廣瀬純さんの『美味しい料理の哲学』(河出書房新社)を一気に読む。数年前にぼくと安藤聡さんで雑誌『SNOW』誌上につくった料理分類学研究所の記事をぜひお見せしたいと思った。ほとんど考えていることが同じだったからだ。パスタ料理の一般文法はぼくも考えていたもの。タコヤキとかカツ丼については、ほぼ同時だ。これが本当のシンクロニシティ。と、読んでもなんのことやらとわかからないでしょうが、おいおいブログを借りて紹介していきますんで。
夜NHK「芸術劇場」を見る。ローラン・プティ振り付け「スペードの女王」。ボリショイ・バレー、ニコライ・ツィスカリーゼ、イルゼ・リエバほか。音楽はチャイコフスキーの「悲壮」より。ウラデミル・アンドロポフ指揮、ボリショイ劇場管弦楽団。プティの振り付けは、いつもかわいらしいのだが、今回はずっとシックで優美。でもやっぱり随所にプティらしい振り付けがあって、見ていてとても愉しい気分になった。
次にエドゥアール・ロックのコンテンポラリー・ダンス「アメリア」。出演ラ・ラ・ラ・ヒューマン・ステップス。音楽、デーヴィット・ラング、詩ルー・リード。パフォーマンスを撮影し映像処理した作品。クローズアップやスローモーション、アングルをさまざまに変化させたり(CG?)、ダンスそのものよりも映像を見る楽しみ。それにしても、1.5倍速で再生してるんじゃないかと思えるような猛烈早い手足の振り。反復もあるのだけれど、インターヴァルが長いので一つの行為のように見えてしまう。ちょっと長すぎた。これでもハイライト版らしいのだが、もっと簡潔にした方がインパクトがあったように思う。