クロード・ベルナールの『実験医学序説』の登場によって、それまで生理学に対して優位を保っていた解剖学が、一発逆転負けに転じる。そしてその150年間、解剖学は生物学に敗北し続けるのである。この指摘はとても示唆的だ。すなわち、形態学の生物学からの退席を意味することになるからである。形態学の復興を望む者としては、生理学の負の部分をあぶり出すことから始める必要がありそうだ。「en」 最新号の遠藤秀紀さんの発言より。(ぼくがインタビューしてます)。