人文書院から生田武志さんの著書『〈野宿者襲撃〉論』を贈呈していただく。「報道による印象とは裏腹に、戦後日本の青少年の殺人者率は下がり続けている。しかし、その一方で数十年前から頻発する、少年らによる極めて残虐な暴行事件が存在する。それが野宿者襲撃である。時には明確に殺害を目的と集団暴行。彼らはなぜ襲うのか。社会の偏見、少年少女を覆う日常のストレス、存在の不確実感、血を見るような生々しさへの希求。最悪の出会いともいえる襲撃を乗り越え、社会で居場所(ホーム)を失った二つの「ホーム」レス(野宿者/少年・少女)に連帯の道を開くにはどうする。資本・国家・家族の変容とともに、若者の生の声を拾い、10代の今を鮮烈に描き出す気鋭の力作」(オビより)。まだ読み終わっていないので、今の時点でコメントを述べるのは差し控えるが、非常に衝撃を受けたことは伝えておきたい。内容はいうに及ばず、その書き方にも。今までにないまったく新しいエクリチュールの誕生だ。「en」06年1月号に紹介記事を掲載する予定なので、ぜひそちらを読んでいただきたい。
「野宿者襲撃」論
「野宿者襲撃」論
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