大阪府立大学助教授・酒井隆史さんと3月に予定している「交流会」の打ち合わせ。TASCの岡本所長、新留さんと新宿BERGで待ち合わせて、そのままルミネエストの韓国家庭料理の店へ。酒井さんは1週間ほど前から風邪気味でまだ完治していない様子、すごくつらそうだった。「交流会」の段取りなどをざっときめて、あとは雑談。
酒井さんは、最近上京すると浅草詣をしているとのこと。それとなく聞き出すと、大衆娯楽についていろいろ調べていて、なんと宝塚も見ているというではないか。じつは、ぼくもレビュー文化と都市の関わりをテーマに、かなり前からエノケン、ロッパ、田谷力三、そしてペラゴロを中心に資料を集めていたのだ。一時は宝塚のムラ(大劇場)にも何度も通ったこともコクる。どうやら酒井さんも同じようなラインで関心をもっているらしい。浪曲や大衆演劇まで視野に入れているというから、これはかなり強力なライバルの出現である。ぼくの場合は、少女の大幽閉、交通都市、歌舞音曲のポリフォニーという三つの切り口を考えているのだが、おちおちできませんね。アイデアだけでは勝てそうにないので、ここはひとつ協力して……、なんてことにはならないだろう、絶対に。でも、なんか面白いことが起こりそうな気がした。なんだか、昨日と同じだな、これって。