エンタテインメント

談 no.104 特集「恐怖の報酬……「怖いもの見たさ」の謎」が11月10日発売決定!!

書店販売に先立ち、一足先に『談』ウェブサイトでは、アブストラクトとeditor's noteを公開しました。
右のメニューバーのno.104号の表紙をクリックしてください。

怖いもの見たさということばがある。歌舞伎の人気演目「怪談もの」の最高傑作「東海道四谷怪談」。その真骨頂は、まさに「怖いもの見たさ」だ。
怖いけど見てみたい、恐ろしいけど体験したい。不気味なもの、怪しいもの、あるいは不安なものへの限りない傾倒。この形容しがたいアンビバレントな感情を、人は、なぜ、いつから抱くようになったのだろうか。『談』no.104号は、この恐れの感覚、恐怖の感情の秘密に切り込みます。

タイトルの「恐怖の報酬」は、1953年制作のフランス映画(イブ・モンタン主演)。恐怖のアンビバレントな感覚それ自体を主題とした傑作。今号は、そのオマージュでもある。
表紙は、木本圭子さん「velvet order no.9」

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いよいよ明日18日夜開催!! 『談 100号記念選集』刊行記念「アフター・ザ・ニューヴィジョン――人間の未来、ものの将来」第2夜

池田清彦×春日武彦「いのちのゆらぎ…生と死の往還」
『談 100号記念選集』刊行記念「アフター・ザ・ニューヴィジョン――人間の未来、ものの将来」第2夜
――いよいよ明日18日夜開催です。ご参加お待ちしております。当日入場も可能です。その場合は直接会場のB&Bにおこし下さい。
【出演】
●池田清彦(いけだ・きよひこ)
早稲田大学教授/生物学。著書に『なぜ生物に寿命はあるのか?』(PHP研究所、2014)、『やがて消えゆくわが身なら』(角川グループパブリッシング、2008)他
●春日武彦(かすが・たけひこ)
精神科医。著書に『「キモさ」の解剖室』(イースト・プレス、2014)、『臨床の詩学』(医学書院、2011)他
司会:佐藤真(『談』編集長)
【日時】
3月18日(水) 20:00〜22:00(19:30開場)
【場所】
本屋B&B
東京都世田谷区北沢2-12-4 2F
【入場料】
1500yen+1drink order(500yen)

「生」と「死」の関係に最も近いイメージは「メビウスの輪」かもしれません。表だと思っていたらいつのまにか裏になっているように、生のことを考えていると、いつの間にか死のことを考えていたり、逆に、死のことを考えていると生のことを考えていたり…。その気づきこそが「生と死」について考えることの本質ではないでしょうか。
「生と死」のメビウスの輪のイメージをたよりに、現代の死生観について語り尽くします。
 
『談 100号記念選集』刊行記念
「アフター・ザ・ニューヴィジョン――人間の未来、ものの将来」第2夜
 

大島幹雄さんの「デラシネ通信号外2011-39」で…。

『tasc monthly』(2009年2月号)TASCサロンに 「極北のサーカス団に虹を見た!」をご寄稿いただいた大島幹雄さんが、氏のメルマガ「デラシネ通信」にこんなニュースを載せていました。文章でとりあげた女性5人のアクロバットと、ワンハンドアクロバットのアルビナの2組が、今年11月にロシアのサラトフで開催された「ロシアサーカス・プリンセス」という女性を対象としたコンクールで見事銀賞を受賞したというのです。
以下「デラシネ通信号外2011-39」より
一挙に寒くなりました。冬間近ということなのでしょうか。
さて遠くシベリアからうれしいニュースが来ましたので、ご案内を。サハ共和国国立サーカス団とは仕事だけでなく、個人的な付き合いをさせてもらっています。団長のセルゲイ、奥さんのマルファを中心にまとまった若いサーカス団ですが、とても未来を感じさせる集団です。
http://yaplog.jp/deracine/archive/1590
(Tasc Monthly」2009・2月号に「極北のサーカス団に虹を見た!」という紀行文も発表しています)
2009年秋、愛知県のリトルワールドで「シベリアサーカス」というタイトルで公演、平均18歳という若々しいはつらつとした演技と、北方民族の特色をいかした音楽が調和し、多くの観客の心を捉えました。そのときにも出演してくれた女性5人のアクロバットと、ワンハンドアクロバットのアルビナの二組が、今年11月にロシアのサラトフで開催された「ロシアサーカス・プリンセス」という女性を対象としたコンクールで見事銀賞を受賞したというのです。
姐御とあだ名で呼んでいた気風のいいユリアたちをリーダーにした5人組、そして片手でもちあげる芸を何度も失敗しながら、懸命に技を続けていたアルビナ、みんな笑顔が美しいお嬢さんたちでした。
あれから二年、みんなさらに芸に磨きがかかり、とても素晴らしい演技を見せてくれています。そしてきれいになっていました。
セルゲイのメールによると、来年秋から冬にかけては、モスクワ公演、さらにはヨーロッパでの公演も計画中とのこと。中国の雑技学校で勉強していた25人も全員卒業、いまはヤクーツクに戻り、来年のプログラムのために稽古中とのことです。可能性をもった若いサーカス団、このがんばりはとても嬉しいし、励みになります。デラシネ通信ではただいまデスクの大野が懸命にリニュアル中です。どんな風に生まれ変わるのか、楽しみにしてください。
デラシネ通信 大島幹雄

「群島-世界論」の音響篇、ジョイスのブルームズデイに開催!!

『談』の読者のみなさま。またしても更新を怠ってしまいました。
この間、さまざまなことがあったのですが、
つい、怠けて、書きそびれて、明日は書こう、明日は書こうと思いつつ、
気がつくと、すでに6月。アッチャー、です。
今日は、どうしてもお伝えしたいことがありまして。
『談』最新号で「偶有性」について、その本質にせまってくれた
今福龍太さんが、とてもユニークで、おそらくまだ試みられたことのない
サプライズ満載のイベントをやります。
その告知です。
題して「楽空墨」 エピソード1
「群島-世界論」の音響編です!!
日時は、なんとジョイスのブルームズデイにあやかって
6月16日(水)
会場は、sound cafe dzumi
夕暮れ時、ジェームス・ジョイスからそのイベントはスタートします。
楽空墨

かえって、人生はやりなおせないという確信に至ったぞ

『失踪入門 人生はやりなおせる!』を贈呈していただきました。

『失踪日記』がベストセラーになって、吾妻ひでお先生は、一躍時のひとになりましたが、それから5年後、ついにその続編、というか蛇足(失礼!)の一冊が刊行になりました。

本書は、日記刊行後すぐに企画されて、『月刊comicリュウ』に連載された「失踪入門」を加筆修正されたもので、書名が示すとおり失踪生活のノウハウ本。失踪生活をよりよくおくるための指南書? 確かに、体裁はそうなっているものの、ページをめくってみれば、そこに展開するのは、まさしく「吾妻ひでおワールド」といえるシッチャカメッチャカの仰天世界。ひさしくこんなに笑った本はなかったですね、抱腹絶倒、 破顔大笑の怪作です。

こんなおかしな本、いったい誰が書いたのかといえば、中塚圭骸さん。なにを隠そう香山リカさんの実弟。インタビュー者としてクレジットされているものの、そのはしゃぎぶり、出しゃばりぶりは、完全に吾妻先生を喰ってます。吾妻先生の名声(!?)にちゃっかりただ乗りして書いた「トンデモ本」、なんて言ったらいいすぎか、いや、言いすぎではありません。香山実姉だってそう思っているはず。

それはともかく、吾妻ひでお先生の書き下ろしまんがや高野文子先生の飛び入りもあって、これで1300円は、ぜったいお得!

失踪入門 人生はやりなおせる!失踪入門 人生はやりなおせる!
著者:吾妻ひでお
販売元:徳間書店
発売日:2010-03-27
おすすめ度:4.5
クチコミを見る

 

山の中のステキな劇場「しいの実シアター」を知っていますか。

『city&life』「創造のまちづくり」の特集で松江と八雲へ。まず、松江市教育委員会理事・友森勉さんにお話しをうかがう。行政側の担当者に文化がわかる人がいるのといないのではまったく違った結果になる。もちろん、友森さんは前者。そのあと、今回の一番の目的である「あしぶえ」のある「しいの実シアター」をたずねる。「中山間部にあるから、びっくりするよ」と言っておられたが、そのとおり山の中にその小さな劇場はあった。「あしぶえ」の理事長であり「しいの実シアター」のアートディレクター、さらには国際演劇祭のプロデューサーでもある園山土筆さんにインタビュー。そのあとボランティアまとめ役の米田裕幸さんにインタビュー。園山さんは、ある意味立派な教育者だ。演出家にして先生、さらに辣腕プロデューサー。それを一人でこなしてしまう。話をうかがっているうちに、そんなスーパーマンがいないと、結局何もできないのだと痛感した。やはり、最後は人材なのだ。事務局長の有田美由樹さんも元気そのものといった女性。広島から3時間かけて通いつめているうちに、とうとうこっちに居を構えてしまった。勤めもやめて、いまでは演劇一筋。米田さんがまたすごい。演劇祭が始まる前の半年間は、24時間体制で対応に当たったとのこと。もちろん、昼間は仕事をしながら。いったい何が彼ら/彼女らをこうまで駆り立てるのか。アートの力?、クリエイティブパワー? そんな言葉がうすっぺらく感じる。インタビュー終了後、松江市に出て、美味しい肴で楽しい語らいの時間を過ごした。村の住民たちが、わからないながらも世界のアマチュア劇団と芝居を楽しみ、ホームステイまでさせてしまう。そんなかたちで新しいまちづくりが地方の小さな町で始まっているのだ。

泣かせる話しをつくるのって大変でしょう。

「99のなみだ」をやる。これは、クライアントが開発したゲームソフトで泣ける「ショートストーリー」が99つまっているもの。ぜったい泣けない、泣けるわけがないと思ってはじめてみたが、やっぱり泣けなかった。これは正確な年齢と男性と登録したからいけないんじゃないかと思い、20代真ん中の独身OLで登録し直してみた。しかし、やはり泣けない。しかも、この設定で贈られてきた物語は、アラフィフには子供だましという印象。これで泣いちゃうなら、苦労はいらない、と思いました。1日1篇にしてほしいというので、明日から毎夜開いてみるつもりだが、おそらくこれからも泣けないだろう。

河合隆史教授にプレ取材。

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授・河合隆史さんにプレ取材。「ゲームの処方箋」の5年間の成果を紹介する印刷物をつくるため。

webを頼りすぎてはいかんよと言ってる自分が一番頼っていたりして。

新しくはじめる某研究会ミーティング用の資料集め。webで検索してみると、ある大手エンタメ企業が資金を出しているらしい財団が、かなり以前から同種の研究会を立ち上げていたのがわかった。工学系のアプローチという点でもかなりちかい。評議員の顔ぶれが公開されている。見ると、知った顔がかなりいる。資金も潤沢らしく、数千万単位で研究助成もしている。ほかに、電信関連の大手企業がバックについているらしい研究会がもうひとつあった。web上に公開している雑誌のコンテンツをみると、やはりわれわれがやろうとしているものとかなりかぶっている。なにより、その雑誌に登場する研究者がみな若く、研究の内容も多彩かつそれそれの掘り下げも深い。僕は知らなかったが、そっちの分野ではかなり知られている論客もいた。彼などは、われわれの研究会で、少し角度を変えて話してもらえば、いい刺激になると思う。日頃webにたよりすぎていないかとことあるごとに言っているが、なんのことはない、そういう自分がじつは一番頼っているという皮肉。ともわれ、アイデアは似ていても、こっちには「斜線の科学」という隠し球がある。おそらく、来年の今頃は、われわれの研究会の方が注目されているはずである。

やはり最後は運なのか。

某大手企業BNHで、今月からスタートするプロジェクトの打ち合わせ。このプロジェクトのテーマは、僕のライフワークと勝手に思っていることなので、ことのほか力が入る。数年かけて大きなムーブメントをつくり出せるところまでもっていきたいと、これもまた勝手に思っている。まだ水面下で準備中。オフィシャルになったらあらためて紹介したい。夜はエンタメの授業。本日は某大手広告代理店勤務のTKさん。日本で始めてエンタテインメントの証券化を成功させた人だ。講演というのは体験がらみの話の方が面白いと相場は決まっているが、今日の話はまさにそれを裏付けることになった。苦労もあれば、喜びもある。失敗もあれば、成功もある。こういうと勝手なことを言うなと言わせそうだが、その振幅が大きければ大きいほど、話は面白くなるもの。事実、TKさんの話はことの他面白かった。ほんとはこんなまとめはよくないのだけれど、何ごとも努力と実力だけではダメで、成功するためには、あとなん%かの運のよさが必要になる。運をよぶこと、つきを招き寄せること。それができる人間が結局は成功するのだ。

「あそぴ」をその根源にまで溯って究明してみたい。

品川のバンダイ・ナムコへ。ここの「人類あそび研究所」を訪ねる。『談』no.78「〈遊び/愉しみ〉のコミュニケーション」でインタビューをさせていただいた小川純生先生からの紹介。小川先生も加わって、何か面白いことを始めようということでお呼びがかかったのだ。先方の研究員の趣旨をお聞きする。僕の問題意識と激しく共鳴するので、二つ返事で同意。実際に何をやるのか、まだまったく見えないけれど、「あそび」に関する根源的なアプローチを開始することだけは確か。僕としては、世の中に五万とある遊びを、とりあえず片端からリサーチして緻密に分析してみたい。おそらく『談』の企画とも重なることも多いと思う。いいシナジー効果が得られればなおよしだ。

山本光洋さんとコ・ジェギョンさんの不思議なパフォーマンス。

11月末から始まる企画展示の図録をつくることになって、その打ち合わせをする。デザイナー候補がMさん。エディトリアル的に図録するのなら、うってつけだ。それにこのテーマにきっと反応するはず。Mのスタッフのみなさんもいい感じのひとたちばかり。やり始めるとモーレツ大変だけれど、面白い仕事になりそうだ。終了後現在会期中の「万華鏡の視角」を鑑賞。大急ぎで見て回って(といってもレシーバーで解説をしっかり聞いてしまった)、急いで次の場所、両国へ。シアターXで始まった「第5回国際フール祭」を観劇するため。『TASC monthly』に寄稿していただいたアフター・クラウディ・カンパニーの大島幹雄さんからお誘いを受けたので。どんなものか見たことがなかったが、結論から言えば、とても面白かった。僕の見た演目は、「1+1」パントマイム、大道芸、役者をこなす山本光洋とパントマイマー、コ・ジェギョンの二人によるコメディ。旅の途中で出会ったちょっとした出来事がとんでもない事態へ発展していく。行為、動作、感情のズレがなんでこうなるの? という結末へ雪崩れのごとく収束していくさまは、二人のシャープで緻密な構成力があってこそなしえること。最後には、かなり本気で笑いころげてしまった。終演後、大島さんにお礼のご挨拶。今度は、エンタメの講師としてお呼びしよう。帰りに駅のそばの「やよい軒」という御飯屋に入る。なんと宮崎県の「冷や飯」なんてメニューがあるではないか。氷入りの豆腐の味噌汁に、アジをほぐし、ごはんと一緒に入れる。それをレンゲですすりながらいただく。蒸し暑くなりはじめた今の時期にふさわしい御飯。

「カワイイフタリ」は魔法のプリクラマシーン

12時に下北沢で斎藤さんとカメラマンの秋山君と待ち合わせ。「かわいいまちづくり」の「和のテイスト」の店を探る。駅の近くににみつけたが、2階で入りずらい。とりあえず、もうひとつのキーワード「ナチュラルかわいい」の探索へ。ちょうどいい路地にありました「naturallaundry」。そのあと、南口にもあるというので斎藤さんにナビしてもらって「和」の店へ。しかし、店は無くなっていた。そのかわり最新のプリクラ機を発見。「カワイイフタリ」は、プリクラ画像の自分をもっとかわいくしてしまう秘密の装置つき。目を120%大きくするなんてほんの序の口に過ぎなかった。なんと……、恐ろしくって書けません。原稿をお願いした香山リカさんの言うとおりになっていたのでした。さらにぷらぷら探す。北口側にアンティークのような雑貨屋のような店の奥に「和」を発見。これはバッチリ。撮影の許諾をいただきさっそくパチパチ撮る。そのあと駆け足で、秋山君と国際フォーラムへ。ありましたよ、移動屋台が、7店舗も。すべて撮影、終わって14時。その一つアジア食堂のぶっかけ御飯を注文。13時を過ぎると100円引きだ。トムヤムクンが美味かったです。

ポジショニング・マップは、エンタメを探るいい指針になる。

以前紹介した「文化に投資する時代」の著者寺島博礼さんが発案されたポジショニング・マップをフェスティバル・カルチャーをに当て嵌めてみた。フジロックフェスティバルの各ステージをこのマップ上に配置してみたのだ。するとわかったことは、それぞれのステージが、四つの象限にうまい具合で配置されたのである。じつにうまくバランスしているのだ。結論からいえば、硬軟取り混ぜて、またウレ線とアート系をとりまぜ、総合的にコーデすることが成功への近道ということになるだろう。もちろん、成功というのは事業的に、という意味だけではない。寺島さん風に言うと定性的にもということだ。ポジショニング・マップを、今後、いろんなエンタメに当て嵌めてみることにしよう。
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