インフォメーション

『TASCマンスリー』2014年5月号が発行になりました

『TASCマンスリー』2014年5月号が発行になりましたのでお知らせします。
なお『TASCマンスリー』は、『談』の発行元である公益財団法人たばこ総合研究センターの機関誌(月刊)です。購読等のお問い合わせは右のメールアドレスまで→info@tasc.or.jp

2014年5月号No.461
表紙 嗜好品を嗜む…26 久住昌之 切り絵・文「ファッションとしての煙草」

contents
随想「 日本美を醸す食と風景のあわい」……小林 享
演劇花酒呑百景(しばいのはなのみてのいろいろ)「藤と酒」……渡辺 保
TASCサロン「 名物にうまいものなし」……鈴木勇一郎
[博物館通信]

no.460

『TASCマンスリー』2014年4月号が発行になりました

『TASCマンスリー』2014年4月号が発行になりましたのでお知らせします。
なお『TASCマンスリー』は、『談』の発行元である公益財団法人たばこ総合研究センターの機関誌(月刊)です。購読等のお問い合わせは右のメールアドレスまで→info@tasc.or.jp
2014年4月号No.460

表紙 嗜好品を嗜む…25 久住昌之 切り絵・文「花も時には嗜好品」
contents
随想 「幸せ」はいかに歌われたか……菊地史彦
演劇花酒呑百景(しばいのはなのみてのいろいろ)「南北の毒薬」……渡辺 保
TASCサロングローバル時代に求められる「共通日本語」……徳永あかね

tm4

社会脳の特集号が平積みに

ブックファーストの『談』
渋谷の書店をウロウロしていたら、『談』no.99号「社会脳、脳科学の人間学的転回」を発見! 人文書の棚の、目の高さの位置、しかも表紙を向けて。こういう陳列も平積みというのかわからないが、とにかく目立つ。売れ行き好調という意味だとうれしいんですがねぇ。向かって左隣に斎藤環さんの、右側に佐藤卓己さんの新刊。お二人とも『談』や『TASC MONTHLY』でお世話になった先生だ。

本日発売の「最新号」をアップしました。

『談』最新号「特集 社会脳、脳科学の人間学的転回」のアブストラクトとeditor's noteを「最新号」にアップしました。
右のメニューバーのno.98号の表紙をクリックしてください。
amzonでも発売中!

『談』no.99特集「社会脳、脳科学の人間学的転回」が3月10日に発売になります。

『談』no.99特集 社会脳、脳科学の人間学的転回
3月10日 全国一斉発売!!
表紙は、片山裕さん

特集「社会脳、脳科学の人間学的転回」『談』no.99

人間はひとりで生きられないように、脳も一つだけ独立して存在しているわけではありません。自分の脳は、他人の脳の影響を受けるし、また影響を与えます。そうした相互関連のなかで、脳は脳としての機能を発揮します。
今、脳研究は新たな段階をむかえています。独立した単体と見るのではなく、社会との関係の中で脳を捉え直そうというのです。脳は社会とどう向き合っているのか。脳は、社会をどうみているのか。あるいは、社会というコンテクストの中で、脳は、どういう振る舞い方をしているのか。つまり、脳の社会性が脳科学のテーマとして浮上してきたのです。
そうした社会的な問題と向き合う脳のはたらき・仕組みを、脳科学は「社会脳」と呼ぶ。
始まったばかりのこの新しい脳科学へのアプローチを、昨今の人文科学の用語にならって、「脳科学の人間学的転回」と呼ぶことにします。今号は、脳科学の人間学的転回、「社会脳」を取り上げます。

インタビュー者は以下の3人
社会脳……つながりの脳科学
・藤井直敬さん
(理化学研究所脳科学総合センター適応知性研究チーム・チームリーダー)

世界中のあらゆる場所で、たった今構築されている沢山の関係性、そして過去に蓄積された膨大な関係性が相互につながって構成された複雑なネットワークが世界を形づくっています。わたしたちの脳は、このことを自然に理解し、そのなかで最適な行動をとっています。脳が社会のなかでどのように振る舞うかを研究するのが社会脳の課題です。最新の脳研究「社会脳」の概要を解説しながら、人と人とのコミュニケーションをよりスムーズにするために、さらに暮らしを豊かにするために社会脳の成果を積極的に活用する方法を解き明かします。

こころはひとりでは生まれない……他者から始まるコミュニケーション
・岡ノ谷一夫さん
(東京大学総合文化研究科教授)

認知機能にとって、個というものはそれほど重要ではなく、むしろそれは他者との分有を基礎とするネットワークではないかという仮説をもとに、自分という存在も、じつは複数の他者によって分有されていて、その意味で、こころは個人のなかにはないのです。こころの究明を目指す脳科学が明らかにしつつある意識の複数性について、進化生物学の最新の知見を交えながら考察します。

脳のなかの歪んだ鏡(ミラーニューロン)……「社会脳」から身を引き離すことはいかにして可能か
・美馬達哉さん
(京都大学医学研究科准教授(高次脳機能総合研究センター))

他者の行動を見た時、自分が同じ行動をしている時と同じ活動を示し、相手の行動を瞬時に理解する上で役立つのがミラーニューロンです。ミラーニューロンを手掛かりに、コミュニケーションのなかで共感し合うというこれまでの「社会脳」のイメージを脱し、むしろ直接共感しあうネットワークとして「社会脳」を再構築すること。ニューロエシックスを、「社会脳」と共振させながら、脳科学を政治学へと拡張します。

著者プロフィール

・藤井直敬(ふじい・なおたか)さん
理化学研究所脳科学総合センター適応知性研究チーム・チームリーダー/適応知性および社会的脳機能解明が研究テーマ/1965年生
著書に『拡張する脳』(新潮社、2013)、『つながる脳』(NTT出版、2009)他
拡張する脳

・岡ノ谷一夫(おかのや・かずお)さん
東京大学総合文化研究科教授、理化学研究所情動情報連携研究チーム・チームリーダー/コミュニケーションの生物心理学研究/1959年生
著書に『「つながり」の進化生物学』(朝日出版社、2013)、『さえずり言語起源論 小鳥の歌からヒトの言葉へ』(岩波科学ライブラリー、2010)他
つながり


・美馬達哉(みま・たつや)さん
京都大学医学研究科准教授(高次脳機能総合研究センター)/臨床脳生理学、医療社会学/1966年生
著書に『リスク化される身体 現代医学と統治のテクノロジー』(青土社、2012)、『脳のエシックス 脳神経倫理学入門』(人文書院、2010)他
脳のエシックス

『TASCマンスリー』2014年3月号が発行になりました

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2014年3月号No.459

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表紙 嗜好品を嗜む…24 久住昌之 切り絵・文「ハーブの楽しみ」
contents
随想「 顰みに倣う」……上山明博
演劇花酒呑百景(しばいのはなのみてのいろいろ)「 酒好みの女」……渡辺 保
TASCサロン「 嗜好品としてのファッションフード─食感はオノマトペとともに進化する─
」……畑中三応子
特別寄稿「 ビンロウジ噛みの鳥型はさみ」……山寿美子
[博物館通信]

『TASCマンスリー』2014年2月号が発行になりましたのでお知らせします。

『TASCマンスリー』2014年2月号が発行になりましたのでお知らせします。

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2014年1月号 No.458

表紙 嗜好品を嗜む…23 久住昌之 切り絵・文「駐車場にて」
contents
随想「読みやすさにこだわる」……松田行正
演劇花酒呑百景(しばいのはなのみてのいろいろ)「 義兄弟の盃」……渡辺 保
TASCサロン「監視と自由…何が問題か……大屋雄裕
[博物館通信]

写真

『TASCマンスリー』2014年1月号が発行になりました

『TASCマンスリー』2014年1月号が発行になりましたのでお知らせします。

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2014年1月号 No.457

表紙 嗜好品を嗜む…22 久住昌之 切り絵・文「嗜好品としてのアイス」
contents
随想「身体で感じて撮る写真」……広瀬浩二郎
演劇花酒呑百景(しばいのはなのみてのいろいろ)「足もとはよろよろと」……渡辺 保
TASCサロン「信頼社会の構築へ 合意形成のためのリスクコミュニケーション手法」……野村恭代
特別寄稿「啓蒙思想の「自由」に学ぶ リバタリアニズムからの視点」……蔵研也
「博物館通信」
tasc monthly no.457

「シネマ・シガレッタ」が収録された粉川哲夫さん17年ぶりの単著

「可能なのは、いまや、〈ヴァーチャル〉な現実のなかを瑣末に、限りなく分散化し、それらをかき混ぜること。言い換えれば、それは、ある種の〈亡命〉であるが、〈非場所〉つまり〈ウ・トピア〉への亡命である。この非場所は、どこにでもあり、どこにもない。ユートピアとはもともとは、そんな意味だった」。こういう言葉に出会うと、単純に気持ちが昂ってしまうが、そんな僕のような人間はもうどこにもいない。脱近代という言葉すら聞かなくなった時代に、ポストモダンを論じることの倒錯! なんと素敵なことか。ようやく、僕が粉川先生を好きな理由がわかったような気がします。粉川先生、やはりあなたは生粋の天の邪鬼です!
芸術新聞社から粉川哲夫氏の『映画のウトピア』を贈呈していただきました。単著としては、『もしインターネットが世界を変えるとしたら』(1996年)以来。粉川先生には、2008年に1年間『TASC MONTHLY』誌で「シネマ・シガレッタ」を連載していただいたのですが、それがまるごと収録されています。この連載は、僕にとっては思い出深い。というのも、批評家としての粉川哲夫に、はじめて寄稿をお願いしたからです。インタビューや、大学の先生として教わることは多かったけれど、一人の書き手としておつきあいをさせていただいたのは、これが初めてでした。たばこはスクリーンの中ではクリシェに過ぎないけれど、意外に正面から論じられることはなかったように思います。しかし、『ファイト・クラブ』を見て、「この映画に紫煙ののシーンがひんぱんに出てくるのも、まさに紫煙のようにはかないのがリアリティであり、そのはかなさに賭けるのでなければ、リアリティなど存在しない」と言い切るとき、たばこという"もの"と"もの"そのものである映画の本質を、二重に暴き出しているように思うのです。おしりに、付録のようについている編者・渡辺幻氏の「読書ノート」が面白い。「シネマ・シガレット」の参考に記された「シガレット・エフェクト」というコラムは、ポストモダンを生き抜いた人にしか書けないテキストです。



『TASCマンスリー』2013年12月号が発行になりました


『TASCマンスリー』2013年12月号が発行になりましたのでお知らせします。
なお『TASCマンスリー』は、『談』の発行元である公益財団法人たばこ総合研究センターの機関誌(月刊)です。購読等のお問い合わせは右のメールアドレスまで→info@tasc.or.jp
2013年12月号 No.456

表紙 嗜好品を嗜む…21 久住昌之 切り絵・文「お祭りのコーヒー」
contents
随想「寝タバコと睡眠」……林光穂
演劇花酒呑百景(しばいのはなのみてのいろいろ)「ほろ酔い機嫌」……渡辺 保
TASCサロン「インターネット社会の進展が現代社会の寛容性に及ぼす効果」……池田謙一
特別寄稿「食の移転…近現代イギリスにおける社会的嗜好品としての食文化」……小野塚知ニ
[研究余録]「葉たばこの乾燥室(DVD付属)」の発刊……清田康之
[博物館通信]


TM101401

『談』は、amzonでも買えます!!

『談』最新号を読みたいけど、近くの書店には置いてないようだ、という問い合わせを時々いただきますが、amzonでも買えます。バックナンバーも購入できますよ。















本日発売の「最新号」をアップしました。

『談』最新号「特集 誰のための公共性?」のアブストラクトとeditor's noteを「最新号」にアップしました。
右のメニューバーのno.98号の表紙ををクリックしてください。

北川フラムさんの対談、講演集が出版になりました。

『談』no90 特集「辻井喬と戦後日本の文化創造…セゾン文化は何を残したのか」にご登場いただいた北川フラムさんと発行元の美術出版社から、新刊『アートの地殻変動 大転換期、日本の「美術・文化・社会」』を贈呈いただきました。本書はこれまで数多くなさってこられたインタビューと対談、講演を収録したもの。私が企画委員と編集に携わっている『city&life』で行った辻井喬さんとの対談もおさめられています。
じつは、この対談、上記の特集(2010年12月、6、7日行った公開トークショーの採録)を企画するきっかけになったものです。本書には、「Talk:03〈共につくること、そして、町を元気にしよう〉」というタイトルで掲載されています。
美術出版社HP新刊案内より。
「「大地の芸術祭」「瀬戸内国際芸術祭」など数々のアート・プロジェクトを成功に導いたアートディレクターが語る! 越後妻有、瀬戸内の島々、大阪など近年、街ぐるみの大型アートイベントを次々と成功させているアートディレクター・北川フラム。彼がプロジェクトをともに手掛けたアート関係者や行政担当者、興味のあるクリエーターや評論家など20名以上と対談。アートと社会のかかわりだけでなく、アートの本質や文明や社会などの根源にまで迫り、アートによる社会の地殻変動を熱く説く」。


『TASCマンスリー』2013年11月号が発行になりました。

『TASCマンスリー』2013年11月号が発行になりましたのでお知らせします。
なお『TASCマンスリー』は、『談』の発行元である公益財団法人たばこ総合研究センターの機関誌(月刊)です。購読等のお問い合わせは右のメールアドレスまで→info@tasc.or.jp
2013年11月号 No.455

表紙 嗜好品を嗜む…20 「スマホは嗜好品?」 久住昌之 切り絵・文

contents
随想「菊作り咲きそろう日は陰の人」……瀬田信哉
演劇花酒呑百景(しばいのはなのみてのいろいろ)「門出の盃」……渡辺 保
TASCサロン「日本人はスイーツがお好き」……阿古真理
特別寄稿「<人生>を書く、<人生>を語る─ライフストーリー実践の町から─」……小林多寿子

TM455号

『談』no.98特集「誰のための公共性? 」が11月10日に発売になります。

『談』no.98特集 誰のための公共性?
11月10日 全国一斉発売!!
amazonにてただ今予約受付中です。



公共性をめぐる議論は、1990年代後半から政治学、法学、社会学、経済学、歴史学などのさまざまな分野で盛んになってきました。しかし、公共性論の活況にもかかわらず、公共性をめぐる議論はかえって混乱の度を深めつつあるようです。公共性という概念についてさえ共通の理解を欠いたまま、各自が独自の公共性論を立ち上げるため、その相互関係すら理解できずに狼狽えているのが現状ではないでしょうか。そこで、一度公共性概念の理論的整理を行ったうえで、なぜ今、公共性を問うことが必要なのか。端的にそれは誰にとって重要なのか。
今号は、公共性の理念に立ち返って検討します。

インタビュー者は以下の3人。
●山脇直司(星槎大学教授、東京大学名誉教授) 「3・11以後の公共性…正義のあやうさにどう対処するか」
●稲葉振一郎(明治学院大学社会学部教授) 「公共圏、人々が個性を発揮できる場所」
●橋本努(北海道大学大学院経済学研究科教授) 「ロスト近代において公共性をいかに担保するか」

談no.98












『談』表紙の作家・片山裕さんの展覧会

『談』no.97より表紙を飾っている片山裕さんの展覧会が15日より開催中です。

TAGprojects 2013-2014 no.07
「片山 裕 展 -コワレモノの系譜-」

TAGprojects2013-2014次回の企画は、グラフィックの世界とアートの世界を独特の技法で表現し、行き来する片山 裕 氏の展覧会です。
デジタルとアナログで描かれた作品はそれぞれ分けることのできない世界で展開されていきます。
キャンバスに残された人の痕跡、電脳から紙に写しとられた人のシミ。
「コワレモノ」、人は何よりもこわれものか。
こわれたときから人は再生のカタチを追い求めるのか。
かつてのキャンバスに直接、絵の具を手で描いた作品からここ4年の間に制作された電脳絵画(コンピューター)まで二元論で語ることのできない「コワレモノ」の世界を展示します。

日時 2013年10月15日(火)〜10月26日(土)10:00-19:00
※20日(日)は休館

◎10月19日(土)
 ライヴペインティング 17:00〜(演奏:横川理彦)
◎10月25日(金)
作家によるレクチャー 17:00〜

展覧会・ライヴペインティング・レクチャーは学外も含め、どなたでもご覧いただけます。
場所 玉川大学3号館ギャラリー(102教室)にて、入場無料
会場アクセス 東京都町田市玉川学園6-1-1
小田急線「玉川学園前」駅より徒歩10分
お問い合わせ 042-739-8119 / visual@art.tamagawa.ac.jp(担当:坂本)
企画・運営 玉川大学芸術学部ビジュアル・アーツ学科
助成 2013年度芸術学部共同研究「大学内オルタナティブスペースの運営による、芸術教育実践の継続研究」による
◎TAG(=Tamagawa Art Gallery Projects)とは
玉川大学芸術学部ビジュアル・アーツ学科及びメディア・アーツ学科の教員と学生が中心になって企画・運営する、主として 美術分野に関するさまざまなプロジェクトの総称です。
*ツイッター tagprojects
*フェイスブック https://www.facebook.com/TAGprojects

片山 裕 展 -コワレモノの系譜- 

『TASCマンスリー』2013年10月号が発行になりました

『TASCマンスリー』2013年10月号が発行になりましたのでお知らせします。
なお『TASCマンスリー』は、『談』の発行元である公益財団法人たばこ総合研究センターの機関誌(月刊)です。購読等のお問い合わせは右のメールアドレスまで→info@tasc.or.jp
2013年10月号 No.454

表紙 嗜好品を嗜む…19 「船上のタバコ」 久住昌之 切り絵・文
contents
随想「庭に魅入られる人びと」……鈴木博之
演劇花酒呑百景(しばいのはなのみてのいろいろ)「棒しばり」……渡辺 保
TASCサロン「フードマイレージのいかがわしさ」……川島博之
特別寄稿「SHIKOHINの距離学 若者の「ソトごもり」の謎を解く」……藤本憲一
博物館通信 たばこと塩の博物館 コレクション形成史
tm10月号表紙

哲学者による、とてつもなくぶっ飛んだインタビュー集

医学書院の編集者・白石正明さんから村上靖彦著『摘便とお花見 看護の語りの現象学』を贈呈していただきました。本書は4人の看護師さんにインタビューをし、その逐語録を著者の専門である現象学という方法を用いて分析したものです。こう言ってしまうと、「な〜んだ、看護師さんの語りを起こしたものか、それもたった4人、それでいったい何がわかるっていうの」という言葉がすぐにも返ってきそうですが、さにあらず。本書はとんでもなくぶっ飛んだインビュー集なのです。
帯に「看護師の尋常ではない語りに耳を傾ける」とあるように、たった4人ではあるけれども、その4人の口から溢れ出る言葉の群れは、おそろしいまでに多様かつ多彩です。時に澱んだり、反復したり、すっとんだり。あるいは自ら発した言葉に激しく反応するなんてこともしばしば。しかし、それは決して感情や心理状態を表すものではないし、著者はむしろそうしたものからできるだけ逃れようとすらしている。言葉の密林にわけ入っていくことで、逆に言葉ならざる言葉、行為ならざる行為に出会ってしまう私という不思議。たった4人の肉声のなかに何千人もの声が反響しあう。そんな瞬間、瞬間の連鎖が、われわれの日常というものの本性なのかもしれない。
とても尋常とはいえない営みのなかに見出された「とるにたらない日常」。生きるとはまさに矛盾そのもの。インタビューというありふれた手法が、じつは、ぜんぜんありふれていないということを、本書は静かに、しかし確信をもって示そうとしているのです。
付章として書かれた「インタビューを使った現象学の方法」が秀逸。この最後の章は著者のインタビュー論であると同時に、「現象学入門」でもあります。ただし、とてつもなくぶっ飛んだものなので、取り扱いには気を付けましょう。



今、求められるガバナンスによる被災自治体と被災住民の相互理解

『談』の発行元であるTASCの研究員で気象大学校兼任講師の飯塚智規さんから『震災復興における被災地のガバナンス–被災自治体の復興課題と取り組み-』(芦書房)を贈呈していただきました。
被災地の復興体制として、各社会アクターが協働で復興計画の策定や復興事業の遂行を担えるローカル・ガバナンス(Local Governance)の仕組み・あり方について検討することを目的に、平時ではない、復旧・復興という危機的状況において、地方行政に何ができるのか、また、地方行政が直面する様々な復旧・復興上の問題や課題の中で、組織運営や住民との調整に関する問題・課題には、どのようなものがあるのか、そして地方行政は、この難題に対して、どのようにして住民やNPO等と協働で対処していくべきなのか、これらの問題への対応を、きわめて具体的なかたちで示しているところが本書の特徴です。
そもそも復興とは、「災害によって破壊され喪失した状態から、失ったものを回復し元の勢いを取り戻す」ことを指すのであれば、復興には、「自立」と「安心・安全の確保」と「改革」が求められるべきであり、基礎自治体が中心となるのは当然であるとしても、住民・コミュニティ・地方企業・ボランティアやNPO団体・地方議会(議員)等の協力が不可欠であり、そこで望まれるのがガバナンスであると著者は言います。
住民意識と行政対応のマッチングを本書では復興プロセスの最適化と呼び、被災地のガバナンスを構築する目的が復興プロセスの最適化であり、ガバナンスが機能することで、復興災害の被害を軽減し、未然に防ぐことも期待できるという。
本書のもう一つの特徴は、自治体の復興支援能力や支援体制の整備、住民の復興活動や行政への参加といった「ソフト」の強化に有効な知見を見出そうとする中で、それを著者の専門分野である政治学・行政学の視点から捉えているところにあります。そして、著者も言うように、防災・減災や復旧・復興の問題について、政治学・行政学から一定の方向付けを示した意義は大きい。本書が契機となって、ガバナンスによる被災自治体と被災住民の相互理解がよりいっそう深まることを期待したい。


『TASCマンスリー』2013年9月号が発行になりました

『TASCマンスリー』2013年9月号が発行になりましたのでお知らせします。
なお『TASCマンスリー』は、『談』の発行元である公益財団法人たばこ総合研究センターの機関誌(月刊)です。購読等のお問い合わせは右のメールアドレスまで→info@tasc.or.jp
2013年9月号 No.453
contents
随想「十人十色の感じ方 美術鑑賞の豊かさ」……逢坂恵理子
演劇花酒呑百景(しばいのはなのみてのいろいろ)「酒屋」……渡辺 保
TASCサロン「うつりゆく「いのち短し、恋せよ乙女、少女」……相沢直樹
特別寄稿「嗜好品・脳・こころ 嗜好品と神話的世界」……武井秀夫

TM 9月号表紙

TASCマンスリー』2013年8月号が発行になりました。

TASCマンスリー』2013年8月号が発行になりましたのでお知らせします。
なお『TASCマンスリー』は、『談』の発行元である公益財団法人たばこ総合研究センターの機関誌(月刊)です。購読等のお問い合わせは右のメールアドレスまで→info@tasc.or.jp
2013年8月号 No.452
contents
随想「遊びをせんとや(遊びは時空を超越できる?)」小川純生
連載 演劇花酒呑百景(しばいのはなのみてのいろいろ)「江戸の居酒屋」渡辺 保
TASCサロン「市民社会における合意形成」松本安生
特別寄稿「ウルグアイの嗜好品:マテ」渡邉尚人
ひろば
TASCだより
表紙 切り絵・文「誕生日の嗜好品」久住昌之

TM08月号表紙JPG

スポーツとは何か。その根元に迫る論考満載の書籍が出ました。

みやび出版より21世紀スポーツ文化研究所編『スポートロジイ 第2号』を贈呈していいただきました。
『スポートロジイ』は、『談』で何度もお世話になっている稲垣正浩先生が立ち上げられた〈ISC・21〉21世紀スポーツ文化研究所の理念を担う年刊誌です。第2号の特集は、〈ISC・21〉がここ数年にわたって取り組んでこられた研究テーマ「グローバリゼーションと伝統スポーツ」と「ドーピング問題」です。両特集に収められている論考は、現代のスポーツ状況を捉えるうえで、必読となる貴重なものです。とくに後者のフランスの哲学者パスカル・ヌーヴェルによるドーピング問題の革新に触れる論考は、ぜひとも読んでもらいたいもの。稲垣先生曰く、アンチ・ドーピング運動の正当性が根底から揺さぶられる問題提起となっています。本書には、他に西谷修氏の寄稿「〈自由主義〉の文明史的由来----ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』から----」と稲垣先生の研究ノート「スポーツの〈始原〉について考える----ジョルジュ・バタイユの思想を手がかりにして----」が収録されています。われわれにとって、「スポーツとは何か」という根源的な問いに応えようというもので、ひとりスポーツだけではなく、人間とは何かというより大きな問題系に接続する意欲作です。先生のブログでは読んでいたものの、こうして一つの文章としてまとまると、いよいよこの論考のもつすさまじさがわかってきます。僕からいうのもなんですが、これだけを読むのでも十分元がとれると思います。
スポートロジイ〈第2号(2013)〉特集1・グローバリゼーションと伝統スポーツ、特集2・ドーピング問題を考える
スポートロジイ〈第2号(2013)〉特集1・グローバリゼーションと伝統スポーツ、特集2・ドーピング問題を考える [単行本]

『談』に作品を発表していただいた佐合道子さんの個展

『談』最新号では、佐合道子さんのセラミックの作品を3点掲載しました。いつもは、特集の内容と関係するようなしないような、なんとなく連動している、という感じで選らんでいるのですが、今回はまさにドンピシャです。もちろん作家の脳裏に快楽の二文字があったとは思えません。なのに、このシンクロニシティはなんなの。イメージが、セラミックのイメージが直接情動に働きかけるのです。〈快〉の歯車がガタゴトとまわり出し、私たちの情動が暴れ始める。微細なあまりにも微細な錯乱。アタラクシアまであとほんの数歩! こんな経験、めったにできません。ぜひぜひギャラリーで実物と対面してください。
iスペースいそがや
2013年7月6日(土)〜10日(水)
12時〜19時まで(最終日は16時まで)会期中、作家在廊
佐合道子展 昇華 

http://www.isogaya.co.jp/artist/DM-%82%87/2013/IMG_0002DM.jpg

あなた自身の快楽と、どう向き合うか

『談』no.97 特集 〈快〉のモダリティ
7月10日 全国一斉発売!!

快楽は、人間にとっていわばエンジンのような存在である。ただ、エンジンがそうであるように、時にそれは暴走することもある。それをコントロールするのが大脳皮質の役割であり、人間はそのコントロール装置としての大脳皮質を発達させることで、快楽をうまく操れるようになった生きものだ。むしろ快楽をうまく操縦して、楽しく生きることそれ自体が人間にとっての目的であるといってもいいのである。
人間における快楽の重要性を説き、快楽とどう向き合うか、また、人の営み、社会の営みのなかで、快楽を位置付け直し、快楽そのものの意味を問う。


◎〈快〉の幸福論……人間の欲求と「やみつき」のちから
廣中直行(神経精神薬理学)
火それ自体が人間にもたらす感覚的な「快」が先ずあって、夜でも明るくて便利だとか、冬でも暖かいとか、食料を煮たり焼いたりすると食べやすかったりおいしくなったりするといったこと、つまり「機能」は二の次ではないかと。人間にとっての「快」とは、後回しにしてもいいような付加的なものではなくて、むしろそれが人間存在の根本にあるものではないかと、今はそう思うようになりました。(インタビューから)

◎消費社会と快楽のゆくえ…真物質主義から第三の消費文化へ
間々田孝夫(立教大学社会学部教授)

今の若い人を見ていると、ほとんど「快楽」という意識をもたずに消費行動を楽しみ、それゆえに快楽のもつネガティブな側面から解放されているというふうにも見えます。むしろ外見は一般的な生活を維持しながら、内面は自分の趣味や興味のある対象にはひたすら寄り添っていくことで大きな楽しみを得る。そういう快楽に、おそらく今はなっているし、これからもそういう方向で成熟と深化をとげていくんだろうと思います。(インタビューから)


◎喜び、快楽のモダリティを変えること
十川幸司(精神分析家)
喜びということは、快楽のモダリティを変えることによって、生まれてくる情動です。それは現実を無視することでも現実に服従することでもなく、逆に、現実をよく見据えるなかでしか、生まれてこない情動です。快をベースとして、喜びを見出すこと……そこにこそ精神分析の課題があると思います。(インタビューから)

著者について
廣中直行
1956年生。実験動物中央研究所、理化学研究所脳科学総合研究センター、専修大学などを経て、現在、三菱化学メディエンス株式会社創薬支援事業本部に勤務。医学博士。専門は心理学、神経精神薬理学。
著書に『快楽の脳科学』(日本放送出版協会)、『人はなぜハマるのか』(岩波科学ライブラリ−)、他。

間々田孝夫
1952年。立教大学社会学部教授。専攻は消費社会論、経済社会学、社会行動論、社会階層論。
著書に『第三の消費文化論』(ミネルヴァ書房)、『消費社会のゆくえ』(有斐閣)、他。

十川幸司
1959年。自治医科大学精神科で臨床に従事した後、パリ第八大学、社会科学高等研究院(EHESS)で精神分析、哲学を専攻。現在、個人開業(十川精神分析オフィス)。精神分析家、精神科医。
著書に『来るべき精神分析のプログラム』(講談社選書メチエ)、『思考のフロンティア 精神分析』(岩波書店)、他

右のメニューバーの最新号をクリックしてください。

ブログ用カゲイキ

談 no.97
廣中直行
水曜社
2013-07-10

久住昌之さんの切り絵展「Moon&Sun」のお知らせ

『TASC MONTHLY』の表紙に毎回ステキな切り絵を提供していただいている久住昌之さんの切り絵展が開催されます。
久住昌之 切り絵展 Moon&Sun
2013/7/9(tue)-7/21(sun)
11:00-20:00(最終日は18:00まで)
2F ACT1
会場 The Artcomplex Center of Tokyo地下1階 artcomplexhall

新作と旧作を織り交ぜて展示されるようで、『TASC MONTHLY』で切り下ろされた(こんな言い方あるのかしら?)作品もいくつか出品されるとか。

ちょうど誕生日にかかっているので、16日にはスペシャル企画として「バースデイライブ」もあるようです。
久住昌之のBirthDayライヴです。
Open 19:00 / Start 19:30〜
\2,000(1drink付)
会場 The Artcomplex Center of Tokyo地下1階 artcomplexhall

久住昌之 切り絵展 Moon&Sun 

『TASCマンスリー』2013年7月号が発行になりました

『TASCマンスリー』2013年7月号が発行になりましたのでお知らせします。
なお『TASCマンスリー』は、『談』の発行元である公益財団法人たばこ総合研究センターの機関誌(月刊)です。購読等のお問い合わせは右のメールアドレスまで→info@tasc.or.jp
2013年7月号 No.451

contents
随想「現代世界と宗教」……深沢克巳
演劇花酒呑百景(しばいのはなのみてのいろいろ)「毒酒の正清」……渡辺 保
TASCサロン「路地裏の「カフェ」」……加藤政洋
特別寄稿「嗜好品と仏教」……若原道昭


tm1307

『TASCマンスリー』2013年6月号が発行になりました

『TASCマンスリー』2013年6月号が発行になりましたのでお知らせします。
なお『TASCマンスリー』は、『談』の発行元である公益財団法人たばこ総合研究センターの機関誌(月刊)です。購読等のお問い合わせは右のメールアドレスまで→info@tasc.or.jp
2013年6月号 No.450

contents
随想「災害とゆるやかなコミュニティ」……竹沢尚一郎
演劇花酒呑百景(しばいのはなのみてのいろいろ)「おでん燗酒」……渡辺 保
TASCサロン「薩摩川内を歩く 岩谷松平の故郷を訪ねて」……西條耕一
特別寄稿「「寛容な社会」に向かって」……真鍋一史

tm201306月号表紙ブログ用

TASCマンスリー』2013年5月号が発行になりました

TASCマンスリー』2013年5月号が発行になりましたのでお知らせします。
なお『TASCマンスリー』は、『談』の発行元である公益財団法人たばこ総合研究センターの機関誌(月刊)です。購読等のお問い合わせは右のメールアドレスまで→info@tasc.or.jp
2013年5月号 No.449
contents
随想「イズのクモミのヒヨリヤマ」……池内 紀
演劇花酒呑百景(しばいのはなのみてのいろいろ)「酒につられて」……渡辺 保
TASCサロン「おじいさんの5エーカー──カリブ海、トリニダード・トバゴにおけるカカオ農家の盛衰」……中村和恵
特別寄稿「「逝き方」は「生き方」─自然死を忘れた日本人─」……中村仁一
tm.no.449表紙

新井卓さん一名(一組)一時間の予約制ギャラリーで展覧会

『談』でポートレイトを撮影していただいている新井卓さんが、4月24日(水)より、東京蔵前のギャラリー空蓮房にて個展を開催します。
浄土宗長応院内にある空蓮房は、一名(一組)一時間の予約制でひとりずつ、作品と向き合う特異な空間です。ここで、一度きりの試みをおこないます。no96「傷みの声を聴く」に掲載されたダゲレオタイプの作品「被爆ピアノ」も展示されます。この機会にぜひごらんください。
ところで、ビッグニュース! ニューヨークで開催された「イメージ・オブジェクト・エキジビット」展で、新井さんのダゲレオタイプの作品「福島、三春」が大賞に選出されました。おめでとうございます。

ギャラリー空蓮房 

人間人形時代の次を生きる石黒さんとアンドロイド

朝日新聞出版編集部より石黒浩著『”糞袋”の内と外』を贈呈いただきました。石黒さんには、『談』no.93「特集 他者の他者としての〈自分〉」で、「最期に人間に残るもの、人こそが人を映し出す鏡」というテーマでインタビューをしました。
「2011年の1月からツイッターを始めた。(…)この本は、2011年の1月から2年間に渡ってツィッターでつぶやいたことを八つの章に分類し、ツイートごとにタイトルをつけ直した。そしてそれぞれのつぶやきに可能な範囲で丁寧な説明を付け加えた。(…)多くのツイートを通して、私がいつも問題にしてきたことや気にしてきたことは、「私は誰であるか」「生きるとはどういうことか」「人間とは何か」「社会とは」「自由とは」「挑戦とは」「進化とは」という、答えるのが難しい問題である。(…)その答えに到達しているわけではないが、様々な視点からの考察を寄せ集めるだけで、何か考えに少しでも近づけている気がしている。答えを得ているわけではないが、一歩踏み込んだ考えに到達していると思う」(プロローグより)
人間はしょせん糞袋にすぎないと喝破したのは稲垣足穂でした。タルホさんにとって「人間人形」は糞をしない未来の人間ですが、石黒さんのアンドロイドも糞をしません。しかし、アンドロイドにそっくりな石黒さんは糞をします(たぶん)。石黒さんはまぎれもなく人間そのものですが、しかし、そのまぎれもない「人間」という概念が、いまやとてもあやしい。石黒・アンドロイドペアは、すでに人間人形時代のアリーナで華やかなダンスを舞っています。
糞袋の内と外
糞袋の内と外 [単行本]

TASCマンスリー』2013年4月号が発行になりました

TASCマンスリー』2013年4月号が発行になりましたのでお知らせします。
なお『TASCマンスリー』は、『談』の発行元である公益財団法人たばこ総合研究センターの機関誌(月刊)です。購読等のお問い合わせは右のメールアドレスまで→info@tasc.or.jp

2013年4月号 No.448
contents
随想「成熟社会における「公」の担い手」
……内藤能房
演劇花酒呑百景(しばいのはなのみてのいろいろ)「「宮守酒」……渡辺 保
TASCサロン「嗜好品としてのケータイ…心理学的一考察…」……金光義弘
TASCだより
表紙 嗜好品を嗜む…13 切り絵・文「今や水も嗜好品」久住昌之

ブログ用4月号表紙1

論壇委員が選ぶ今月の3点に粥川さんのインタビューが選ばれる

28日付け朝日新聞朝刊「論壇時評」の論壇委員が選ぶ今月の3点で、科学担当の平川秀幸さんが『談』no.96掲載の粥川準二さんインタビュー「〈社会的な傷み〉への処方箋 痛むからだの当事者として考え得ること」を選んでくれました。
論壇委員が選ぶ今月の3点 

離散数学的なモノの見方で世界を見渡すと…

国立情報研究所より、当該研究所が刊行する「情報研シリーズ」16、河原林健一、田井中麻都佳著『これも数学だった!? カーナビ・路線図・SNS』(丸善ライブラリー)を贈呈いただきました。サイエンスライター/インタープリターの田井中さんの著者代行発送だと思いますが、じつは、面白い本をつくっているという話は聞いていたので、発行を楽しみにしていました。もちろん買うつもりでいたのですが、まさか刊行元から贈っていただけるとは、感謝です! 今、さまざまな分野で離散数学が応用されていますが、その離散数学について、これでもかとばかりに懇切丁寧、詳細至極に解説したのが本書です。最近話題のビッグデータの解析にも、離散数学的モノの見方が役立つそうです。新書の体裁ながら、コラムやクイズ、通常の書き下ろしの他にQ&A形式の章が設けられていたり編集が立体的。また、随所に浅生ハルミンさんの猫の挿画があしらわれているのもうれしい。しかし、この既視感は何だろう…、ということは問わないとして、店頭でみかけたらぜひ手に取ってみてください。余談ながら、『談』no.87特集「偶有性」の津田一郎さんと木本圭子さんの対談やno.77特集「〈いのち〉を記録する」の金子邦彦さんのインタビューを併せてお読みいただくことをおススメします。離散数学的モノの見方の「モノの見方」の方の議論をやってますので。

これも数学だった!?: カーナビ、路線図、SNS (丸善ライブラリー)
これも数学だった!?: カーナビ、路線図、SNS (丸善ライブラリー) [新書]

世界の均質化と闘うイタリアの小さな町

『TASC MONTHLY』(2007年11月号 no.383)に「バール・タバッキ」をご寄稿いただいたノンフィクション作家島村菜津さんより『スローシテイ 世界の均質化と闘うイタリアの小さな町』(光文社新書)を贈呈いただきました。
「日本を覆う閉塞感の一つに、生活空間の均質化というものがないだろうか。郊外のショッピングモール、巨大なシネコン、画一的な住宅地、駅前や国道沿いのチェーン店…。そんな世界の均質化に反旗を翻すイタリアの小さな町々の諦めない大人たちの奮闘ぶりを、十年越しで追ってみました」(著者による紹介)
ヒューマンスケールの町をめざすトスカーナ州グレーヴェ・イン・キアンティ、空き家をなくし過疎地に人を呼び込むリグリーア州アブリカーレ、ありえない都市計画法で大型ショッピングセンターを撃退した町エミリア・ロマーノ州カステルノーヴォ・ネ・モンティ…、本書には、すぐにでも行ってみたくなる町がいっぱい出てきます。ローマやミラノやフィレンツェやナポリだけが町ではありません。イタリアにはステキな小さな町が沢山あります。そんな小さな町を実際に歩き、見て、味わい、体感する。そうした身体的経験を通して、今町から何が失われ、逆に何を取り戻すべきなのか、島村さんは真剣に考えます。そして下した結論とは、センス。今、町に必要なのは「場所のセンス」だった!なんと島村さんらしいもの言いでしょう、でも、僕は、全面支持します。そして、今度は、日本にそれを探しに行きましょう、って、じつは島村さん、日本のステキな小さな町もいっぱい知っています。町に不満をもっている人、こうなったらもっといい町になるのにといつも思っている人、ぜひお読み下さい。
スローシティ 世界の均質化と闘うイタリアの小さな町 (光文社新書)
スローシティ 世界の均質化と闘うイタリアの小さな町 (光文社新書) [新書]

文化人類学者の山口昌男さんが亡くなられました

文化人類学者の山口昌男さんが亡くなられました。ご冥福をお祈りします。僕は、塩事業センターの仕事で山口昌男さんにインタビューをしました。とても印象的なインタビューだったので、今回改めてリンクをはらせていただきます。
Webマガジン en 2004年7〜9月号 山口昌男インタビュー「〈縁〉の人類学 上、中、下 



「痛みの声を聴く」と『当事者研究の研究』は激しくシンクロする。

医学書院看護出版部・白石正明さんから、『当事者研究の研究』を贈呈いただきました。
じつは、一月前に届いていたのですが、『談』の最新号とシンクロしそうなテーマだったので、発行にあわせて紹介しようと思っていました。すみません、当方の勝手な理由で…。
しかし、いい本です。面白いです。ぜひ、『談』の最新号と併せてお買い求め下さい。

圧倒的な「感染力」の秘密をアカデミズム側から探る!
べてるの家から始まった《当事者研究》の勢いが止まらない。
それは客観性を装った「科学研究」とも違うし、
切々たる「自分語り」とも違うし、
勇ましい運動とも違う。
哲学や教育学、科学論と交叉させながら、“自分の問題を他人事のように扱う”当事者研究の意外な潜在力を明らかにします。(プレスリリースより)
当事者研究の研究 (シリーズ ケアをひらく)
当事者研究の研究 (シリーズ ケアをひらく) [単行本]

今、痛みと共に…。

『談』no.96 特集 痛みの声を聴く 3月10日 全国一斉発売!!

世界から痛みがどんどん消えている。痛みへの無感覚が蔓延し、痛みを痛みと感じない身体が組織されようとしている。しかし、生活とは、痛みとともに生きることではなかったのか。今、あらためて問う「生活」、「身体」、「病」という現実。

●〈社会的な痛み〉への処方箋…痛むからだの当事者として考え得ること
粥川準二(ライター、翻訳者、ジャーナリスト)
問題の根底には、「病気や痛みは自己責任」と考えられているということがあると思います。病気や痛みがすべて個人の責任に帰され続ける限り、社会にある「痛点」に触れることができないまま、現状がずっと続いてしまうかもしれない。むしろ病気や痛みを起点として、その人を取り巻く環境、ひいては社会全体を改善していくくらいの意識をもつことが重要なのではないか。(インタビューから)

●痛みの向こうへ、人を動かす痛み
外須美夫(九州大学大学院医学研究院麻酔・蘇生学教授)
痛みに苦しむ時、誰もがこの世界に痛みが無ければいいと願うでしょう。けれども痛みが無ければ、痛みによって生まれるものを見ることもできません。痛みは人を動かす大きな力です。痛みや病気や死を排除しない社会、それらによって健全につながる社会を、見つめていきたいと思っています。(インタビューから)

●生活の哲学…「痛み」を生きる 
篠原雅武(大阪大学大学院国際公共政策研究科特任准教授)
世界が壊れるかもしれないことを、「痛み」という感覚をつうじて予見しているはずなのです。「痛み」が生じるのは、私たちの生きている状況が脆くて、壊れやすくなっているからで、壊れそうなところに生じるのが「痛み」なのです。「痛み」は、主観的な経験ではあるけれども、やはり客観的な実在性をもっていて、「脆さ」、「壊れやすさ」を端的に表現するもの、それ自体だということです。(インタビューから)
『談』最新号「特集 痛みの声を聴く」のアブストラクトとeditor's noteを「最新号」にアップしました。
右のメニューバーの↓をクリックしてください。
表紙

談 no.96
粥川準二
水曜社
2013-03-10

TASCマンスリー』2013年3月号が発行になりました。

TASCマンスリー』2013年3月号が発行になりましたのでお知らせします。
なお『TASCマンスリー』は、『談』の発行元である公益財団法人たばこ総合研究センターの機関誌(月刊)です。購読等のお問い合わせは右のメールアドレスまで→info@tasc.or.jp
2013年3月号 No.447
contents
随想「〈共生〉と現代社会の危機」浜本隆志
連載 演劇花酒呑百景(しばいのはなのみてのいろいろ)「酔いざまし」渡辺 保
TASCサロン「現代社会における社会的合意形成」松浦正浩
ひろば
TASCだより
表紙 切り絵・文「一人グラスを傾けて」久住昌之


03ブログ用

東洋大学「エコ・フィロソフィ」学際研究イニシアティブ(TIEPh)「天命はなお反転する」のお知らせ

『談』でいつもお世話になっている東洋大学教授・河本英夫先生から、以下のご連絡をいただきました。いただいたご案内を転載します僕も参加する予定です。それにしても、人見眞理さんがお亡くなりになったとは! 大変驚いております。

東洋大学「エコ・フィロソフィ」学際研究イニシアティブ(TIEPh)では、未来の哲学的な環境デザインの構想に関して、シンポジウムを開催いたします。

 
これまでTIEPhでは、独創的かつ世界的アーティストである荒川修作+マドリン・ギンズの建築的試みを手がかりに、環境デザインの構想について考えてきました。


3.11を生き抜いた後の来るべき人間(-有機体)はどのような環境で生き、何を語ることができるのでしょうか。芸術、哲学、生命科学、精神医学、発達科学、すべての未来はどこへ向かうのでしょうか。

荒川修作+マドリン・ギンズとともに三人の提題者が、これらの問いを人間再生に向けた環境設定の問いとして引き受けます。その他、山岡信貴監督作品である荒川修作の映画上映、特別展示等々、盛り沢山のイベントを用意しております。

■天命はなお反転する


<プログラム>

■13:00 開会のことば  山田利明(東洋大学、TIEPhセンター長)



■13:15 映画上映:「死なない子供、荒川修作」
(2010 年/カラー80 分/制作:リタピクチャル)山岡信貴監督による作品解説つき)


■
14:45 総合シンポジウム:「天命はなお反転する 人間再生へ」

パネリスト
河本英夫(東洋大学文学部教授、TIEPh研究員)
花村誠一(東京福祉大学福祉学部教授)

池上高志(東京大学大学院教授)



■16:00 総合討論 
総合司会:稲垣諭(TIEPh研究員)

本間桃世(荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所 代表)



■17:15 映像舞台作品:「モア・ディベロプメント――追悼人見眞理」 
(岩崎正子、池田由美、稲垣諭)



■18:15 閉会のことば



<参加申し込み方法>
どなたでもご参加いただけます。

完全予約制ではありませんが、お席の関係上事前予約をお薦めいたします。


お名前、参加人数、ご連絡先(Email、Fax等)を下記メールアドレスまでお送りください。



参加申し込み用メールアドレス: ml-arakawa□toyo.jp(□を@に変更下さい)


<お問合せ>
東洋大学「エコ・フィロソフィ」学際研究イニシアティブ

〒112-8606 東京都文京区白山5-28-20
MAIL ml.tieph-office□toyo.jp(□を@に変更下さい)
42de688e704d8def830e0480e0e21726


≪公開セミナー・ワークショップ◎遺伝学情報の解明と利用可能性

『談』no.83 特集パターナリズムと公共性で、「人間の合理性とパターナリズム」というテーマでお話ししていただいた瀬戸山晃一先生から、以下のご連絡をいただきました。開催間近ですが、いただいたご案内を転載します。

直前のご案内で失礼いたします。
 
「遺伝情報のプライバシー」は、科研費補助金を得て平成22年度より研究を開始しておりましたが、研究活動の一環として、3月4日(月)に、公開セミナーを開催いたします。
ご多忙中とは存じますが、当該分野に関心をお持ちの皆様に、多数ご参加いただきたく、以下のとおりご案内申し上げます。
多くの皆様のご参加お待ちしております。

≪公開セミナー・ワークショップ≫

遺伝学情報の解明と利用可能性
 〜個人情報のプライバシー保護と保険〜

 遺伝学的情報の解明は、パーソナルゲノム・遺伝子医療・ゲノム創薬などの希望や恩恵といった光の側面のみならず社会的格差や差別などの意図せざる結果をもたらすなど新た
な倫理的社会的法的問題が懸念されています。遺伝情報の解明とプライバシーの問題もその一つです。また法(規制)も万能薬ではなく、薬と同じく副作用を伴うものです。価値観の多様化が進む日本社会において個々人と将来世代のために遺伝情報のプライバシー保護にあたって今後いかなる法政策が望ましいのか、皆さんと一緒に検討したいと思います。

【開催日時】 平成25年3月4日(月)午後2時〜午後7時
(受付開始 午後1時30分〜)

【開催場所】 大阪大学中之島センター 講義室507
大阪市北区中之島4−3−53
TEL 06-6444-2100
http://www.onc.osaka-u.ac.jp/index.php

【第一部】14:00 〜 15:00
機ァ岼篥然愿情報の解明がもたらすELSI(社会的・倫理的・法的諸問題)」
   瀬戸山 晃一 阪大学国際教育交流センター 准教授
研究代表者
供ァ岼篥前緡鼎慮従と新展開」
権藤 延久 (株)ファルコバイオシステムズ
執行役員 学術顧問 バイオ事業部推進部部長

(コーヒーブレイク)

【第二部】15:20 〜 16:50
掘ジΦ翊敢妻鷙陝 А―外国の遺伝学的情報の利用規制と保険
  山中 浩司   大阪大学大学院人間科学研究科教授・研究分担者
  霜田 求    京都女子大学現代社会学部教授・研究分担者
  岩田 太    上智大学法学部教授・研究分担者
  清水 耕一   神奈川大学法学部准教授・研究分担者
  瀬戸山 晃一  大阪大学国際教育交流センター准教授・研究代表者

【第三部】17:00 〜 18:00
検ゥ僖優襯妊スカッション

【第四部】18:00 〜 19:00
后ジ鯲会 (講義室506)

当日参加も可能でございますが、事前にお知らせいただければ幸いでございます。
ご出席のお知らせは、森田宛にお名前・ご所属・ご連絡先をメールにてお願いいたします。
メールアドレス: morita@isc.osaka-u.ac.jp

『TASCマンスリー』連載「特別シリーズ 現代を生きる」が書籍になりました。

これからの社会を見据え、社会との新たなかかわり方を見出すために、現代の社会が抱える諸問題の構造や背景となる思想などさまざまな論点について、思想、哲学、政治学、社会学、文化人類学などの分野から23名の識者が論じます。
植島啓司 服部英二 五十嵐武士 渡辺靖 大屋雄裕 清水雅彦 瀬戸山晃一 宮本太郎 東谷優美 鎌田慧 武田邦彦 松永和紀 佐藤卓己 上杉正幸 平川克美 佐藤純一 帯津良一 奥村康 春日武彦 飯島裕一 石井正己 萱野稔人 鷲田清一

現代社会再考  これからを生きるための23の視座』
発行:公益財団法人 たばこ総合研究センター 発売:水曜社
現代社会再考ーこれからを生きるための23の視座
現代社会再考ーこれからを生きるための23の視座

『TASCマンスリー』2013年2月号が発行になりました

『TASCマンスリー』2013年2月号が発行になりましたのでお知らせします。
なお『TASCマンスリー』は、『談』の発行元である公益財団法人たばこ総合研究センターの機関誌(月刊)です。購読等のお問い合わせは右のメールアドレスまで→info@tasc.or.jp
2013年2月号 No.446
contents
随想「パーセプション・ギャップ」加藤恭子
連載 演劇花酒呑百景「天盃」渡辺 保
TASCサロン「香りを巡る「時」と「場所」
〜香りビジネス事情」田原一矢
特別寄稿「嗜好品と豊かさ……
豊かさとは何か、楽しむとは何か」國分功一郎

02

入不二基義先生、レスリングの大会「全日本マスターズ選手権」に参加されました。

『談』no.88で、「無内包の「現実」あるいは狂った「リアル」」というテーマでインタビューをさせていただいた青山学院大学教授・入不二基義先生から、こんな情報↓をご提供いただきました。
先生は、3年程前からレスリングをやっておられましたが、今年最初の大会「全日本マスターズレスリング選手権大会」に参加された様子が日本レスリング協会の公式ホームページで紹介されたのです。50歳を過ぎてからレスリングを始めるというのも珍しく、また、哲学者が挑戦するという例も、過去にほとんどないとのことで、HPでは特集記事として写真入りで紹介しています。ぜひ、ご覧下さい。
全日本マスターズ選手権のフレッシュマンズの部(30歳以上で社会人になってから競技を開始した人)58kg級に、青山学院大教授の入不二基義さん(SKアカデミー)が2年ぶりに出場。

『TASCマンスリー』2013年1月号が発行になりました。

『TASCマンスリー』2013年1月号が発行になりましたのでお知らせします。
なお『TASCマンスリー』は、『談』の発行元である公益財団法人たばこ総合研究センターの機関誌(月刊)です。購読等のお問い合わせは右のメールアドレスまで→info@tasc.or.jp
2013年1月号 No.445
contents
随想「恥のあり方」山田真茂留
連載 演劇花酒呑百景「三々九度の盃」渡辺 保
TASCサロン「どうして感情をコントロールするのか〜エチケットから感情労働へ」岡原正幸
特別寄稿「歪められたカテゴリー化を解読する」好井裕明
01

写真家の新井卓さんの個展が開催されます。

ポートレイトの撮影などでお世話になっている写真家の新井卓さんから個展のお知らせをいただきました。
今年春広島にて、調律師の矢川光則氏と崔善愛さんの協力のもと制作した「ミサコの被曝ピアノ」 のD-type、大石又七氏(元第五福竜丸乗組員)のポートレイト、さらに新たな試みである第五福竜丸の「多焦点モニュメント」など未発表の新作が展示されます。

新井卓「百の太陽に灼かれて/BEING EXPOSED IN A HUNDRED SUNS」
【入場無料】
2012年12月21日〜2013年1月13日まで
期間中の(木、金、土、日)午後3時〜午後8時まで
※12月30日(日)〜1月9日(水)は休み
展覧会詳細はこちらをご覧ください。
↓↓↓↓↓↓以下詳細↓↓↓↓↓
新井卓「百の太陽に灼かれて/BEING EXPOSED IN A HUNDRED SUNS」
KEN >>ACCESS
Dec. 21 (Fri) 2012 – Jan. 13 (Sun) 2013
Open: Thursday to Sunday, 3 pm – 8 pm
Close: Dec 30 – Jan 9
【入場無料】
2012年12月21日〜2013年1月13日まで
期間中の(木、金、土、日)午後3時〜午後8時まで
※12月30日(日)〜1月9日(水)は休み
詳細情報 http://www.kenawazu.com/events/#expose2012
●オープニング + トーク
12月21日(金) 午後6時より
崔善愛(ピアニスト)+新井卓
●クロージング + トーク
1月13日(日) 午後6時より
岡村幸宣(丸木美術館学芸員)+新井卓
各回トーク参加費/1000円(1ドリンク付)※予約不要

「EXPOSE 死の灰」と題した展示&ライヴを2011年の5月に行った。ここでは、写真と版画、そして、第五福竜丸展示館の資料、船上に降った「死の灰」そのものを中心に置き、異なるジャンルのアーティストによるパフォーマンスやワークショップ、今を見極める少数派の美術館学芸員らによる貴重なトークが展開した。2012年、あれから一年と少し。私たち個々の中で何が変化しつつあるのか。日本における「核問題」はもちろん、世界はクライシスの最中にある。しかし、それを自覚することなく、日常が過ぎてゆく。魂の所在が見えない時代。乾燥した砂漠のような世界。この時に、その「今」をどう表現することができるのか。
『EXPOSE 2012』。これは、三名の新鋭アーティストが、それぞれ別のタイミングで、異なるセンスで、その「今」に挑戦するエキジビションだ。三者が連続的に展示をする最中、魂のかたちを感じさせる新鮮な発見が起こることを期待する。(KEN主宰、粟津ケン)

企画制作: KEN 新井卓 design: 上浦智宏(ubusuna)
装置:菊田鉄男(kWorx)
協力(順不同、敬称略): 都立第五福竜丸展示館、矢川ピアノ工房、大石又七、崔善愛、岡村幸宣(原爆の図丸木美術館)、フォト・ギャラリー・インターナショナル

http://www.takashiarai.com/wordpress/?p=1963

『シリーズ生命倫理学 第4巻 終末期医療』刊行のお知らせ

『談』最新号でインタビューをさせていただいた鳥取大学の安藤泰至先生から新刊のお知らせを頂きました。大変興味深い内容なので、転載させていただきます。

安藤泰至・高橋都(責任編集)
『シリーズ生命倫理学 第4巻 終末期医療』(丸善出版)

終末期医療・ケアをめぐる既存の枠組みを批判的に乗り越え、これまであまり注目されてこなかった側面にもスポットを当てた、刺激的な問題提起の書になったのではないかと自負しております。

値段が高いのが難ですが、ご興味をお持ちの方はぜひ書店などで手にとっていただき、お読みいただければ幸いです。

各章のタイトルと執筆者は以下の通りです。

========= 目  次 ===========

第1章 医療にとって「死」とはなにか?(安藤泰至)

第2章 終末期ケアにおける意思決定プロセス(清水哲郎・会田薫子)

第3章 終末期医療の現場における意思決定―患者および家族とのかかわりの中で(田村恵子)

第4章 高齢者における終末期医療(横内正利)

第5章 小児における終末期医療(細谷亮太)

第6章 植物状態患者はいかに理解されうるか―看護師の経験から生命倫理の課題を問う(西村ユミ)

第7章 死にゆく過程をどう生きるか―施設と在宅の二者択一を超えて(田代志門)

第8章 「自然な死」という言説の解体―死すべき定めの意味をもとめて(竹之内裕文)

第9章 「死の教育」からの問い―デス・エデュケーションの中の生命倫理学(西平 直)

第10章 終末期医療におけるスピリチュアリティとスピリチュアル・ケア―「日本的スピリチュアリティ」の可能性と限界について(宮嶋俊一)

第11章 生、死、ブリコラージュ―緩和ケア病棟で看護師が経験する困難への医療人類学からのアプローチ(松岡秀明)

第12章 グリーフケアの可能性―医療は遺族のグリーフワークをサポートできるのか(安藤泰至・打出喜義)

第13章 医師が治らない患者と向き合うとき―「見捨てないこと」の一考察(高橋 都)

===========================
第4巻 終末期医療 The Japanese Bioethics Series (シリーズ生命倫理学)


『TASCマンスリー』2012年12月号が発行になりました。

『TASCマンスリー』2012年12月号が発行になりましたのでお知らせします。
なお『TASCマンスリー』は、『談』の発行元である公益財団法人たばこ総合研究センターの機関誌(月刊)です。購読等のお問い合わせは右のメールアドレスまで→info@tasc.or.jp
2012年12月号 No.444
contents
随想「趣味」志水雅一
連載 演劇花酒呑百景(しばいのはなのみてのいろいろ)「かしくの兄殺し」渡辺 保
TASCサロン「歴史の流れにおける『たばこ』と日本文化」黒住 真
特別寄稿 崘召飯蝋ド福彙羸晶澱
特別寄稿◆峩惘譴鬚瓩阿辰董彳冓特 伸
表紙 切り絵・文「ロシアンティで一休み」 久住昌之

ブログ用

節目を迎えた第12回臨床哲学シンポジウムは、木村敏氏と鷲田清一氏がご登壇!

毎年お知らせしていますが、今年も臨床哲学シンポジウムが開催されます。テーマは「臨床哲学とは何か」。今年は、本臨床哲学シンポジウムを精神医学から主導してきた木村敏氏と、哲学から臨床哲学を立ち上げてきた鷲田清一氏が発表を行い、そこに指定討論が加わるという特別企画です。

企画趣意(津田 均)
 私自身は精神科医であるがゆえに、木村敏氏の、おもに内因性精神病の臨床経験から、自己論、時間論を経て生命論的差異という独自の構想へ進んだ骨太な思想の流れは、身近なものとなっている。鷲田清一氏については、壮麗な整合的体系を作りあげるという哲学の通説を覆し、聴取の力と起結を持たないエッセイの力を表舞台に出す構想が、精神医学の経験を広く取り込み、その冪乗を精神医学にも送り返していることを読みとる。
 以下ごく手短に、未完成ながら私的な問題意識を述べたい。
 3つの透明性を考えてみる。他者の透明さ、自己の透明さ、そして精神疾患に付随する透明さである。3種類の透明さに触れることには、それぞれに含意がある。それはまずは、本来不透明なはずの他者も透明に与えられる面がありそうだが、何がそれを可能にしているのか、一方、自己には自己に不透明なところがありそうだが、それはいかに生じてくるのかという問である。そしてさらに、精神疾患には、われわれに、「何か」を、独特の仕方で透明に与えるところがあるのではないかという展望である。
 とりわけこの3つ目に挙げた透明さが、われわれにある道筋を辿らせるのではないか。それは、元来語り得ないように見える経験の深奥に達する語り、「0次からの語り」を紡ぎ出す道筋である。この道筋は多様であってよいが、強靭な思考により拓かれ、繋がっていなければならないであろう。ここで精神医学は、哲学的思考力を必要とする。同時に、とはいっても、この道筋の繋がりを作る思考が、その強靭さに自閉し、実践に体系的抑圧をかけてはならないであろう。そこで入れ替わりに現れてくるのが、哲学に発する臨床哲学が強調する関係の「独自性」ではないか。ただし、このことを治療場面で問題にするとき、けっして特権的治療局面のことだけが問題となるわけではないだろう。特別な転回点なく進んだ治療、マスに適用されて十分有効な治療を、次元の低いものと考える必然性はわれわれにはない。そうでなければ、精神医学の領域には、無数の凡庸な治療と、特権的だがある種のいかがわしさを払拭し得ないエピソードが残るということになりかねない。それでも、関係の独自性は常に治療の場にあり、柔軟にそこで働き続けているし、働き続けていなければならないと言ってよいのではないか。 多くの交錯を期待しつつ当日の議論を待ちたい。

日時 2012年12月16日(日)11:00〜18:00
会場 東京大学鉄門記念講堂
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1 医学部教育研究棟4F

【プログラム】

木村 敏 (発表1) 11:00〜12:00
「臨床の哲学」
コメンテーターとの討論
木村敏vs野家啓一・鈴木國文・兼本浩祐・出口康夫  12:00〜13:00

(昼食 13:00〜14:00)
鷲田清一 (発表2)            14:00〜15:00
「哲学の臨床」
コメンテーターとの討論
木村敏vs野家啓一・鈴木國文・兼本浩祐・出口康夫  15:00〜16:00
(休憩 16:00〜16:15)
全体討論            16:15〜18:00

司会 谷徹、内海健

参加料 1000円 資料代含む 学生無料
事前の申し込みは不要です。
お問い合わせ シンポジウム本部事務局 tel:052-735-1706

河合塾グループ/第12回 河合臨床哲学シンポジウム/サービス案内

水俣病はまだ何も終わっていない。

文藝春秋発行の季刊雑誌『嗜み』の「鼎談書評 ほんの嗜み」の編集のお手伝いをしているが、その著者活字中毒者連盟のお一人千倉書房編集者・神谷竜介さんから『MINAMATA NOTE 1971〜2012 私とユージン・スミスと水俣』を贈呈していただいた。
公害病の原点であり、発生から60年近くが経過した水俣病。しかし、水俣病は本当に終わったのだろうか。本書は、ユージン・スミスのアシスタントとして水俣を取材した写真家石川武志が40年にわたる取材をまとめたフォト&エッセイだ。水俣病がまだ「何も終わっていない」ことを過去と現在を往還しながら活写する。何よりも、表紙の写真、お母さんに抱かれる孝子さんの姿がこの本のすべてを語っているといえる。
MINAMATA NOTE 1971-2012  私とユージン・スミスと水俣
MINAMATA NOTE 1971-2012 私とユージン・スミスと水俣


誤植のお詫びと訂正のお知らせ

『談』最新号安藤泰至先生のプロフィールに関しまして、誤植がありました。
お詫びを申し上げるとともに、下記のとおり訂正させていただきます。
[誤]共著書に『スピリチュアリティの宗教史』リトン、2012、 
『宗教心理の探究』東京大学出版会、2008
[正]共著書に『スピリチュアリティの宗教史 上』リトン、2011、
       『宗教心理の探究』東京大学出版会、2001
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