法政大学教授・陣内秀信さんにインタビュー。ちょうど去年も今頃陣内さんにインタビューをしているので、恒例になりつつある。さて、今回は、イタリアの都市をコンパクトシティから見るというお題。イタリアは、50〜60年代の高度経済成長期にミラノ、トリノ、ローマといった大都市が工業生産を基盤に飛躍的に発展した。しかし、オイルショックを契機に一転して不況に転じる。その後、経済は停滞期に。しかし、80年代後半から、再び元気をとり戻す。今度の主役は、大企業ではなく中小企業のネットワーク力。そして、地域との融合だ。その拠点となっているのが人口50万人以下の小さな都市である。イタリアの成功は何に起因しているか。都市と地方、まちと農村の実りあるジョイントにあるというのが陣内さんの意見。それぞれの地域でチッタとテリトーリオがうまく融合することによって、コンパクトシティを実現しているというのである。都市、地方をいかにしてリンケージさせるか。これはそのままわが国の課題でもあるが、そのヒントは、農、食にある。「食べること」、「飲むこと」がじつは都市再生の鍵をにぎっている、という楽しいお話。