「〈向こう三軒両隣り〉のまちづくり」というアイデアが浮かぶ。地域ほど広く(大きく)なく、家族ほど狭く(小さく)ない最小単位。市民主体のまちづくりをこの単位からはじめてみようという提案である。一種の親密圏をこの程度まで拡大解釈し、公共圏と重ねあわせる。その核になるのが「路地」「横町」だ。排他性の強い「隣組み」、理念的共同体の意味合いの強い「地域」と一線を画し、多様性と複数性に開かれているところに大きな特徴をもつ。齋藤純一さんがノルベルト・エリアスの言葉を使って概念化したサバイバル・ユニット(生活のセキュリティの基本単位)にも十分対応すると思うのだが。「路地」「横町」の復権を、この視点から探ってみようと思う。
トラックバック一覧
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1. 「観光」で東京はナントカなるのか?
- [ザ大衆食つまみぐい]
- 2005年04月03日 11:41
- 昨夜は、吉祥寺で、ハモニカ横丁を調査した大学生いのけんさんと会い、そのレポートを
コメント一覧 (4)
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- 2005年04月03日 01:05
- いのけんさんコメントありがとうございます。
今回のぼくたちの企画は、「路地」を中心に置いています。ただ、「横町」と「路地」の違いにこだわるよりも、むしろ両者をあえて同一なものとして見る方が、生産的な議論ができそうです。そこで、ぜひ「闇市横町研究所」にご協力賜りたいと思った次第。そんなんで、ひとつよろしくお願いいたします。
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- 2005年04月03日 11:59
- どーも。
いのけんさんのレポート、今朝から読んでいたけど、よく出来ている。大学生はバカばかりかと思ったらちがった。
ま、「横丁」と「路地」の区別は、江戸期のことならともかく、コンニチ的には意味がないと思うから、そのへんは大学の授業にまかせて、おもしろくやりましょうぜ。おれがやれることはあまりないから、ヤジウマとしての参加ね。
明日夕方、アルシーブ社に立ち寄り、編集長いなくても、いのけんさんのレポートおいときます。
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- 2005年04月03日 12:25
- エンテツさん
どうもです。企画すこし前進しました。ヤジウマといわずぜひブレーンとしてご参画ください。「観光立国」論をきちっと批判できる人が少なすぎますよね。いまや「路地」「横町」にまでその魔の手がのびてきています。なんとかせねば。4日お待ちしてま〜す。
横丁、すごい深いですね・・・
国語が苦手だったボクには、内容すら把握しきれないほどで情けないです(笑)。とりあえず、『「横町」の復権』ということで、すごくおもしろそうです。
今日は、エンテツさんとお会いしました。ブログにいろいろ書きましたので、お時間ございましたらご覧ください。