二子玉川へ。玉川SCのデベロッパーであるT開発に、南館裏に新しくできた商業用施設「柳小路」についてお聞きするため。この地域は、古くは三業地(料理屋、待合、芸者屋)だったこともあって、当時の面影を残す(再現する)形でのプロジェクトとなった。古い民家を転用・再生したり、新築部分を低層にしたり、既存の建物をできるだけそのまま活かすリノベーション型の開発であるという点は大いに共感できる。ただ、なぜそれが京都町屋なのか。面白いといえば面白いけれど、ちょっと「? 」。
ところで、多摩川ぞいの元富士館会館跡地に高層マンションが建設中。一昨年の玉川SCのリニューアルの目玉だったのが高層階(飲食店の入った)からの多摩川の眺め。遠くに富士山丹沢山系が見渡せて、好評だったという。ところが、その真ん前に立ちはだかろうとしているのがこの高層マンション。玉川SC側の反応はと伺うと、びっくりする言葉が返ってきた。この建物の設計者がなんとOさんだというのである。なにをかくそうOさんは、玉川SCリニューアルの設計者。しかもT開発側が紹介したという。町並みに一体感をもたせるという配慮かららしいのだが、これも「 ? 」だ。二子玉川は、謎に満ちている。