インフォメーション

離散数学的なモノの見方で世界を見渡すと…

国立情報研究所より、当該研究所が刊行する「情報研シリーズ」16、河原林健一、田井中麻都佳著『これも数学だった!? カーナビ・路線図・SNS』(丸善ライブラリー)を贈呈いただきました。サイエンスライター/インタープリターの田井中さんの著者代行発送だと思いますが、じつは、面白い本をつくっているという話は聞いていたので、発行を楽しみにしていました。もちろん買うつもりでいたのですが、まさか刊行元から贈っていただけるとは、感謝です! 今、さまざまな分野で離散数学が応用されていますが、その離散数学について、これでもかとばかりに懇切丁寧、詳細至極に解説したのが本書です。最近話題のビッグデータの解析にも、離散数学的モノの見方が役立つそうです。新書の体裁ながら、コラムやクイズ、通常の書き下ろしの他にQ&A形式の章が設けられていたり編集が立体的。また、随所に浅生ハルミンさんの猫の挿画があしらわれているのもうれしい。しかし、この既視感は何だろう…、ということは問わないとして、店頭でみかけたらぜひ手に取ってみてください。余談ながら、『談』no.87特集「偶有性」の津田一郎さんと木本圭子さんの対談やno.77特集「〈いのち〉を記録する」の金子邦彦さんのインタビューを併せてお読みいただくことをおススメします。離散数学的モノの見方の「モノの見方」の方の議論をやってますので。

これも数学だった!?: カーナビ、路線図、SNS (丸善ライブラリー)
これも数学だった!?: カーナビ、路線図、SNS (丸善ライブラリー) [新書]

世界の均質化と闘うイタリアの小さな町

『TASC MONTHLY』(2007年11月号 no.383)に「バール・タバッキ」をご寄稿いただいたノンフィクション作家島村菜津さんより『スローシテイ 世界の均質化と闘うイタリアの小さな町』(光文社新書)を贈呈いただきました。
「日本を覆う閉塞感の一つに、生活空間の均質化というものがないだろうか。郊外のショッピングモール、巨大なシネコン、画一的な住宅地、駅前や国道沿いのチェーン店…。そんな世界の均質化に反旗を翻すイタリアの小さな町々の諦めない大人たちの奮闘ぶりを、十年越しで追ってみました」(著者による紹介)
ヒューマンスケールの町をめざすトスカーナ州グレーヴェ・イン・キアンティ、空き家をなくし過疎地に人を呼び込むリグリーア州アブリカーレ、ありえない都市計画法で大型ショッピングセンターを撃退した町エミリア・ロマーノ州カステルノーヴォ・ネ・モンティ…、本書には、すぐにでも行ってみたくなる町がいっぱい出てきます。ローマやミラノやフィレンツェやナポリだけが町ではありません。イタリアにはステキな小さな町が沢山あります。そんな小さな町を実際に歩き、見て、味わい、体感する。そうした身体的経験を通して、今町から何が失われ、逆に何を取り戻すべきなのか、島村さんは真剣に考えます。そして下した結論とは、センス。今、町に必要なのは「場所のセンス」だった!なんと島村さんらしいもの言いでしょう、でも、僕は、全面支持します。そして、今度は、日本にそれを探しに行きましょう、って、じつは島村さん、日本のステキな小さな町もいっぱい知っています。町に不満をもっている人、こうなったらもっといい町になるのにといつも思っている人、ぜひお読み下さい。
スローシティ 世界の均質化と闘うイタリアの小さな町 (光文社新書)
スローシティ 世界の均質化と闘うイタリアの小さな町 (光文社新書) [新書]

文化人類学者の山口昌男さんが亡くなられました

文化人類学者の山口昌男さんが亡くなられました。ご冥福をお祈りします。僕は、塩事業センターの仕事で山口昌男さんにインタビューをしました。とても印象的なインタビューだったので、今回改めてリンクをはらせていただきます。
Webマガジン en 2004年7〜9月号 山口昌男インタビュー「〈縁〉の人類学 上、中、下 



「痛みの声を聴く」と『当事者研究の研究』は激しくシンクロする。

医学書院看護出版部・白石正明さんから、『当事者研究の研究』を贈呈いただきました。
じつは、一月前に届いていたのですが、『談』の最新号とシンクロしそうなテーマだったので、発行にあわせて紹介しようと思っていました。すみません、当方の勝手な理由で…。
しかし、いい本です。面白いです。ぜひ、『談』の最新号と併せてお買い求め下さい。

圧倒的な「感染力」の秘密をアカデミズム側から探る!
べてるの家から始まった《当事者研究》の勢いが止まらない。
それは客観性を装った「科学研究」とも違うし、
切々たる「自分語り」とも違うし、
勇ましい運動とも違う。
哲学や教育学、科学論と交叉させながら、“自分の問題を他人事のように扱う”当事者研究の意外な潜在力を明らかにします。(プレスリリースより)
当事者研究の研究 (シリーズ ケアをひらく)
当事者研究の研究 (シリーズ ケアをひらく) [単行本]

今、痛みと共に…。

『談』no.96 特集 痛みの声を聴く 3月10日 全国一斉発売!!

世界から痛みがどんどん消えている。痛みへの無感覚が蔓延し、痛みを痛みと感じない身体が組織されようとしている。しかし、生活とは、痛みとともに生きることではなかったのか。今、あらためて問う「生活」、「身体」、「病」という現実。

●〈社会的な痛み〉への処方箋…痛むからだの当事者として考え得ること
粥川準二(ライター、翻訳者、ジャーナリスト)
問題の根底には、「病気や痛みは自己責任」と考えられているということがあると思います。病気や痛みがすべて個人の責任に帰され続ける限り、社会にある「痛点」に触れることができないまま、現状がずっと続いてしまうかもしれない。むしろ病気や痛みを起点として、その人を取り巻く環境、ひいては社会全体を改善していくくらいの意識をもつことが重要なのではないか。(インタビューから)

●痛みの向こうへ、人を動かす痛み
外須美夫(九州大学大学院医学研究院麻酔・蘇生学教授)
痛みに苦しむ時、誰もがこの世界に痛みが無ければいいと願うでしょう。けれども痛みが無ければ、痛みによって生まれるものを見ることもできません。痛みは人を動かす大きな力です。痛みや病気や死を排除しない社会、それらによって健全につながる社会を、見つめていきたいと思っています。(インタビューから)

●生活の哲学…「痛み」を生きる 
篠原雅武(大阪大学大学院国際公共政策研究科特任准教授)
世界が壊れるかもしれないことを、「痛み」という感覚をつうじて予見しているはずなのです。「痛み」が生じるのは、私たちの生きている状況が脆くて、壊れやすくなっているからで、壊れそうなところに生じるのが「痛み」なのです。「痛み」は、主観的な経験ではあるけれども、やはり客観的な実在性をもっていて、「脆さ」、「壊れやすさ」を端的に表現するもの、それ自体だということです。(インタビューから)
『談』最新号「特集 痛みの声を聴く」のアブストラクトとeditor's noteを「最新号」にアップしました。
右のメニューバーの↓をクリックしてください。
表紙

談 no.96
粥川準二
水曜社
2013-03-10

TASCマンスリー』2013年3月号が発行になりました。

TASCマンスリー』2013年3月号が発行になりましたのでお知らせします。
なお『TASCマンスリー』は、『談』の発行元である公益財団法人たばこ総合研究センターの機関誌(月刊)です。購読等のお問い合わせは右のメールアドレスまで→info@tasc.or.jp
2013年3月号 No.447
contents
随想「〈共生〉と現代社会の危機」浜本隆志
連載 演劇花酒呑百景(しばいのはなのみてのいろいろ)「酔いざまし」渡辺 保
TASCサロン「現代社会における社会的合意形成」松浦正浩
ひろば
TASCだより
表紙 切り絵・文「一人グラスを傾けて」久住昌之


03ブログ用

東洋大学「エコ・フィロソフィ」学際研究イニシアティブ(TIEPh)「天命はなお反転する」のお知らせ

『談』でいつもお世話になっている東洋大学教授・河本英夫先生から、以下のご連絡をいただきました。いただいたご案内を転載します僕も参加する予定です。それにしても、人見眞理さんがお亡くなりになったとは! 大変驚いております。

東洋大学「エコ・フィロソフィ」学際研究イニシアティブ(TIEPh)では、未来の哲学的な環境デザインの構想に関して、シンポジウムを開催いたします。

 
これまでTIEPhでは、独創的かつ世界的アーティストである荒川修作+マドリン・ギンズの建築的試みを手がかりに、環境デザインの構想について考えてきました。


3.11を生き抜いた後の来るべき人間(-有機体)はどのような環境で生き、何を語ることができるのでしょうか。芸術、哲学、生命科学、精神医学、発達科学、すべての未来はどこへ向かうのでしょうか。

荒川修作+マドリン・ギンズとともに三人の提題者が、これらの問いを人間再生に向けた環境設定の問いとして引き受けます。その他、山岡信貴監督作品である荒川修作の映画上映、特別展示等々、盛り沢山のイベントを用意しております。

■天命はなお反転する


<プログラム>

■13:00 開会のことば  山田利明(東洋大学、TIEPhセンター長)



■13:15 映画上映:「死なない子供、荒川修作」
(2010 年/カラー80 分/制作:リタピクチャル)山岡信貴監督による作品解説つき)


■
14:45 総合シンポジウム:「天命はなお反転する 人間再生へ」

パネリスト
河本英夫(東洋大学文学部教授、TIEPh研究員)
花村誠一(東京福祉大学福祉学部教授)

池上高志(東京大学大学院教授)



■16:00 総合討論 
総合司会:稲垣諭(TIEPh研究員)

本間桃世(荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所 代表)



■17:15 映像舞台作品:「モア・ディベロプメント――追悼人見眞理」 
(岩崎正子、池田由美、稲垣諭)



■18:15 閉会のことば



<参加申し込み方法>
どなたでもご参加いただけます。

完全予約制ではありませんが、お席の関係上事前予約をお薦めいたします。


お名前、参加人数、ご連絡先(Email、Fax等)を下記メールアドレスまでお送りください。



参加申し込み用メールアドレス: ml-arakawa□toyo.jp(□を@に変更下さい)


<お問合せ>
東洋大学「エコ・フィロソフィ」学際研究イニシアティブ

〒112-8606 東京都文京区白山5-28-20
MAIL ml.tieph-office□toyo.jp(□を@に変更下さい)
42de688e704d8def830e0480e0e21726


≪公開セミナー・ワークショップ◎遺伝学情報の解明と利用可能性

『談』no.83 特集パターナリズムと公共性で、「人間の合理性とパターナリズム」というテーマでお話ししていただいた瀬戸山晃一先生から、以下のご連絡をいただきました。開催間近ですが、いただいたご案内を転載します。

直前のご案内で失礼いたします。
 
「遺伝情報のプライバシー」は、科研費補助金を得て平成22年度より研究を開始しておりましたが、研究活動の一環として、3月4日(月)に、公開セミナーを開催いたします。
ご多忙中とは存じますが、当該分野に関心をお持ちの皆様に、多数ご参加いただきたく、以下のとおりご案内申し上げます。
多くの皆様のご参加お待ちしております。

≪公開セミナー・ワークショップ≫

遺伝学情報の解明と利用可能性
 〜個人情報のプライバシー保護と保険〜

 遺伝学的情報の解明は、パーソナルゲノム・遺伝子医療・ゲノム創薬などの希望や恩恵といった光の側面のみならず社会的格差や差別などの意図せざる結果をもたらすなど新た
な倫理的社会的法的問題が懸念されています。遺伝情報の解明とプライバシーの問題もその一つです。また法(規制)も万能薬ではなく、薬と同じく副作用を伴うものです。価値観の多様化が進む日本社会において個々人と将来世代のために遺伝情報のプライバシー保護にあたって今後いかなる法政策が望ましいのか、皆さんと一緒に検討したいと思います。

【開催日時】 平成25年3月4日(月)午後2時〜午後7時
(受付開始 午後1時30分〜)

【開催場所】 大阪大学中之島センター 講義室507
大阪市北区中之島4−3−53
TEL 06-6444-2100
http://www.onc.osaka-u.ac.jp/index.php

【第一部】14:00 〜 15:00
機ァ岼篥然愿情報の解明がもたらすELSI(社会的・倫理的・法的諸問題)」
   瀬戸山 晃一 阪大学国際教育交流センター 准教授
研究代表者
供ァ岼篥前緡鼎慮従と新展開」
権藤 延久 (株)ファルコバイオシステムズ
執行役員 学術顧問 バイオ事業部推進部部長

(コーヒーブレイク)

【第二部】15:20 〜 16:50
掘ジΦ翊敢妻鷙陝 А―外国の遺伝学的情報の利用規制と保険
  山中 浩司   大阪大学大学院人間科学研究科教授・研究分担者
  霜田 求    京都女子大学現代社会学部教授・研究分担者
  岩田 太    上智大学法学部教授・研究分担者
  清水 耕一   神奈川大学法学部准教授・研究分担者
  瀬戸山 晃一  大阪大学国際教育交流センター准教授・研究代表者

【第三部】17:00 〜 18:00
検ゥ僖優襯妊スカッション

【第四部】18:00 〜 19:00
后ジ鯲会 (講義室506)

当日参加も可能でございますが、事前にお知らせいただければ幸いでございます。
ご出席のお知らせは、森田宛にお名前・ご所属・ご連絡先をメールにてお願いいたします。
メールアドレス: morita@isc.osaka-u.ac.jp

『TASCマンスリー』連載「特別シリーズ 現代を生きる」が書籍になりました。

これからの社会を見据え、社会との新たなかかわり方を見出すために、現代の社会が抱える諸問題の構造や背景となる思想などさまざまな論点について、思想、哲学、政治学、社会学、文化人類学などの分野から23名の識者が論じます。
植島啓司 服部英二 五十嵐武士 渡辺靖 大屋雄裕 清水雅彦 瀬戸山晃一 宮本太郎 東谷優美 鎌田慧 武田邦彦 松永和紀 佐藤卓己 上杉正幸 平川克美 佐藤純一 帯津良一 奥村康 春日武彦 飯島裕一 石井正己 萱野稔人 鷲田清一

現代社会再考  これからを生きるための23の視座』
発行:公益財団法人 たばこ総合研究センター 発売:水曜社
現代社会再考ーこれからを生きるための23の視座
現代社会再考ーこれからを生きるための23の視座

『TASCマンスリー』2013年2月号が発行になりました

『TASCマンスリー』2013年2月号が発行になりましたのでお知らせします。
なお『TASCマンスリー』は、『談』の発行元である公益財団法人たばこ総合研究センターの機関誌(月刊)です。購読等のお問い合わせは右のメールアドレスまで→info@tasc.or.jp
2013年2月号 No.446
contents
随想「パーセプション・ギャップ」加藤恭子
連載 演劇花酒呑百景「天盃」渡辺 保
TASCサロン「香りを巡る「時」と「場所」
〜香りビジネス事情」田原一矢
特別寄稿「嗜好品と豊かさ……
豊かさとは何か、楽しむとは何か」國分功一郎

02

入不二基義先生、レスリングの大会「全日本マスターズ選手権」に参加されました。

『談』no.88で、「無内包の「現実」あるいは狂った「リアル」」というテーマでインタビューをさせていただいた青山学院大学教授・入不二基義先生から、こんな情報↓をご提供いただきました。
先生は、3年程前からレスリングをやっておられましたが、今年最初の大会「全日本マスターズレスリング選手権大会」に参加された様子が日本レスリング協会の公式ホームページで紹介されたのです。50歳を過ぎてからレスリングを始めるというのも珍しく、また、哲学者が挑戦するという例も、過去にほとんどないとのことで、HPでは特集記事として写真入りで紹介しています。ぜひ、ご覧下さい。
全日本マスターズ選手権のフレッシュマンズの部(30歳以上で社会人になってから競技を開始した人)58kg級に、青山学院大教授の入不二基義さん(SKアカデミー)が2年ぶりに出場。

『TASCマンスリー』2013年1月号が発行になりました。

『TASCマンスリー』2013年1月号が発行になりましたのでお知らせします。
なお『TASCマンスリー』は、『談』の発行元である公益財団法人たばこ総合研究センターの機関誌(月刊)です。購読等のお問い合わせは右のメールアドレスまで→info@tasc.or.jp
2013年1月号 No.445
contents
随想「恥のあり方」山田真茂留
連載 演劇花酒呑百景「三々九度の盃」渡辺 保
TASCサロン「どうして感情をコントロールするのか〜エチケットから感情労働へ」岡原正幸
特別寄稿「歪められたカテゴリー化を解読する」好井裕明
01

写真家の新井卓さんの個展が開催されます。

ポートレイトの撮影などでお世話になっている写真家の新井卓さんから個展のお知らせをいただきました。
今年春広島にて、調律師の矢川光則氏と崔善愛さんの協力のもと制作した「ミサコの被曝ピアノ」 のD-type、大石又七氏(元第五福竜丸乗組員)のポートレイト、さらに新たな試みである第五福竜丸の「多焦点モニュメント」など未発表の新作が展示されます。

新井卓「百の太陽に灼かれて/BEING EXPOSED IN A HUNDRED SUNS」
【入場無料】
2012年12月21日〜2013年1月13日まで
期間中の(木、金、土、日)午後3時〜午後8時まで
※12月30日(日)〜1月9日(水)は休み
展覧会詳細はこちらをご覧ください。
↓↓↓↓↓↓以下詳細↓↓↓↓↓
新井卓「百の太陽に灼かれて/BEING EXPOSED IN A HUNDRED SUNS」
KEN >>ACCESS
Dec. 21 (Fri) 2012 – Jan. 13 (Sun) 2013
Open: Thursday to Sunday, 3 pm – 8 pm
Close: Dec 30 – Jan 9
【入場無料】
2012年12月21日〜2013年1月13日まで
期間中の(木、金、土、日)午後3時〜午後8時まで
※12月30日(日)〜1月9日(水)は休み
詳細情報 http://www.kenawazu.com/events/#expose2012
●オープニング + トーク
12月21日(金) 午後6時より
崔善愛(ピアニスト)+新井卓
●クロージング + トーク
1月13日(日) 午後6時より
岡村幸宣(丸木美術館学芸員)+新井卓
各回トーク参加費/1000円(1ドリンク付)※予約不要

「EXPOSE 死の灰」と題した展示&ライヴを2011年の5月に行った。ここでは、写真と版画、そして、第五福竜丸展示館の資料、船上に降った「死の灰」そのものを中心に置き、異なるジャンルのアーティストによるパフォーマンスやワークショップ、今を見極める少数派の美術館学芸員らによる貴重なトークが展開した。2012年、あれから一年と少し。私たち個々の中で何が変化しつつあるのか。日本における「核問題」はもちろん、世界はクライシスの最中にある。しかし、それを自覚することなく、日常が過ぎてゆく。魂の所在が見えない時代。乾燥した砂漠のような世界。この時に、その「今」をどう表現することができるのか。
『EXPOSE 2012』。これは、三名の新鋭アーティストが、それぞれ別のタイミングで、異なるセンスで、その「今」に挑戦するエキジビションだ。三者が連続的に展示をする最中、魂のかたちを感じさせる新鮮な発見が起こることを期待する。(KEN主宰、粟津ケン)

企画制作: KEN 新井卓 design: 上浦智宏(ubusuna)
装置:菊田鉄男(kWorx)
協力(順不同、敬称略): 都立第五福竜丸展示館、矢川ピアノ工房、大石又七、崔善愛、岡村幸宣(原爆の図丸木美術館)、フォト・ギャラリー・インターナショナル

http://www.takashiarai.com/wordpress/?p=1963

『シリーズ生命倫理学 第4巻 終末期医療』刊行のお知らせ

『談』最新号でインタビューをさせていただいた鳥取大学の安藤泰至先生から新刊のお知らせを頂きました。大変興味深い内容なので、転載させていただきます。

安藤泰至・高橋都(責任編集)
『シリーズ生命倫理学 第4巻 終末期医療』(丸善出版)

終末期医療・ケアをめぐる既存の枠組みを批判的に乗り越え、これまであまり注目されてこなかった側面にもスポットを当てた、刺激的な問題提起の書になったのではないかと自負しております。

値段が高いのが難ですが、ご興味をお持ちの方はぜひ書店などで手にとっていただき、お読みいただければ幸いです。

各章のタイトルと執筆者は以下の通りです。

========= 目  次 ===========

第1章 医療にとって「死」とはなにか?(安藤泰至)

第2章 終末期ケアにおける意思決定プロセス(清水哲郎・会田薫子)

第3章 終末期医療の現場における意思決定―患者および家族とのかかわりの中で(田村恵子)

第4章 高齢者における終末期医療(横内正利)

第5章 小児における終末期医療(細谷亮太)

第6章 植物状態患者はいかに理解されうるか―看護師の経験から生命倫理の課題を問う(西村ユミ)

第7章 死にゆく過程をどう生きるか―施設と在宅の二者択一を超えて(田代志門)

第8章 「自然な死」という言説の解体―死すべき定めの意味をもとめて(竹之内裕文)

第9章 「死の教育」からの問い―デス・エデュケーションの中の生命倫理学(西平 直)

第10章 終末期医療におけるスピリチュアリティとスピリチュアル・ケア―「日本的スピリチュアリティ」の可能性と限界について(宮嶋俊一)

第11章 生、死、ブリコラージュ―緩和ケア病棟で看護師が経験する困難への医療人類学からのアプローチ(松岡秀明)

第12章 グリーフケアの可能性―医療は遺族のグリーフワークをサポートできるのか(安藤泰至・打出喜義)

第13章 医師が治らない患者と向き合うとき―「見捨てないこと」の一考察(高橋 都)

===========================
第4巻 終末期医療 The Japanese Bioethics Series (シリーズ生命倫理学)


『TASCマンスリー』2012年12月号が発行になりました。

『TASCマンスリー』2012年12月号が発行になりましたのでお知らせします。
なお『TASCマンスリー』は、『談』の発行元である公益財団法人たばこ総合研究センターの機関誌(月刊)です。購読等のお問い合わせは右のメールアドレスまで→info@tasc.or.jp
2012年12月号 No.444
contents
随想「趣味」志水雅一
連載 演劇花酒呑百景(しばいのはなのみてのいろいろ)「かしくの兄殺し」渡辺 保
TASCサロン「歴史の流れにおける『たばこ』と日本文化」黒住 真
特別寄稿 崘召飯蝋ド福彙羸晶澱
特別寄稿◆峩惘譴鬚瓩阿辰董彳冓特 伸
表紙 切り絵・文「ロシアンティで一休み」 久住昌之

ブログ用

節目を迎えた第12回臨床哲学シンポジウムは、木村敏氏と鷲田清一氏がご登壇!

毎年お知らせしていますが、今年も臨床哲学シンポジウムが開催されます。テーマは「臨床哲学とは何か」。今年は、本臨床哲学シンポジウムを精神医学から主導してきた木村敏氏と、哲学から臨床哲学を立ち上げてきた鷲田清一氏が発表を行い、そこに指定討論が加わるという特別企画です。

企画趣意(津田 均)
 私自身は精神科医であるがゆえに、木村敏氏の、おもに内因性精神病の臨床経験から、自己論、時間論を経て生命論的差異という独自の構想へ進んだ骨太な思想の流れは、身近なものとなっている。鷲田清一氏については、壮麗な整合的体系を作りあげるという哲学の通説を覆し、聴取の力と起結を持たないエッセイの力を表舞台に出す構想が、精神医学の経験を広く取り込み、その冪乗を精神医学にも送り返していることを読みとる。
 以下ごく手短に、未完成ながら私的な問題意識を述べたい。
 3つの透明性を考えてみる。他者の透明さ、自己の透明さ、そして精神疾患に付随する透明さである。3種類の透明さに触れることには、それぞれに含意がある。それはまずは、本来不透明なはずの他者も透明に与えられる面がありそうだが、何がそれを可能にしているのか、一方、自己には自己に不透明なところがありそうだが、それはいかに生じてくるのかという問である。そしてさらに、精神疾患には、われわれに、「何か」を、独特の仕方で透明に与えるところがあるのではないかという展望である。
 とりわけこの3つ目に挙げた透明さが、われわれにある道筋を辿らせるのではないか。それは、元来語り得ないように見える経験の深奥に達する語り、「0次からの語り」を紡ぎ出す道筋である。この道筋は多様であってよいが、強靭な思考により拓かれ、繋がっていなければならないであろう。ここで精神医学は、哲学的思考力を必要とする。同時に、とはいっても、この道筋の繋がりを作る思考が、その強靭さに自閉し、実践に体系的抑圧をかけてはならないであろう。そこで入れ替わりに現れてくるのが、哲学に発する臨床哲学が強調する関係の「独自性」ではないか。ただし、このことを治療場面で問題にするとき、けっして特権的治療局面のことだけが問題となるわけではないだろう。特別な転回点なく進んだ治療、マスに適用されて十分有効な治療を、次元の低いものと考える必然性はわれわれにはない。そうでなければ、精神医学の領域には、無数の凡庸な治療と、特権的だがある種のいかがわしさを払拭し得ないエピソードが残るということになりかねない。それでも、関係の独自性は常に治療の場にあり、柔軟にそこで働き続けているし、働き続けていなければならないと言ってよいのではないか。 多くの交錯を期待しつつ当日の議論を待ちたい。

日時 2012年12月16日(日)11:00〜18:00
会場 東京大学鉄門記念講堂
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1 医学部教育研究棟4F

【プログラム】

木村 敏 (発表1) 11:00〜12:00
「臨床の哲学」
コメンテーターとの討論
木村敏vs野家啓一・鈴木國文・兼本浩祐・出口康夫  12:00〜13:00

(昼食 13:00〜14:00)
鷲田清一 (発表2)            14:00〜15:00
「哲学の臨床」
コメンテーターとの討論
木村敏vs野家啓一・鈴木國文・兼本浩祐・出口康夫  15:00〜16:00
(休憩 16:00〜16:15)
全体討論            16:15〜18:00

司会 谷徹、内海健

参加料 1000円 資料代含む 学生無料
事前の申し込みは不要です。
お問い合わせ シンポジウム本部事務局 tel:052-735-1706

河合塾グループ/第12回 河合臨床哲学シンポジウム/サービス案内

水俣病はまだ何も終わっていない。

文藝春秋発行の季刊雑誌『嗜み』の「鼎談書評 ほんの嗜み」の編集のお手伝いをしているが、その著者活字中毒者連盟のお一人千倉書房編集者・神谷竜介さんから『MINAMATA NOTE 1971〜2012 私とユージン・スミスと水俣』を贈呈していただいた。
公害病の原点であり、発生から60年近くが経過した水俣病。しかし、水俣病は本当に終わったのだろうか。本書は、ユージン・スミスのアシスタントとして水俣を取材した写真家石川武志が40年にわたる取材をまとめたフォト&エッセイだ。水俣病がまだ「何も終わっていない」ことを過去と現在を往還しながら活写する。何よりも、表紙の写真、お母さんに抱かれる孝子さんの姿がこの本のすべてを語っているといえる。
MINAMATA NOTE 1971-2012  私とユージン・スミスと水俣
MINAMATA NOTE 1971-2012 私とユージン・スミスと水俣


誤植のお詫びと訂正のお知らせ

『談』最新号安藤泰至先生のプロフィールに関しまして、誤植がありました。
お詫びを申し上げるとともに、下記のとおり訂正させていただきます。
[誤]共著書に『スピリチュアリティの宗教史』リトン、2012、 
『宗教心理の探究』東京大学出版会、2008
[正]共著書に『スピリチュアリティの宗教史 上』リトン、2011、
       『宗教心理の探究』東京大学出版会、2001

『談』最新号「特集 魂の承継」本日発売!!

『談』最新号「特集 魂の承継」のアブストラクトとeditor's noteを「最新号」にアップしました。
右のメニューバーの最新号をクリックしてください。

「痛み」の声を聴くこと。

『談』no.96「特集 痛みの声を聴く」のインタビューが始まった。今日は、その第1日目、つまり今回の特集の皮切りだ。大阪大学大学院国際公共政策研究科特任准教授・篠原雅武さんにお話をうかがった。近著『全-生活論 転換期の公共空間』の一つのカギが「痛み」である。「痛み」の感覚の麻痺、鈍麻からの可能性を促し、「痛み」それ自体が麻痺させられていることの仕組みを明らかにしていただこうというのが今回の趣旨だ。生活世界を「包み込む全体性」として取り戻すこと。それはいかにして可能か。もろさ、脆弱さ、あやうさがもたらすであろう私たちの未来に対して、その予兆が「痛み」ではないかという指摘は、アガンベンのいう装置としての例外空間が偏在する時代にあって、きわめて示唆的であるといえる。環境はいうまでもなく社会も精神も壊れていく実在空間において、今、私たちにできることは、「痛み」の声を聴くことなのではないか。この問いかけは、次にインタビューする粥川準二さんに引き継がれるであろう。
ところで、一昨日別の媒体(『city&life』)の対談(千葉大学教授・木下勇さんと東京学芸大学教授・松田恵示さん)で、お二人が指摘された社会に多義的な意味を了解してくことの重要性は、まさにここでいう「痛み」と呼応するように思われる。手前味噌ながら、「痛み」という言葉は、今を語るうえで重要なキーワードなのかもしれない。

謎解きはマッサージのあとで。

「野口体操」の普及、啓蒙に尽力されている羽鳥操さんから、『野口体操 マッサージから始める』を贈呈いただきました。
野口三千三さんを『談』初代編集長・栗山浩さんがインタビューしたのは、1980年だったと思います。すでにお二人とも故人ですが、『談』が一貫して追究している「身体とは何か」というテーマは、この時のインタビューがきっかけでした。野口さんのつくり出した「野口体操」。この世界でも希有な身体技法を自らの身体に完璧に取り込んだのが羽鳥さんです。土方巽の舞踏譜を完璧に取り込んだ芦川羊子さんの舞踏にも驚きましたが、野口体操のあの「寝にょろ」や「腕にょろ」をこともなげにやってしまう羽鳥さんにも驚愕させられました。身体の思想を字義通り“身体化”させてしまうのはなぜかきまって女子たちです。これこそ身体の大いなる謎であり、この謎解きに男どもは今後必死でとりくむまなければならないだろうと思っています。
「(…)自分のなかの悪いところを無理やり潰すような方法はとりません。今、ここに在るからだ、そこから出発するのです。多少不具合があっても、そっとそこにおいて、いいところを伸ばす。すこしだけ手を入れる感覚でからだを見直そうとするのが、野口体操なのです。自然には善も悪もない。矛盾もない。あるのは丸ごとの存在として、“今、ここに、在る”だけだと捉えるのです。/(…)体操は、からだの実感を手がかりに言葉本来の意味を取り戻し、そのことによって言葉に命を与える営みであるとも言えます。その営みは、言葉だけでなく、自然・人間・自分、感覚・思考・判断……、人間を取り巻くあらゆる事象から先入観を取り除く営みでもありました。からだと動きによる「体操」がそうした関係性を新しく結び合えたとき、「私にとっての体操」が「人間に役立つ体操」になるのでしょう。目的・効果をいとわないということは、体操に枠をはめて、皮相な技術に終わってしまうことを回避したかった野口の熱い思いからだと思います。/(…)おそらく野口体操ほど難しい体操は、他に類をみないでしょうか。《形を問わない。目標や目的や効果を言わない。体操には付きものの「ある動きを一日に何回もやりましょう」などという指示もしない》言ってみれば、“あなた任せの体操”です」
男子諸君、マッサージからでも初めてみませんか。謎解きはマッサージのあとで、ん ?!
野口体操 マッサージから始める (ちくま文庫)
野口体操 マッサージから始める (ちくま文庫)
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『TASCマンスリー』2012年11月号が発行になりました。

『TASCマンスリー』2012年11月号が発行になりましたのでお知らせします。
なお『TASCマンスリー』は、『談』の発行元である公益財団法人たばこ総合研究センターの機関誌(月刊)です。購読等のお問い合わせは右のメールアドレスまで→info@tasc.or.jp
2012年11月号 No.442
contents
随想「リスクの精神地政学」巽孝之
連載 演劇花酒呑百景(しばいのはなのみてのいろいろ)「二人の酒乱」渡辺 保
TASCサロン「深夜の渋谷に顕われる人と環境の連帯 終電後に路上は人間らしさを取り戻す」小林茂雄
表紙 切り絵・文「居酒屋でワイン」 久住昌之
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霊感でもなく、パワースポットでもなく、オカルトでもない、本当に大切な「魂」の話 11月10日全国一斉発売!!

『談』no.95の特集は「魂の承継」。
からだから遊離してしまう「魂」のことを失われた「いのち」といいます。けれども、われわれの前にある、失われた「いのち」とは、死者のことなのでしょうか。
もともと「魂」は人間だけではなく、生きているすべてのものに存在すると考えられてきました。なんらかの形で受け継がれ、受け継いでいくものとしての「魂」。「魂」の原義や違いについて古今東西の思想を掘り下げながら、「魂」の意味するものを捉え直し、日本人やヨーロッパ人の死生観、あるいはその言説に寄り添いながら、魂を受け継ぐこと=「魂の承継」について、死生学、ヨーロッパ思想史、宗教学の視点から考察します

■インタビュー
◎島薗進さん(東京大学大学院人文社会学系研究科教授)
「日本人の死生観と魂の承継」
ごく普通に考えるならば、「死の研究」と訳されるはずの言葉が、わが国ではなぜか「死生学」として定着しました。それは、「死生観」という言葉がすでに存在していたからにほかなりません。生と死を表裏一体のものとして捉えてきた日本人。その独自の思考方法は、日本人の「魂」観と深いつながりがあります。日本人の死生観において「魂」はどのように位置づけられてきたのか、そのことを踏まえながら「魂を受け継ぐ」ことの意味を探ります。

◎神崎繁さん(専修大学文学部哲学科教授)
「魂の像/道具としての身体…ヨーロッパ思想のなかで「魂」はどう捉えられてきたか」
ホメロスの時代に形成され、そしてプラトン、アリストテレスにおいて一つのまとまった概念として、その哲学大系に位置づけられた魂(プューシケー、アニマ)。それは、近代哲学の始まりを告げるデカルトの思想へもつながっていきます。ギリシャ以来のヨーロッパ思想史を「魂」観の系譜として捉え直し、魂と身体の分離/結合、集中と分散のベクトルの交錯を軸に、「魂」の含意するものを探ります。

◎安藤泰至さん(鳥取大学医学部准教授)
「死のなかの生、生のなかの死…宗教、魂、スピリチュアリティ」
たとえば、生命倫理の問題は、「生とは何か」「死とは何か」、さらには生きているとはそもそもどういうことをいうのかという根源的な問いをわれわれに突き付けます。元来宗教や宗教学は、そうした問いを問いとしてまるごと受容し、なんらかの「答え」を出すものとして機能してきました。その根底には、「魂」への深い共感があるからでしょう。個別宗教を超えて、いわば宗教を越境するように存在するスピリチュアリティとしての「魂」。宗教と「魂」の関係をスピリチュアリティを軸に考えます。

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表紙1

役には立たないけれど、いないと寂しいロボットたちの研究

『談』no.78で「愉しみ」としての身体……次世代コミュニケーション、遊び/遊ばれる、エコロジカル・マインド」というテーマでインタビューさせていただいた豊橋技術科学大学情報・知能工学系教授・岡田美智男先生に『弱いロボット』を贈呈いただきました。
「(…)ときどき子どもから叩かれもする、ちょっと情けないロボット。自分ではゴミを拾えない手の掛かるゴミ箱ロボット。“ピングー語”で他愛もないおしゃべりする目玉だけのロボット……。いずれも、いろいろな事情も重なってはじめから「役に立つロボット」であることを降りてしまったような「弱い」ロボットたちである。/そうしたロボットたちの少し低い目線から、私たちの振る舞いや人との関わりを丁寧に眺めてみたい。こうした「弱さ」を備えたロボットたちがときどき発揮する、意外なちからを探ってみたい」(はじめにより)
岡田先生がロボット研究を始めたきっかけは、コンピュータと人間との、あるいはコンピュータ同士のコミュニケーションをどう考えるかにありました。そうした問題意識から生まれたのは、意外にもちょっとオバカキャラの、でも、いてくれると楽しいロボットたちでした。そして、そんなロボットたちとつきあっているうちに、さらに驚くことがわかってきたのです。私たちが日々行っているコミュニケーションのほとんどは、他愛もないおしゃべりにすぎなかった! 「役には立たないけれど、ないと寂しい」ものやこと。それこそが、私たちにとってはかけがえのないものやことだったのです。
たばこを含む嗜好品も、考えてみれば「役には立たないけれど、ないと寂しい」もの。岡田先生の「弱いロボット」論は、嗜好品を考えるうえでも重要なヒントを与えてくれそうです。
弱いロボット (シリーズ ケアをひらく)
弱いロボット (シリーズ ケアをひらく)
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『TASCマンスリー』2012年10月号が発行になりました。

『TASCマンスリー』2012年10月号が発行になりましたのでお知らせします。
なお『TASCマンスリー』は、『談』の発行元である公益財団法人たばこ総合研究センターの機関誌(月刊)です。購読等のお問い合わせは右のメールアドレスまで→info@tasc.or.jp
2012年10月号 No.442
contents
随想「〈逃げ場がない〉恐ろしさ」本田由紀
連載 演劇花酒呑百景(しばいのはなのみてのいろいろ)「四斗兵衛」渡辺 保
TASCサロン「ユーモアをもって生きるということ」上野行良
特別シリーズ「現代を生きる 第26回(最終回) 生きることの作法 ──真の自立を身に付ける」鷲田清一
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『TASCマンスリー』2012年8月号が発行になりました

『TASCマンスリー』2012年8月号が発行になりましたのでお知らせします。
なお『TASCマンスリー』は、『談』の発行元である公益財団法人たばこ総合研究センターの機関誌(月刊)です。購読等のお問い合わせは右のメールアドレスまで→info@tasc.or.jp
2012年8月号 No.440
contents
随想「信頼とは確率的な予測だろうか?」数土直紀
連載 演劇花酒呑百景「丸橋忠弥」渡辺 保
TASCサロン「生存の外部─嗜好品と豊かさ」國分功一郎
特別シリーズ「現代を生きる 第24回 「知」を活かす「知」、言論の再構築に向けて」萱野稔人
特別寄稿 嵜祐屬砲箸辰峠斗廚兵匆馘協力の仕組みは何か
〜古代ギリシアの哲学者は何を目指したか〜」藤川吉美
特別寄稿◆嵬田国男と煙草」石井正己
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現代思想をアップデイトする。

以前『TASC マンスリー』にご登場いただいた玉川大学教授・岡本裕一朗先生と編集者・ライターの斎藤哲也さんから『フシギなくらい見えてくる! 本当にわかる現代思想』を贈呈いただきました。発刊のご案内にもありましたが、この手のガイドブックは少なからず類書が出ているのに、取り上げられている思想家の顔ぶれはどれも同じ。時代が変わってあらたな思想も台頭し、またニューヒーローも出てきているのに、なぜかそうした動向は無視されたまま。そこで本書は、構造主義・ポスト構造主義のフランス現代思想、フランクフルト学派を中心とするドイツ現代思想は押さえながら、英米の正義論、システム論や近代世界システムの社会学を取り込んで、現代思想そのものをアップデイトしようと書かれました。最終章「この思想家を見よ」で、ネグりやバトラー、レッシグ、アガンベンらを取り上げているところに、本書の特徴がよくあらわれています。現代思想と言いながらやや”現代性”に欠けていた現代思想。本書は、旬の思想にスポットをあてることで、現代思想が今も進化し続けていることを私たちに教えてくれるのです。なにを隠そう本書の発行元である日本実業出版社で『哲学・思想コーパス事典』をつくったのはアルシーヴ社でした。それから26年、アップデイトされたのは私だったというわけですね(笑)。
フシギなくらい見えてくる!  本当にわかる現代思想
フシギなくらい見えてくる! 本当にわかる現代思想
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久住画伯アイルランドを旅する。

『TASCマンスリー』2012年7月号表紙です。今号の久住昌之さんの切り絵は、「楽しい電車旅行」。息子さんとアイルランドを旅した時の思い出です。奥にいるのは、もちろん久住画伯。それにしても、切り絵ますます冴えてますねぇ。
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『TASCマンスリー』2012年7月号が発行になりました。

『TASCマンスリー』2012年7月号が発行になりましたのでお知らせします。
なお『TASCマンスリー』は、『談』の発行元である公益財団法人たばこ総合研究センターの機関誌(月刊)です。購読等のお問い合わせは右のメールアドレスまで→info@tasc.or.jp
2012年7月号 No.439
随想●岡本伸之(帝京大学経済学部観光経営学科教授)/ホスピタリティの日本的特性
連載●演劇花酒呑百景(しばいのはなのみてのいろいろ)渡辺保(演劇評論家)/三組の大盃
TASCサロン 林 耕次(神戸学院大学人文学部ポストドクトラルフェロー、京都大学アフリカ地域研究資料センター研究員)/アフリカの森で飲酒文化を考える
TASCサロン◆和田全弘(サイコ・セラピスト)/たばこ〜自己回帰の手段として〜
特別シリーズ●東谷優美(フリージャーナリスト)/現代を生きる 第23回 変貌するマスコミ
特別寄稿●毛利嘉孝(東京藝術大学音楽学部准教授)/紅茶の香りと植民地主義の記憶

春日武彦先生の新刊『自己愛な人たち』が面白い!

春日武彦先生から新刊『自己愛な人たち』を贈呈していただきました。
「たとえばわたしが寄席に出ている紙切り芸人だったとする。特異な題材を鋏で切り抜いてみせるだけなく、客からリクエストを受けつけなければならない。(…)意地悪な客が、「自己愛!」とリクエストをしたらどうだろう。実際にはあり得まいが、精神科医のパーティーの余興で呼ばれたらそんな〈お題〉も皆無ではないかもしれない。(…)今日のお客様たちはインテリでいらっしゃいますねえ、などと歯の浮くような世辞を口にしながら作品を仕上げる。切り抜いた黒い紙を白い台紙に重ねると、カラオケでマイクを握って熱唱するオヤジの姿である。マイクを握りしめている右手の小指がぴんと立っている。そこを指差しながら、〈はい、ここの部分が自己愛でございます。お粗末さま〉とおどけた声で言うと、白けた笑いと疎らな拍手が起こる」。という調子で始まる新刊。初っ端から春日節(!?)が飛び出して、先生のファンにはたまりません。
本書のテーマは、タイトルが示すとおり自己愛について。動物に自己保存の本能はあっても、自己愛があるかは疑問。が、動物である人間には、間違いなく複雑で厄介な自己愛が存在するのです。人間のグロテスクさや気味の悪さも、じつは自己愛の歪みが大きく関与しているのではないか、そんな予感をビンビン感じながら、先生は時に鋭く、たまにのらりくらり横道にそれつつその実態に迫ります。
「自己愛は変装し、思ってもみなかった病理を形作る。無意識のうちに、我々は自己愛をあらゆる詭弁や偽装の材料とする。そこには人間の切実さと滑稽さと突飛さとが透けて見える。だからこそ我々は自己愛に関心を寄せずにはいられない。自虐的な気持ちと共に眺め、揶揄したくなる。わたしがこうして自己愛について書いているのも、まさに同じ理由からなのである」。
自分探しという愚行が流行る昨今、「自分忘れ」としての自己愛こそ、今、探求すべき対象です。古そうで意外に新しい概念「自己愛」。これから大注目です。
自己愛な人たち (講談社現代新書)
自己愛な人たち (講談社現代新書)
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『TASCマンスリー』2012年6月号が発行になりました。

『TASCマンスリー』2012年6月号が発行になりましたのでお知らせします。
なお『TASCマンスリー』は、『談』の発行元である公益財団法人たばこ総合研究センターの機関誌(月刊)です。購読等のお問い合わせは右のメールアドレスまで→info@tasc.or.jp
2012年6月号 No.438
随想●飯田健雄(多摩大学経営情報学部教授)/親を思う年頃
連載●演劇花酒呑百景(しばいのはなのみてのいろいろ)渡辺保(演劇評論家)/彦三の盃
TASCサロン●下田淳(宇都宮大学教育学部教授)/居酒屋がヨーロッパ文明を創った
特別シリーズ●武田邦彦(中部大学総合工学研究所教授)/現代を生きる 第22回 持続可能社会と嗜好品
表紙/切り絵・文●久住昌之/ピアノのコンサートとワイン
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「聖なる煙に導かれて」が好評だった西江雅之先生の写真展開催

『TASCマンスリー』に1年間「聖なる煙に導かれて」というテーマで連載していただい西江雅之先生の写真展が開催されます。「自分の皮膚の外側はみな異郷」という爛魯瀬靴粒惻圻畧捷樟萓検⊇蕕梁腟模な写真展です。
「異郷 西江雅之写真展」会場:世田谷文化情報センター「生活工房」3、4F
会期:2002年5月25日(金)〜6月17日(日)会期中無休
時間:11時〜19時

『TASCマンスリー』2012年5月号が発行になりました

『TASCマンスリー』2012年5月号が発行になりましたのでお知らせします。
なお『TASCマンスリー』は、『談』の発行元である公益財団法人たばこ総合研究センターの機関誌(月刊)です。購読等のお問い合わせは右のメールアドレスまで→info@tasc.or.jp
2012年5月号 No.437
随想●藤田一郎(大阪大学大学院生命機能研究科認知脳科学研究室教授)/摩天楼の謎の小部屋
連載●演劇花酒呑百景(しばいのはなのみてのいろいろ)渡辺保(演劇評論家)/袖の梅
TASCサロン●島田将喜(帝京科学大学アニマルサイエンス学科講師)/ゆとりと遊びが生み出すサルの文化
特別シリーズ●瀬戸山晃一(大阪大学准教授)/現代を生きる 第21回 法政策について考える〜法規制とリバタリアン・パターナリズム〜
特別寄稿●神崎宣武(民俗学者)/嗜好品と社会規範〜日本の酒礼(式献)について〜
表紙/切り絵・文●久住昌之/カレーライスと烏龍茶
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ブックガイドにシネマガイドがうれしい!

投稿した『バイオ化する社会 「核時代」の生命と身体』でもう一つ言っておきたかったことがあります。丁寧なブックイドがついていることです。それと、シネマガイド! 映画って、とくにサイエンス、テクノロジーを考えるには、最良のテキストだと思うのですが、まさに、それを実践したもの。映画好きの粥川さん面目躍如といったところ。

バイオ化する社会の「痛点」とは何か。粥川準二さんの新刊。

「資源化するからだ」というテーマでインタビューをさせていただいたジャーナリストの粥川準二さんから新刊『バイオ化する社会 「核時代」の生命と身体』(青土社)を贈呈していただきました。
粥川さんは、「バイオテクノロジーの人間への応用と、それを受容し始めている社会を考察し、その輪郭を描くこと」を目的に本書を書いたと述べています。これまで、バイオ技術が社会に及ぼす歪みを論じてきたのですが、むしろ事態は逆ではないか。問題は社会の歪みの方であり、バイオ技術はそれと寄り添う形で発展してきたのではないか。これまでのまなざしを逆転させることで、問題のありようがより鮮明になったと言います。
たとえば、バイオ医療を批判するには、「医学や生物学のまなざしだけでは不十分であり、必然的に社会学や人類学、そしてジャーナリズムといった外部のまなざしが必要になる」はずだというのです。さらに粥川さんは、ピエール・ルジャンドルの言葉を引きながら、次のように言います。「再生可能エネルギーも再生医療も、新たな資源の採取と消費  前者は地球から、後者は人体から  を最低限にできる可能性があるという意味では、希望を持ってよいものである。しかしながら、過去の科学技術において、それらをめぐる事故や事件で浮かびあがった〈痛点〉を忘れてしまい、ただ代替案にとびつくだけでは、また同じことがくりかえされるだろう」と。重要なのは、「痛点」から目をそむけないことだというのです。
バイオ化する社会あるいは社会のバイオ化。この事態を精確に探査し批判するためには、「痛点」とは何か、それはどこに存在し、何を意味しているのか、そのことをまず見極めること。批判のための批判ほどむなしいものはありません。わかっちゃいるけどやめられないあなた(というか私)、はやく「今・ここ」にある痛点を見つけましょうよ。

バイオ化する社会 「核時代」の生命と身体
バイオ化する社会 「核時代」の生命と身体
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ファシズム時代の日本とドイツの「食・政治・思想」をめぐる問題

藤原辰史先生著『ナチスのキッチン』(水声社)の刊行記念 としてトークショーが開催されます。
ジュンク堂書店池袋本店HPより

■2012年5月31日(木) 19:30〜
「食べること」から見るファシズム
藤原 辰史(東京大学大学院講師)×山室 信一(京都大学人文科学研究所教授)

モダニズムの洗礼を受けつつも、「血と土」を標榜したナチス・ドイツ。
このいっけん背反するヒトラー政権のイデオロギーのもと、民衆のキッチンはいかに設計され、どのような器具が用いられたのか。
そして、どのような食材が調理され、何を食べて戦時下を生きたのか。
―19〜20世紀にかけて刊行されたレシピやキッチンカタログを駆使してこのテーマに挑んだのが、水声社より4月下旬に刊行が予定されている、藤原辰史さんの『ナチスのキッチン』です。
では、かつての日本の現実はどうなっていたのか?
そしてわたしたちが生きるこの社会で、「食」の未来はどう変容してゆくのか。
近代日本政治史をめぐって先駆的な研究をされている山室信一さんをゲストにお招きして、とくに第一次世界大戦後からファシズム時代にかけてのドイツと日本、この2つの国の「食・政治・思想」をめぐる問題を語り合っていただきます。

◆講師紹介◆
藤原 辰史(ふじはら・たつし)
1976年生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科講師。専攻は農業思想史・農業技術史。
主な著書に『ナチス・ドイツの有機農業』(柏書房、2005、日本ドイツ学会奨励賞)、『カブラの冬』(人文書院、2011)など多数。訳書にE・ブロッホ『ナチズム』(水声社、2008)がある。

山室 信一(やまむろ・しんいち)
1951年生まれ。京都大学人文科学研究所教授。専攻は近代日本政治史・法思想史。
主な著書に『キメラ―満州国の肖像』(中公新書、1993/2004、吉野作造賞)、『思想課題としてのアジア』(岩波書店、2001、アジア・太平洋賞特別賞)、『複合戦争と総力戦の断層』(人文書院、2011)など多数がある。

■会場 ジュンク堂書店池袋本店 4階カフェにて
■定員 40名(お電話又はご来店にてお申し込み先着順)
■入場料 1000円 (ドリンク付)
■受付 お電話又はご来店(1Fサービスカウンター)にて先着順に受付。
※トークは特には整理券、ご予約のお控え等をお渡ししておりません。
※ご予約をキャンセルされる場合、ご連絡をお願いいたします。

イベントに関するお問い合わせ、ご予約は下記へお願いいたします。
ジュンク堂書店池袋本店
TEL 03-5956-6111
東京都豊島区南池袋2-15-5


『TASC MONTHLY』デザイン刷新で再スタート!!

『TASC MONTHLY』2012年4月号が発行になりましたのでお知らせします。
4月1日より発行が公益財団法人たばこ総合研究センターへ移行したのをきっかけに、デザインを刷新しました。表紙は「嗜好品を嗜む」をテーマにした切り絵。作者は、今や、漫画家のみならず漫画原作者(『孤独のグルメ』『花のズボラ飯』)、エッセイスト、装丁家、ミュージシャンとマルチに大活躍の久住昌之さん。これから1年間エッセイと共に切りまくっていただきます(笑)。本文ページもデザインを一新。さらに読みやすくなりました。
なお『tasc monthly』は、『談』の発行元である公益財団法人たばこ総合研究センターの機関誌(月刊)です。購読等のお問い合わせは右のメールアドレスまで→info@tasc.or.jp

『tasc monthly』2012年4月号 もくじ
随想●白幡洋三郎(国際日本文化研究センター教授)/ガーデニングと園芸
演劇花酒呑百景(しばいのはなのみてのいろいろ)(連載)●渡辺保(演劇評論家)/花見の酒
TASCサロン●桂木隆夫(学習院大学法学部教授)/日本の公共思想—雑感
特別シリーズ●服部英二(地球システム・倫理学会会長)/現代を生きる 第20回  現代文明の危機—文明の多様性と通底する価値—
特別寄稿●佐藤憲一(千葉工業大学准教授)/ 嗜好品と社会規範 〜嗜好品の自由と規制をめぐる正義論的考察〜
研究余録●若狭功未(公益財団法人たばこ総合研究センター 主任研究員)/ 大喫煙場所における共存可能性を探る
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三人三様ならぬ五人五様のスポーツ論

稲垣正浩先生から『myb(みやびブックレット)』の最新号(212 Spring No.39)を贈呈していただきました。ブログでも告知した「西谷修さんを囲む会」(青山学院大学/3月19日)で配布されたものです。最新号の特集は「スポーツが問われている」。稲垣正浩先生の他に、西谷修氏、今福龍太氏、森田浩之氏、松浪健四郎氏が寄稿。稲垣氏がオリンピック・ムーブメントと原発推進運動の類似性を指摘するかと思えば、西谷氏はグローバリズムに飲み込まれるアスリートの現実を論じ、今福氏は、コンタクト・ゴンゾなるパフォーマーの身体的即興の批評性に注目。森田氏は、メディアスポーツがねつ造する「絆」言説をいぶかり、松浪氏は、「スポーツ基本法」の画期的意義を強調。立ち位置も論点も異なる五人が俎上にあげるのはスポーツ文化。同じ対象についてこれだけ多様な議論が展開できるのだから、やはりスポーツは面白い。あ〜なんと陳腐な感想。しかし、それをも許してくれるところに、スポーツのほんとうの懐深さがあるのです。

岡本裕一朗先生の「ネオ・プラグマティズム」入門はほんとうにわかりやすい。

『tasc monthly』(2007年11月 No.383)で座談会「空間管理社会」にご出席いただいた玉川大学文学部教授・岡本裕一朗先生より新刊『ネオ・プラグマティズムとは何か ポスト分析哲学の新展開』(ナカニシア出版)を贈呈していただきました。
「1979年にローティが『哲学と自然の鏡』を出版して以来、彼の思想は〈ネオ・プラグマティズム〉として注目されるようにな」り、「アメリカ国内だけでなく、世界中に影響を与えるようにな」りました。「今日では、〈ネオ・プラグマティズム〉を無視して、現代思想を語るのは不可能」といいます。ところが、日本には、「〈ネオ・プラグマティズム〉を全体として理解できるような入門書がな」く、ローティ以降の思想となると、ごく限られた専門家が注目するくらい。ならば、自分で書くしかないと一念発起、わが国最初の「ネオ・プラグマティズム」入門書が上梓されたというわけです。
ポストモダニズムが衰退したのを横目に見ながら、ネオ・プラグマティズムは、今、まさに多様な可能性を切り開きつつあるのではないか。その意味で、ネオ・プラグマティズムこそ、ポスト近代へ向けた知の組み換えそのものだと岡本先生は主張します。
本書がきっかけでネオ・プラグマティズムに興味をもった人には、理解を深めるためのブックガイドが用意されています。また、ネオ・プラグマティズムの新展開である「環境プラグマティズム」についても一章割いて論じられているのがうれしい。
ネオ・プラグマティズムとは何か−ポスト分析哲学の新展開−
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「カワイイデザイン」から生まれるカタチと抽象性の探求

「〈対談〉カワイイ共同体―ガールズパワーの深層」(『tasc monthly』2010年4月 No.412)にご出席いただいた真壁智治さんより、「カワイイ」関連のセミナーのご案内です。
フォルマ・フォロ セミナー 第6回
「真壁智治(プロジェクトプランナー) ザ カワイイ ヴィジョン〜新たな抽象性を求めて」
「カワイイ」感覚の所在を探り、「カワイイデザイン」の地平を拓く、もう一つのデザイン学の試みについて。「作り手」と「使い手」との感覚共有が生み出す「カワイイデザイン」から生まれるカタチと抽象性の新たな世界を介した、人に寄り添うオルタナティブデザインへの道を考えたい。
討議 難波和彦(建築家)×松田行正(デザイナー)
司会進行 岩岡竜夫(東京理科大学)
日時 2012年4月21日(土)16時〜18時(15時30分会場)
場所 武蔵野美術大学新宿サテライト
tel 03-3343-6311
参加料 ¥1000-(一般学生\500-/日月会準会員 無料)
定員 120名(申込先着順 日月会会員以外の方でも自由に参加できます)
申込方法 日月会HP http://www.nichigetsukai.com/の申込フォームかメール(event@ nichigetsukai.com/)にてセミナー希望と明記のうえ、お申込み下さい。
セミナー終了後、懇親会も予定しております。
後援 武蔵野美術大学校友会

原発と社会の根源的な考察、大澤真幸さんの新刊『夢よりも深い覚醒へ 3・11後の哲学』

社会学者・大澤真幸さんの新刊『夢よりも深い覚醒へ 3・11後の哲学』(岩波新書)を岩波書店より贈呈いただきました。
大澤さんはあとがきにこう記しています。
「2011年3月11日に端を発して出来事  東日本大震災と原発事故  をきっかけにして考えたこと、考えさせられたこと、われわれ(の社会)について考えざるをえなかったことを記してある。とはいえ、「日本の原子力発電所をどうするか」は<…>本書の主題ではない。
われわれに特別の衝撃を与える出来事は常に、「それ以上のもの」としてたち現われる。原発事故にわれわれが非常なショックを受けたのは、それが「防波堤の設置についての手抜かり」や「日本の電力供給システムの失敗」を超えた何かを意味していると感じられたからである。
こういうとき、われわれは、その「超えた何か」「それ以上のもの」を言葉にし、それに対応したことを要求すべきではないだろうか。3・11の出来事を媒介にして、「東北地方の復興」や「日本の電力供給システムの改良」以上のことを  いっさいの妥協なしに〈すべて〉を  要求すべきではなかろうか。その〈すべてが〉何であるかを考察すること、これが本書のねらいであった」。
タイトルは、見田宗介氏の言葉だそうで、大澤氏によれば、3・11が現実を切り裂く(悪)夢のように体験であったとすれば、われわれがすべきは、その夢から現実へと覚醒するのではなく、夢により深く内在するようにして覚醒することではないかという意味が込められているといいいます。
ちなみに、帯にあしらわれた著者のポートレイトの撮影者は新井卓さん。『談』no.90のシンポジウムの際に撮影されたものです。
夢よりも深い覚醒へ――3・11後の哲学 (岩波新書)
夢よりも深い覚醒へ――3・11後の哲学 (岩波新書)
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「西谷修さんを囲む会」のお知らせです。

稲垣正浩先生から「第58回「ISI・21」3月東京例会の開催について」のご案内がきましたので、転載します。
                 
「第58回「ISI・21」3月東京例会の開催について」
●日時:2012年3月19日(月)13:00〜18:00
場所:青山学院大学・ガウチャー礼拝堂のある建物の5階第13会議室(正門をまっすぐ進んで突き当たりの右手にある大きな建物がガウチャー礼拝堂のある建物です)
●プログラム
 第1部:13:00〜14:30 情報交換(研究情報,近況報告,ブックレヴュー,     学会情報,など)
 第2部:14:45〜18:00 西谷修さんを囲む会
     テクスト:ナオミ・クライン著『ショック・ドクトリン』──惨事便乗型資本主義の正体を暴く(幾島幸子・村上由見子訳,岩波書店,2011年刊)から,なにを読み取るか。
     コメンテーター:三井悦子,竹谷和之,ほか(交渉中)
     司会:稲垣正浩
世話人:河本洋子,稲垣正浩
※なお,例会終了後,懇親会を予定しています。参加を希望される方は3月13日(火)までに,河本洋子,または稲垣正浩までご連絡ください。
※この例会についての趣旨は,「稲垣正浩Web」(インターネットで検索するとでてきます)の2月24日のブログにかなり詳しく書いておきましたので,そちらを参照してください。
※その他の問い合わせは,メールでお願いします。
※以上。
稲垣先生から以下のような注文が…
ひとつは,スポーツ史・スポーツ文化論の研究者の集まりであること。
ふたつめは,人数に限りがありますので,早めに稲垣(メール:inagaki@isc21.jp)に
連絡をして了解をえること。できれば,主たる関心事(専門,仕事,など)を教えてい
ただけると幸いです。なお,当日,名刺をいただける方(匿名は困ります)。

『談』最新号をHPにアップしました!!

『談』最新号 特集他者の他者としての〈自分〉……アンドロイド、人工ボディ、ワキのアブストラクトとeditor's noteを「最新号」にアップしました。
右のメニューバーの最新号をクリックしてください。

『談』no.93号特集 他者の他者としての〈自分〉……アンドロイド、人工ボディ、ワキ のフライヤーができました!!

『談』no.93号特集 他者の他者としての〈自分〉……アンドロイド、人工ボディ、ワキ

これまでのロボットが、機能と効率と安全を重視してきたのに対して、これからのロボットに求められる要件は見かけではないか。そうした仮説に基づいてアンドロイドはつくられました。だが、その過程で浮かび上がってきたことは、そもそも見かけとは何か、それははたして人間らしさのことなのかという疑問でした。
アンドロイドはどこまで人間に近づくことができるのか。どうしても人間になれないものがあるとしたら、それは何か。ロボットと人間を分かつものを探ること、それこそがロボット研究の意味ではないか。ロボット研究とは、いうなれば人間とは何かという人間そのものへの研究、つまり哲学だったのです!
人間研究としてのロボット、アンドロイドの追究。人工物=ロボットと人間の境界で見えてくるものとは……。
今号は、ロボット研究を中心に、人工ボディ、能の世界から、人間らしさ、自分らしさ、らしさそのものについて、考察します。

◎最期に人間に残るもの、人こそが人を映し出す鏡
    石黒浩
◎〈対談〉「からだ」の復元……自分らしさを求めて
    福島有佳子×山下柚実
◎ワキ……人生の深淵を旅する者
    安田登

表紙 高津戸優子
談93 販売店広告HP

『談』の表紙でその独自の世界を展開する高津戸優子さんの個展が開催されます。

『談』の表紙でその独自の世界を展開する高津戸優子さんの個展が開催されます。
高津戸優子さんは、ドイツ・ミュンヘンを拠点に作家活動をされていますが、今回の個展に合わせて、一時帰国されます。期間中は会場にも在廊されるようで、僕もご挨拶がてらギャラリーに出向くつもりでいます。
今回の個展ではパステル調の人物を描いた油彩作品を中心に展示されるようですが、『談』表紙に使用させていただいたドローイング作品も展示の予定。また、『談』の販売も行います。
この機会にぜひ原画をご覧ください。
個展「森マスター」 2012年2月20日(月)-3月3日(土) 「ギャラリー坂巻」にて

藤原辰史先生と仲正昌樹先生がリスク社会について語ります。

『談』no.75 特集「バイオパワー…利用される生きる「力」」で、「再生産される<生命空間>」というテーマでインタビューを行った藤原辰史先生の講演会が開催されます。
「食と農という絶対不可欠な人間基盤を養分とするおぞましい暴力が生-権力のもう一つの実体」と喝破した藤原氏。ナチズムとエコロジー思想の危うい関係について、今回はリスクとのかかわりから展開されるのではないかと期待しております。
また、今回の連続講演には、『談』no.70 特集「自由と暴走」で、「虚構としての〈自由な主体〉……人間性の限界」をテーマにお話しいただいた仲正昌樹先生の講演も予定されています。
あわせてお知らせいたします。詳細は↓
●第4回 2012年2月26日(日)「エコロジー思想」に潜むリスク ―ナチスドイツの有機農業―
講 師:藤原辰史(東京大学大学院農学生命科学研究科講師)
内 容:世界にさきがけ「自然との共生」を掲げたナチス・ドイツは、なぜホロコーストに至ったのか。ナチス・ドイツの有機農業や「生物圏平等主義」の検討をもとに、エコロジー思想が併せ持つリスクを考察する。

●第5回 2012年3月10日(土)単純化される言説<神話>の受容とその背景
講 師:仲正昌樹(金沢大学法学類教授)
内 容:さまざまな「神話」化された言説の背景には、「わかりやすく」物事を二項対立で理解する図式が存在している。リスク社会をとらえる上で重要な、物事の「単純化」の構造や、それらを突き放したアイロニカルな視点について考える。
連続講演「リスク社会の<神話>を問い直す」〜安全・科学・エコロジー〜[全5回]



加藤政洋先生より『那覇 戦後の都市復興と歓楽街』のご進呈をいただきました。

『談』no.89で「お茶屋、座貸、ラブホテル・・・空間レンタル業の系譜学」というテーマでお話しいただいた立命館大学文学部准教授・加藤政洋さんより、新刊書『那覇 戦後の都市復興と歓楽街』のご進呈をいただきました。加藤先生の著書にはいつも感銘を受けているのですが、あ〜この本も面白そう。すぐに手を出してしまいそうです。手前に山積みになっている仕事が、どんどん先送りになる……、どうしましょう。
発行元のフォレストは沖縄那覇市の出版社、現時点ではamazonにエントリーしていないようです。本書に関するお問い合わせは→フォレストへ。

稲垣先生から『ボクシングの文化史』のご進呈をいただきました。

談』にたびたびご登場いただいている稲垣正浩さんから、監訳書『ボクシングの文化史』のご進呈をいただきました。稲垣さんによれば、「カシア・ポディ(著者)のこの作品は、古代ギリシアの『オデュッセイア』から現代のマイク・タイソンまで、ボクシングという大河を〈文化史〉というアングルから描き出した、みごとな大作である。珍しい図版もたくさん収集・掲載されていて、それらを眺めていくだけでも垂涎を誘う。加えて、これまでのボクシング叙述に、まったく新しい視点から一石を投じた画期的な作品」とのこと。なにせ600ページにとどく大著、読み終えるには相当な体力が入り用だけど、著者は英米文学、メディア論の専門家。ざっと目を通してみたところ、興味深いトピックスが随所に登場し、初めて目にする図版も多い。喫緊の課題をかかえてう〜う〜いっているこの時に、こんな面白そうな本を贈ってよこすなんて、稲垣先生、罪な人ですわぁ。
ボクシングの文化史
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木本圭子さん、展覧会のお知らせ

『談』no.87で数理学者・津田一郎先生と「自然の内側にあるもの…なぜ、人々は、時間に魅了されるのか」というテーマで対談をされたアーティスト・木本圭子さんの参加する展覧会が開催されます。

タイトル:MEDIA GEIJUTSU  – Flow & Bright –
会期:[ Flow ] 2012年 1月25日(水)〜 2月 7日(火) 14日間
    出展作家(予定):木本圭子《Imaginary Numbers》《多義の森》
             児玉幸子《突き出す、流れる》《モルフォタワー》
    [ Bright ] 2012年 2月10日(金)〜 2月26日(日) 16日間
    出展作家(予定):plaplax、クワクボリョウタ、トーチカ
会場 : EYE OF GYRE / GYRE 3F
    東京都渋谷区神宮前5-10-1 TEL:03-3498-6990


開催趣旨:趣旨 :文化庁メディア芸術祭アート部門を中心に、日本人大賞受賞者にフォーカスした展覧会です。メディア芸術祭は1997年にはじまり、今年15周年を迎えていますが、世界中のメディアアーティスト達から作品が集まる中で、 日本人の大賞受賞者は限られています。世界の中で彼らは何故評価されたのか?本展では彼らの作品を通して、日本人らしいテクノロジーの使い方と、新しい感性によって作り出された表現の数々を紹介します。機能的価値を追求してきた日本から、文化的価値をあわせもった新しい日本の在り方を考えるきっかけになるものです。

「カワイイ」をテーマにした女子力全開のシンポジウム開催か

『tasc monthly』no.412で日本経済新聞編集委員・石鍋仁美さんと「カワイイ共同体―ガールズパワーの深層」というテーマで対談をされたプロジェクトプランナー・真壁智治さんと表参道の事務所にて打ち合わせ。今年上半期に出版予定の書籍にあわせて開催するトークショーのブレスト。真壁さんは、「家を伝える本シリーズ/くうねるところとすむところ」を監修されていて、若手の書ける建築家の発掘に尽力されているが、そのなかから「この人、僕の隠し球」とあげられたのがまだ院生の女性。すでに某設計事務所に席をおいて精力的に仕事もこなしている。そこで、ひらめいた。彼女にも参加してもらう「カワイイ」をテーマにした女子力全開の一大シンポジウム。版元の担当者も「これはいける」と太鼓判。はてさてどうなることやら。おそらく、夏頃の開催になると思うので、期待してください。
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No.119
人新世と未来の自然学
 
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No.93以前のバックナンバーにつきましては、アルシーヴ社(03- 5779-8356)に問い合わせください。

No.118
成熟の年齢

No.117
因果論の戯れ
 

No.116
ゼロ度の隔たり……ガラス・イメージ論
 

No.115
新虚実皮膜論…アウラの消滅/再生
 
 
 
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