「遺体科学」を提唱されておられる京都大学霊長類研究所教授・遠藤秀紀さんからtel。今、東京の国立科学博物館の別館に来ている。「今日ならあえるよ」という。「en」担当者のOさんと待ち合わせて、大久保にある国立科学博物館の別館へ。遠藤さんは今年の1月までここに勤めておられた。どうぞと研究室に案内される。「en」の概要をOさんがざっと説明。僕の方から「遺体科学」についてと今後の研究課題について3回に分けて掲載したい旨を伝える。遠藤さんは非常にまじめな方だった。そして、なにより情熱家だ。来週の火曜日に犬山におうかがいして正式なインタビューをお願いすることにした。原稿の作成を3回にわける場合もありうるというと、自分は過去に12回の連載もまとめて書いてしまった。できれば、1回でチェックさせてほしいと希望。おっと、これはすごいプレッシャー。インタビューの相手からこういわれたらやらざるを得ないだろう。資料室を見せていただく。それほど大きくないスペースに動物標本がところ狭しと保存されている。骨の資料は、ふつう部位ごとにすべて解体されて保存されるのが一般的で、いわゆる成体になっているものは、ほとんど展示用なのだということも始めて知った。スミソニアンほどとはいわないまでも、せめて今より広いスペースがほしいと。日本の文化行政のお寒い現状をかいま見た感じ。