まったくの個人的な趣味で、昭和歌謡の歌詞を調べている。毎回いろいろ驚くことがあるのだが、今日は伊東ゆかりの「小指の想い出」。「あなたが噛んだ 小指が痛い 昨日の夜の 小指が痛い」はそらでも歌えるが2番は知らなかった。「あなたが噛んだ 小指がもえる ひとりでいると 小指がもえる」とあるのだ。萌えるではなくて燃えるだろうが、想像するに大変意味深い歌詞だ。このあとに「そんな秘密を知ったのは あなたのせいよ」とくる。有馬三恵子さんの作詞だけれど、こんな歌詞が昭和42年第9回レコード大賞「歌唱賞」を受賞してしまうのである。その前年紅白に初出場した城卓矢が歌ったのが「骨まで愛して」。「生きているかぎりは どこまでも 探しつづける 恋ねぐら 傷つきよごれた わたしでも 骨まで 骨まで 骨まで愛してほしいのよ」。当時小学生だったぼくは、通学中によく鼻歌で歌っていたけれど、あらためて聴いてみると、とんでもない歌詞だ。なんてったって、骨ですから。で、誰が作ったのかと思ったら、なんとまあ川内康範先生でした。驚いたのは川内先生、じつは月光仮面の原作者でもあるんです。