ノンフィクション作家・山下柚実さんから『都市の遺伝子 にっぽんの五感探索遊行』を贈呈していただく。山下柚実さんには、談別冊『shikohin world/たばこ』で、鷲田清一さんと「シネステジーの悦び……五感が拓く〈葉の文化〉」というテーマで対談をしていただいた。今や、山下さんは、五感に関する著作が何冊もある、カリスマ五感作家だ。じつは、山下さんには、『City&Life』誌の吉祥寺特集号に、「吉祥寺、五感探索遊行」を寄稿していただいた。本書の「プロローグ「都市の遺伝子」の旅」に、その記述が活かされている。
「井の頭公園に架かる七井橋に触り、『いせや』から漂う焼き鳥の煙に鼻の穴を開き、ハモニカ横丁の路地を目をキョロキョロさせながら徘徊するなかで織上がっていく、街との新鮮な関係。「五感」をたよりに散策を重ねていくと、(中略)自ずから「好む」ものも出現することだろう。また、「好む」ものに身体と感覚を委ねながら街との交流を持続していくならば、いつしか「喜び」が手に入るに違いない。/そのようにして都市は、これまでにもたくさんの「喜ぶ」人との交流を続けてきた」(プロローグより)。
都市とは記憶の集積だと考える筆者にとって、五感は、まさに記憶をエンコードしデコードする素子そのものだ。五感を思いっきり開いて、ぼくらもあらたな都市の旅に出よう。
都市の遺伝子―にっぽん五感探索遊行
「井の頭公園に架かる七井橋に触り、『いせや』から漂う焼き鳥の煙に鼻の穴を開き、ハモニカ横丁の路地を目をキョロキョロさせながら徘徊するなかで織上がっていく、街との新鮮な関係。「五感」をたよりに散策を重ねていくと、(中略)自ずから「好む」ものも出現することだろう。また、「好む」ものに身体と感覚を委ねながら街との交流を持続していくならば、いつしか「喜び」が手に入るに違いない。/そのようにして都市は、これまでにもたくさんの「喜ぶ」人との交流を続けてきた」(プロローグより)。
都市とは記憶の集積だと考える筆者にとって、五感は、まさに記憶をエンコードしデコードする素子そのものだ。五感を思いっきり開いて、ぼくらもあらたな都市の旅に出よう。

このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。