『談』別冊「混合主体のエチカを求めて」でみごとにライプニッツ的身体を図像化してくれたアーティストの山村俊雄さんから電話。今、足立正生さんの映画制作を手伝っているとのこと。えっ足立正生さん?! なんと35年ぶりにメガホンをとって、撮影は快調に進んでいるらしい。田口トモロヲ主演で、ほとんどの場面が牢獄の中だという。足立正生さん自身幽閉者だったが、テロリストの行動と幽閉を正面から見つめ、その精神の在りようを問い直すという問題作。オーギュスト・ブランキ、ネチャーエフ、アントニオ・ネグリらが次々と現われて、幽閉者との対話が繰り広げられていく、想念と狂気のアラベスク。なんてワクワクするストーリーでしょう。季節社の革命家ブランキを最も敬愛する者にとっては、絶対に見逃せない作品だ。山村さん曰く、昨日のシーンには、若松孝二さん、赤瀬川源平さん、加藤好弘(ゼロ次元!!)さんらがこぞって出演したという。荻野目慶子さんの名前もあるけれど、さて彼女はなんの役だろう。今秋公開が待ちどおしい。ところで、山村さんが電話をかけてきたのは「ギロチン街道」はどこにあるかという問い合わせ。もしかして、もしかして、断頭台の美少年サン・ジュストも出てくるのか。