池谷祐二さんに言わせると、ニューロンの活動の方が意識より早いという。そのため、自由意思などないという見方をする神経生理学者がいるという。意識する以前に、脳の方が活動してある行動を起こしている。そんなことがあるのだろうかと思っていたら、確かにそれを実感できる時があることに気がついた。じゃんけんの場面だ。たとえば、じゃんけんぽん! で、ぼくがチョキを出したとする。他のひとは全員パーを出したのでぼくの勝ち。わっ勝ったぞと一瞬喜ぶけれど、それはぼくが熟慮したうえで決定したわけではない。気がついた時には、チョキを出していたのだから。そして、出し終わった時には、じゃんけんというのは、もう自分の意志で決定したような気になっている。これがホントだとすると、これまで直感と思われていたことも、ほとんどはニューロンの活動の結果なのかもしれない。シナプスが発火し、手がチョキを出す、そして最後にチョキを出すぞと閃く。脳→行動→意識のタイムラグ。人間にはまったく異なる3つの時間が流れている。しかも、意識が一番遅れてくるという事実!!
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