『イギリスに学ぶ成熟社会のまちづくり』の著者で横浜国立大学大学院工学研究院助教授・高見沢実さんに「小さな町の豊かな暮らし」のインタビュー。今回のインタビューアーはS藤さん。高見沢さんの研究対象はコンパクトシティよりアーバンヴィレッジだ。両者の違いをあえて言うとすると、コンパクトシティは面的な空間論であるのに対して、アーバンヴィレッジは住む・働く・愉しむという機能から都市を捉えるところだろうか。それは一種の建築のようなものだという。たとえば、アーバンヴィレッジの視点で東京の都市を見てみる。都市政策からはネガティヴな評価しか出てこないいわゆる木密地域も、いろいろな機能を付加することによってよりよい環境に転化させることが可能になってくる。スクラップ&ビルドでもマイナスの発想でもなく、+αの発想。そういう「整備手法」がアーバンヴィレッジではないかというのだ。端的に「まちを元気にするしかけ」がアーバンヴィレッジだという。高見沢さんは、これからアーバンヴィレッジの考えをもっと広めていきたいと言っていた。「小さな町の豊かな暮らし」というテーマ、アーバンヴィレッジ論としても十分いけそうな気がした。