TASC「講演会&交流会」の企画を再考し、新たに4人のメンバーを追加してみた。名前はまだ出せませんけど、けっこういいんじゃないかと思う。みなさん、お話うましいし、ディスカッションの好きな人たちばかりだから。家で原稿を書こうと思い事務所をでる。そのまえに伊奈英次さんに招待状もらっていたので、竹橋の近美に寄る。「写真の現在3 臨界をめぐる6つの試論 Resolution/」。伊奈英次さんは世界の監視カメラを撮った「WATCH」と工事中の建物を覆うシートを撮った「COVER」を出品(「WATCH」は『談』no.67「リスクのパラダイム」の表紙などで使用させていただきました)。他に、デジタル処理によってタテとヨコの比率を変化させたシリーズを発表している向後兼一さん、中央で分断し余白をあけた二枚の写真で空間の関係をとい続ける鈴木崇さん、さまざまな集団に属する人々のポートレイトを重ね合わせて一枚に焼き付けた作品を発表し続けている北野謙さん、海に自らつかって水面を撮る浅田暢夫さん、ストリートと塔と植物と庭の連作で「周縁」のイメージを表現する小野規さん。被写体も対象へのアプローチも手法も異なる6人の写真作家を「臨界」という切り口で強引に並べたという感じだった。伊奈さんのは別にして、個人的には、向後兼一さんの仕事が面白かった。ちょっとデザイン的すぎて、思慮深さに欠ける気はするけれど。「写真」表現を突き放しているところがいい。
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