蒲田駅で「en」の担当者・清水徹さんと合流。高砂香料工業へ。びっくりしたのは大田区民ホールを併設する「ニッセイアロマスクエア」という高層の複合施設に建て変わっていたこと。ここの17.18Fに本社があった。(以前お邪魔した時は、まだ煙突の立っている古びた工場だったのに)。入り口にはすでに鈴木隆さんが待っておられた。『匂いのエロティシズム』の著者である鈴木さんとは01年にニューヨークでお会いして以来のこと(まだWTCがありました)、ますますカッコよくなっていた。
さっそく打ち合わせ。まず「en」の原稿依頼。以前「おいしいとは、うまいとは」のコーナーに一度ご登場いただいている。今回はリレーエッセイ「コントロール」での依頼。匂いとコントロールという切り口は、これまであまり問われていなかったが、切り口はけっこうありそうと鈴木さん。少し考えてもらうことに。また、今回は『TASC MONTHLY』にもご寄稿をお願いしている。こっちは鈴木さんが現在関心のあることでという非常にアバウトな頼み方。じつは、鈴木さんはこっちにも以前お書きいただいたことがある。その時のテーマが「匂い教育の必要性」。これが思いの外評判がよくて、当時の担当者も強い興味を示した。今回も何か話題になるようなアップ・トゥ・デートなものだとうれしい、などと調子のいいことを考える。本社受付の隣には小さなミュージアムが併設されていた。こういう施設が待合室、ミーティングルームと同じフロアにあるというのはいいものだ。原稿が上がった頃またゆっくりお話をしましょうと。今年の末まで、これで依頼関係はとりあえず一段落。