『TASCマンスリー』2018年07月号が発行になりましたのでお知らせします。

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なお『TASCマンスリー』は、『談』の発行元である公益財団法人たばこ総合研究センター
の機関誌(月刊)です。購読等のお問い合わせは右のメールアドレスまで→
info@tasc.or.jp

2018年07月号No.511

表紙 嗜好品を嗜む…76
久住昌之 切り絵・文
『陶器の絵付けが面白い』

Contents
[随想]昆虫はすごい……本川達雄
[新舞台言葉の花]紙巻煙草……渡辺 保
[TASCサロン] アンチエイジング最前線:糖化ストレスとその対策……米井嘉一
[特別シリーズ 情報テクノロジーの進展がもたらす近未来社会の姿を考える]
AIネットワーク化の恵沢とリスク……福田雅樹
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「感情強要社会」が7月1日全国書店にて発売になります。

「感情強要社会」が7月1日全国書店にて発売になります。
書店販売に先立ち、一足先に『談』ウェブサイトでは、各インタビュー者のアブストラクトとeditor's noteを公開しました。
右のメニューバーの最新号、no.112号の表紙をクリックしてください。

日常生活のさまざまなシーンにおいて、理性よりも感情に訴える主張が目に付く。たとえば、SNSの炎上や職場での過剰なサービス精神の強要、あるいは選挙で感情的に訴える候補者たち…。国家や企業、共同体が手を変え品を変え巧妙にかつ周到に感情的な共感を引き出し、献身や購買といったかたちで人々を動員しているのが現代社会だ。いまこそ、この状況を正確に捉え、感情に操られないためのリテラシーを構築することが必要ではないか。理性/感情の対立という構図をいったんタブラサ(白紙還元)することから始めよう。

●〈感情と自己欺瞞〉
「自分のつくウソに喜んで騙される私とはどういう人なのか」
堀内進之介氏 首都大学東京客員研究員、現代位相研究所首席研究員
自分の理性の不十分さや意志の弱さに付け込まれ、あるいは感情への期待を逆手にとられ、国家や会社や共同体に都合よく動員されてしまう。だまされていることに気づきながらも、もっともらしい理由をつけて納得しようとする。理性より感情を重視する思潮にあって、こうした感情の負の側面にこそ注視する必要がある。あらためて「冷静に考える」ための条件や環境を整えることの重要性について考察する。

●〈キャラ化とイツメンの世界〉
「つながり過剰症候群…ともだち探しという明るい地獄」
土井隆義氏 筑波大学人文社会系教授(社会学)
決して周囲から突出してはならず、協調しあいながら摩擦を避け、仲良し関係を営み続けなければならない。そういった過剰な同調圧力こそ、今日のいじめの根底に潜んでいるものだと土井氏は言う。同調圧力、すなわち過剰なつながりへの拘りを、感情の強要とのかかわりから分析する。

●〈暴走する現代の世間〉
「やさしい世間はどこにある?…〈空気読め〉の構造からの脱却」
佐藤直樹氏 九州工業大学名誉教授・現代評論家
伝統的な人的関係である「世間」は、日本独自のものだが、明治以降の近代化、すなわち西欧化の進展によって、いずれ解体・消滅すると考えられてきた。ところが、1990年代末ぐらいから、この「世間」が逆に暴走し、凶暴化し始めていると「日本世間学会」を設立した一人である佐藤氏は言う。なぜ、今、「世間」が暴走・凶暴化するのか。ポジティブ感情、ネガティブ感情の交差からその正体に迫る。
ただ今、amazonで予約販売中。

談no.112 感情強要社会
堀内 進之介
水曜社
2018-07-01






『TASCマンスリー』2018年06月号が発行になりましたのでお知らせします

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2018年06月号No.510表紙 嗜好品を嗜む…75
久住昌之 切り絵・文
『空気も嗜好品』
Contents
[随想]和菓子の今昔……青木直己
[新舞台言葉の花]脇役の名人……渡辺 保
[TASCサロン] 可愛い子には旅をさせよう
―タイのフィールド・スタディで成長した女子大生たち……堀 芳枝
[特別シリーズ 情報テクノロジーの進展がもたらす近未来社会の姿を考える]
人間はロボットよりも幸せか……前野隆司

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『TASCマンスリー』2018年05月号が発行になりましたのでお知らせします

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2018年05月号No.509表紙 嗜好品を嗜む…74
久住昌之 切り絵・文
『カツラはもともと嗜好品である』
Contents
[随想]銀座のいき……尼ヶ崎 彬
[新舞台言葉の花]襲名ばやり……渡辺 保
[TASCサロン] 明治の「食」の三偉人岸田吟香・木村荘平・岩谷松平……畑中三応子
[特別シリーズ 情報テクノロジーの進展がもたらす近未来社会の姿を考える]
AIの来し方ゆく末……西垣 通

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『TASCマンスリー』2018年04月号が発行になりましたのでお知らせします。

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2018年04月号No.508
表紙 嗜好品を嗜む…73
久住昌之 切り絵・文
『ウクレレの人』
Contents
[随想]最近の映画事情……野村正昭
[新舞台言葉の花]「笑い薬」……渡辺 保
[TASCサロン] アダム・スミスに学ぶ現代社会の歩み方……小川仁志
[特別シリーズ 情報テクノロジーの進展がもたらす近未来社会の姿を考える]
情報社会は人間を幸せにする社会なのか……田畑暁生

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『TASCマンスリー』2018年03月号が発行になりましたのでお知らせします

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2018年03月号No.507表紙 嗜好品を嗜む…72
久住昌之 切り絵・文
『まつ毛の嗜好品』
Contents
[随想]いらないものが役に立つ……雑賀恵子
[新舞台言葉の花]香道の美学……渡辺 保
[TASCサロン] 紛争解決学の思考法…… 上杉勇司
[特別シリーズ 情報テクノロジーの進展がもたらす近未来社会の姿を考える]
「超人」としてのAI・ロボット……大屋雄裕

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『談』no.111 「特集:意志と遺志の外にあるもの…中動態・ナッジ・錯覚」が3月1日(木)、全国書店にて発売!!

『談』no.111 「特集:意志と遺志の外にあるもの…中動態・ナッジ・錯覚」が3月1日(木)に発売になります。

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『談』no.111 「特集:意志と遺志の外にあるもの…中動態・ナッジ・錯覚」が3月1日(木)に発売になります。

『談』no.111 「特集:意志と遺志の外にあるもの…中動態・ナッジ・錯覚」が3月1日(木)に発売になります。

強制はないが自発的でもなく、自発的ではないが同意している、そうした事態は十分に考えられる。というよりも、そうした事態は、日常にあふれている。それが見えなくなっているのは、強制か自発かという対立で、言い換えれば、能動か受動かという対立で物事を眺めているからである。じつは、かつてギリシアの世界には、能動態でも受動態でもないもう一つの態、中動態が存在したという。そして、興味深いことに能動/受動という対立ではなく、能動と中動の対立を用いれば、見えなくなっている今日の事態は、いともたやすく理解できてしまうというのである。

ところで、伝統的な経済学では能動/受動の関係をベースに、人間はホモ・エコノミクスであり、常に能動的・合理的に振る舞う主体なるものを想定していた。ただ現実には、そうした合理的主体であるはずの人間が、しばしば合理的ではない判断や決断を行なっていることも周知の事実だ。しかし、そうした不合理な選択を、穏やかに幸福な選択へと人為的に導く手法も考え出されている。その一つがナッジだ。ナッジは、非意志的な行為を緩やかに意志的行為へと誘導する。当事者にとっては非意志的な、他者にとっては意志的な、いわば限りなく意志的な非意志的行為の遂行なのだ。

この一見意志的に見える非意志的行為の遂行は、じつは心理学でも以前から指摘されていた。たとえば、感情プライミング効果と呼ばれテクニックを使えば、不快な気分を心地よい気分へ変えさせることができるのである。ある女性に対して好きという感情が芽生えた時、それは当人にとってはきわめて自然な気持ちに思えるものだ。ところが、その気持ちがじつは感情プライミング効果の結果である可能性が高いとしたら…。好きという感情自体が、非意志的なもの=錯覚によってつくり出されたものかもしれないということだろう。

する/されるの外、あるいは、意思/反意思の外、さらには、意識/無意識の外について、「中動態」をフックに、「ナッジ」、「錯覚」を手掛かりに考察する。

・〈する〉と〈させる〉の境界、あるいは人間的自由の問題
國分功一郎 高崎経済大学准教授
古くて新しい概念「中動態」が注目を集めている。それは、私たちの生き方の基底をなす考え方や思考を激しく揺さぶる力をもっているからだ。能動態/受動態の両面を持っているポテンシャルとしての中動態。中動態をフックに、人間の存立にダイレクトにかかわる意志の問題系を解きほぐす。

・確率としての自由…いかにして〈選択〉を設計するか
大屋雄裕 慶應義塾大学法学部教授
人々に可能な行為の範囲を狭めてしまうのではなく、選択肢の選びやすさにいわば人為的な傾斜を付けてやることによって確率的・集合的に人々の行為に一定の傾向を与える「ナッジ」という手法。それは、今よりちょっとだけ自由な環境をつくり出す以上のことを私たちにもたらしてくれるのだろうか。

・なぜ〈なんとなく〉好きになるのか?…脳をその気にさせる錯覚
竹内龍人 日本女子大学人間社会学部教授
うんと嫌いでもなく、さりとてうんと好きでもない。どちらかといえば好きかな、という感じ。じつはこの「なんとなく好き」という感情は脳の神経ネットワークが生み出した感情であり、人間のコミュニケーションにとってきわめて重要な働きをするものなのだ。意志的でありながらも非意志的ふるまいをする、いうならば意志と非意志がブレンドされたような感情。この「なんとなく」を手掛かりに、人間のこころのありようを探る。
ただ今、amazonで予約販売中。



『TASCマンスリー』2018年02月号が発行になりましたのでお知らせします

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2018年02月号No.506
表紙 嗜好品を嗜む…71
久住昌之 切り絵・文
『嗜好品の街・浅草』
Contents
[随想]台湾リノベーションを訪ねて……村田保子
[新舞台言葉の花]「茶の供養」……渡辺 保
[TASCサロン] 発酵文化人類学〜発酵と腐敗のあわいを紐解く〜……小倉ヒラク
[特別シリーズ 情報テクノロジーの進展がもたらす近未来社会の姿を考える]
人工知能とビッグデータが「人事」を変える……徳岡晃一郎

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『TASCマンスリー』2018年01月号が発行になりましたのでお知らせします

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2018年01月号No.505表紙 嗜好品を嗜む…70
久住昌之 切り絵・文
『ネイルアートの楽しみ』
Contents
[随想]健康に役立つ歩行とは……岡田英孝
[新舞台言葉の花]「リチャード三世」の紙巻煙草……渡辺 保
[TASCサロン] 日常にある洗脳─心理学で明らかにされた……妹尾武治
[特別シリーズ 情報テクノロジーの進展がもたらす近未来社会の姿を考える]
AIの自律とロボット法の必要性……新保史生
[特別寄稿] 葛藤解決とその心理的障壁……大渕憲一

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トライコトミー……二項対立を超えて

No.129
ドロモロジー…自動化の果てに

No.128
オートマティズム…自動のエチカ

No.127
自動化のジレンマ
 
 
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