トンネルを抜けるとマジに雪国だった。ものすごく雪が積もっているではないか。フジロックでは大混雑の越後湯沢も、数人の乗客がいるだけ。寒い。雪で電車が遅れる。六日町へ。エンテツさん駅の観光課でクボシュンさんを訪ねるが不在だった。ひと電車送れて、武井メグミ嬢到着。これでエンテツさん斎藤夕子嬢にぼくと4人揃う。タクシーで本日の宿越前屋へ。部屋に案内される。女性たちに大きな部屋を譲る。もう布団が敷いてある。すぐに万盛庵へ歩いていく。道路には一定間隔で吹き出し口からあって、雪を溶かしている。あまりに大量に水を使用するため、日本一地盤沈下が進んでいるらしい。噴水のように吹き上げているものもあった。万盛庵はそば屋だが、ほとんど大衆食堂。ここでは毎月12日にエンテツさんの同級生が集るらしい。エンテツさん明日がその12日だと知って、にわかに喜ぶ。さて、生ビールを皮切りに、次々と酒を頼む。高千代の辛口。たしかにこれはうまい。ドブロク系の原酒も飲む。辛口をひさしぶりに熱燗でやる。これが美味い美味い。アッチッチの熱燗ばかりし飲んでいたので、本当の燗というのを知らなかったのだ。ぬる燗あるいは人肌燗というのは、酒をずっと美味しくする超テクだったのである。八海山と飲み比べるが、ぼくは高千代の方に軍配をあげたい。しかし、それにしてもこの娘どもはよく飲む。武井さんも斎藤さんも本当に日本酒が好きなのだ。武井さんは、宮城県生まれで、おじいちゃんもお父さんも兄弟もみんなのんべえらしい。この人もともとはクッキングスタイリストで、それがいつのまにか自分が撮影する方になってしまった。そのうちに万盛庵の息子さんおやじさんがやって来たり、奥さんがきたりと楽しい宴となった。というわけで、4人とてもよく飲みました。越前屋にもどって、すぐに風呂へ入る。なんと越前屋のご主人がつかっていた。自分の旅館に自分がつかっているというところが、民宿ぽくっておもろい。