TASCにて『談』の企画会議。ブレゼンの前に、新留さんから「代替医療と倫理」研究会で鍼灸ジャーナリストで鍼灸師の松田博公さんが『談』の佐藤純一・野村一夫対談を引用しながら講演をされたという報告。オブザーバーとして参加されているJTのIさんが発表後の懇親会で、松田さん本人から、『談』はとてもいい雑誌なので、ぜひ続けてほしいと言われたとのこと。なんとうれしい話。こちらからは、『酒』の追加注文が相次いであったこと、ブックファースト渋谷店でフェアがあって出品を要請されたことなどを報告する。さて、企画会議は、これまでの特集の続きで「いのち」「身体」ものを二つ。それとポストコロニアル(歴史の再考)もの。この三つ目は『談』としては異質な感じがするという意見。これまでの流れを断ち切るような気がするがどうかという疑問。いや、だからかえっていいのではという意見も出て、見解がわかれた。結局、次号は、これまでの流れを引き継ぐものがいいということで、前者の一つとして提案した「情動回路」でいくことになった。詳しくは明日。
コメント一覧 (3)
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- 2006年05月19日 00:43
- 松田博公さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
「代替医療」について、じつはきちっととりあげてみたいと思っているんです。私の友人にも鍼灸の研究者がおりまして、彼は近代医療と補完代替医学(CAM)の関係を研究しています。気になるBlogにリンクのはってある「蔡温-SION-さいおん」です。彼を交えて、その可能性と限界を一度じっくり考察したいと考えております。その時は、ご相談させて下さい。
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- 2006年05月25日 19:41
- 「蔡温-SION-さいおん」さんは、ぼくの鍼灸学校時代からの親しいお知り合いです。昨年は、ポルトガルの世界鍼灸学会連合会でもご一緒しました。彼に本音を語らせる企画なら、大賛成ですよ。
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<医療化>は重要なテーマですね。ぼくも、イリイチやフーコーに親近感を抱いてきて、現在、鍼灸について考えているのですが、医療従事者が<医療化>の罠を抜け出せなければ、存在の意味がないと思っています。ということで、佐藤さんたちの議論を俎上に、「代替医療は医療社会学の挑戦にどう応えるか」と大上段に振りかぶってみたのですが、空振りでした。皆さん、医療化?それがどうしたの?という雰囲気で、<医療化>の現状に危機感を持っておられないのです。それだけ、マインドが技術主義であり、医療化されている。日本の知的状況の甘さの中で、『談』には挑発的な仕事を続けて欲しいと願っています。