新宿のBERGでノンフィクションライターの八岩まどかさんと打ち合わせ。『談』no.60「無臭化社会の誕生」というテーマでインタビューをさせていただいたのが8年前。まったくおかわりない姿。ぼくと同じ年なのになんと若々しいことよ。あいかわらず、温泉、混浴関係の仕事は続けておられて、最近は湯女のこともしらべているとのこと。去年こんなの出したのよと『猫神様の散歩道』を贈呈していただく。全国に広がる猫神信仰について神社仏閣や祠を尋ね歩いたフィールドもの。猫の神秘の力を詳細かつ丁寧に調べた出色のルポ。さて、今回お会いしたのは雑誌へのご寄稿の依頼。温泉ものを1本お願いした。八岩さんは、あいかわらず過激発言を乱発される。「混浴がなくなっていくのは寂しい」というあたりはまあ普通だとして、「歌舞伎町が清潔安全で明るくなったら歌舞伎町らしさがなくなっちゃう」「温泉地には女遊びがつきもの。遊郭の火を消してはいけません」「売春だって立派な文化ですから」とか。そういうことをニコニコしながらサラッと言う人なのだ。今度はまた別の媒体で、セックスについての面白い記事を書いていただこうと思った。
猫神様の散歩道