわゆる展覧会とは一味違った面白さがある。上新町通りの一番はずれの水上味噌醸造元店では、客間に陶製のあかりの展覧会をやっていた。部屋へあがらしてもらうと、高齢のご主人が座っておられる。作品もさることながら、部屋の欄間の意匠に驚くと、そのいわれをいろいろお話してくれた。こういうところが、このアートフェスの特徴なのだろう。玉旭酒造では、チョークアートの展示とともに子供たちにチョークで絵を描かせるワークショップをやっていた。
総合案内所で、山下さん、吉田さんと遭遇。全体を見た感想をいうと、とにかくクオリティが高い。また、それぞれの作家がその展示空間との関係をよく吟味している。さらには、会場でないところも、軒先や玄関周りを花でデコレーションしたりしてそれらしくアート空間を演出している。とにかく、全体に品がよくてセンスがいい。これまでいくつかまちをアート空間にするイベントをみてきたけれど、その中でも出色だ。
こういうと申し訳ないのだが、正直行くまではあまり期待していなかった。ところが、実際に見て体験してみて、「坂のまちのアートinやつお」がいかにすぐれたフェスティバルであるかということが分かったのだ。
アートでまちおこし、まちづくりをすでにやっているところ、またやろうとしているところは少なくない。ぜひ、「坂のまちのアートinやつお」を体験してほしい。それが成功しているかどうかはわからない。しかし、まちとアートがどう関われるのか、ここはその最良のテキストなのだから。
今年で12回目。44個所で20人の作家が参加。八尾の民家や店舗が協力して、作家と共につくりあげるアート・フェスティバルである。旧色街の置屋だった杉風荘とその周辺のいたるところに設置されたぶたのぬいぐるみとたくさんの箱でつくった犬のオブジェのインスタレーションを見る。
八尾毛利館へ。玄関入ったところの吹き抜け空間に設置された富山出身のアーティスト三隅摩里子さんのワイヤーアートのインスタレーションに圧倒される。それから昨日と同じように東町、上新町、諏訪町をぶらぶらする。昨日はまだその準備で作品が展示されているところはほとんどなかったが、今日は参加した店舗や民家は、コラボレーションの場所、ギャラリーにすっかり様変わりしていた。
現代美術系もあれば、平面、立体、陶器、あるいは写真などの作品や、作家ばかりでなく地元のアマチュア作家も参加していて、バラエティにとんでいる。会場に作家さんがいらっしゃらなくても、その会場の提供者である家主さんが入り口に出ていたり、いわゆる展覧会とは一味違った面白さがある。上新町通りの一番はずれの水上味噌醸造元店では、客間に陶製のあかりの展覧会をやっていた。部屋へあがらしてもらうと、高齢のご主人が座っておられる。作品もさることながら、部屋の欄間の意匠に驚くと、そのいわれをいろいろお話してくれた。こういうところが、このアートフェスの特徴なのだろう。玉旭酒造では、チョークアートの展示とともに子供たちにチョークで絵を描かせるワークショップをやっていた。
総合案内所で、山下さん、吉田さんと遭遇。全体を見た感想をいうと、とにかくクオリティが高い。また、それぞれの作家がその展示空間との関係をよく吟味している。さらには、会場でないところも、軒先や玄関周りを花でデコレーションしたりしてそれらしくアート空間を演出している。とにかく、全体に品がよくてセンスがいい。これまでいくつかまちをアート空間にするイベントをみてきたけれど、その中でも出色だ。
こういうと申し訳ないのだが、正直行くまではあまり期待していなかった。ところが、実際に見て体験してみて、「坂のまちのアートinやつお」がいかにすぐれたフェスティバルであるかということが分かったのだ。
アートでまちおこし、まちづくりをすでにやっているところ、またやろうとしているところは少なくない。ぜひ、「坂のまちのアートinやつお」を体験してほしい。それが成功しているかどうかはわからない。しかし、まちとアートがどう関われるのか、ここはその最良のテキストなのだから。
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