はっきりしない天気に小泉首相は靖国神社を公式参拝。小泉劇場、その最後を飾るパフォーマンスか。夜NHKで終戦記念日と靖国に関連した特集番組「日本のこれから」を見る。討論を聞いていてはっと思ったこと。賛成派も反対派も御霊、英霊が存在することになんの疑いももっていないようだ。会場のどこにも自然科学者がいないのだ。ぼくは、そもそもそんなものなどこの世に存在しないと思っているので、その存在をアプリオリに信じるところから議論を始めていること自体にものすごい違和感を覚えた。「死」とは実体概念の何物でもない。発言者はただ自分の想念を語っているに過ぎない。御霊も英霊もどこにもいないしそんなものないのだからどうでもいい、というのではもちろんない。ないのだから、今問われている靖国問題は100パーセント外交問題であり、合祀されているA級戦犯の戦争責任を当うか否かだけが問題。歴史的事実に照らし合わせて、戦争を指導したことで極東軍事裁判で裁かれたA級戦犯を合祀することはおかしい。それを承知の上で参拝する小泉首相。ほんとうに心の問題だと思っておられるなら、その方がよっぽど重大だと思いけど。どうでしょう。
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